ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

2年経ったから思えること

長男は小5になった今でも、次男とお揃いの服を着たがります。

朝起きて一番にすることは、次男の着ている服を確かめること。

自分の方が先に起きて着替えている時は、さも親切そうに次男の服を準備してあげます。

それでも次男が別の服を選べば、自分が着ていた服をわざわざ脱いで着替えます。

なんなら全身緑のコーディネートになってしまっても、次男とお揃いを着ることを優先させようとします。

 

なんなんでしょうね・・・これ。

 

次男は「真似されるのがイヤ」と言っていた時期もありましたが、最近は面倒でどうでもよくなっているようです。

 

 

2年前の自分たちを彷彿とさせる光景

 

今日の次男はやる気モード、朝から学校に行きました。

昇降口から人気がなくなるまで駐車場で待機していた時、何気なく見ていたサイドミラー越しに、2年前の自分たちを彷彿とさせる光景を目にしました。

 

双子の同級生で、幼稚園も同じだったRくんとRくんのお母さん。

数回は同じクラスにもなっており、お母さんとは挨拶する程度の関係です。

 

車から降りてランドセルを背負ったRくんが、お母さんの後をついていきます。

足取りが重い。

Rくんが時々立ち止まり、その度にお母さんが振り返って何か声をかける。

一歩ずつ足を運びはするものの、全身で学校を拒絶している。

肩にも力が入っているのがわかる。

私たちの車のすぐ横で、その足は止まりました。

これ以上、進めないんだ・・・。

 

お母さんはその後、ひとり校舎に入っていきました。

担任の先生を呼びに行ったのだと思います。

 

次男がそのタイミングで「もう行く」と言ったので、その後Rくんがどうしたかはわかりません。

先生に挨拶だけして帰ったのか、力を振り絞って教室に向かったのか。

 

うちの双子が別室登校だった4年生の時、Rくんが不登校ぎみらしいという噂を耳にしたことはあります。

たまに図書室で一人で過ごしている姿を見たりもしました。 

 

Rくんは、幼稚園の頃から突出してしっかりした子で有名でした。

小学校に上がってからも、足が速くスポーツが得意、ピアノも上手、おそらく勉強もできて、でも決して出しゃばったり鼻にかけることはなく、みんなに好かれるタイプ。

そのRくんが不登校ぎみと聞いて、あ~、なんとなくわかるかも、と思いました。

 

しっかり者で、みんなから期待されて、期待に応えようとして、きっとすごくすごく頑張ってきたんだな・・・。

 

2年前と今と

 

Rくんとお母さんの姿が、まるで2年前の次男と私のようで。

その時のことが蘇ってきて、胸が締め付けられる思いでした。

 

当時はなんとか行かせようとしてジタバタして、私も次男も疲弊するばかりだった。

こんなにも答えが見つからず、途方に暮れたことはなかった。

周りに理解してくれる人も誰もいなくて、気持ちを吐き出すこともできなかった。

 

でも、「こうしなきゃ」って思わなくなったら、少しずつ大事なものが見えてきました。

大事なのは、子供たちが笑顔でいること。元気でいること。

私も元気でいること。

ブログなどを通して、気持ちをわかりあえるお友達もできました。

 

今も毎日の送迎は大変だし、ありのままを全て受け止めるのは疲れる。

将来の不安も拭えない。

どうしようもなくイライラしたり、投げ出したくなったりもするけれど、前を向いていられることは幸せなのだと思います。

 

RくんとRくんのお母さん、今、どんな気持ちでいるんだろう。

 

おまけ

 やる気モードで朝から登校した次男、13時にお迎えの予定でした。

でも、1時間目が終わって9時半に学校から電話が・・・。

お迎え要請でした。

自分で先生にSOSを出せたらしい。

まぁ・・・それはそれで・・・OKです。