ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

すみっコぐらしが好きな男の子

週末の長男はほとんど一日中ソファーを占領して、本を読むか、漫画を読むか、タブレット学習をするという3つの繰り返しでした。

お尻に根っこが生えていましたね。

 

次男はこれまたほとんどずっとダイニングテーブルを占拠して、絵を描いたり、折り紙を切り貼りして『鬼滅の刃』のキャラクターを作っていました。

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2人で2時間ほどマイクラをやっていたけど、それ以外はそれぞれ違うことをやりたかったようです。

そういう日もあるよね。

たぶんお疲れモードなのだと思います。

 

小5男子とすみっコぐらし

 

うちの双子は『すみっコぐらし』が大好きです。

 

好きになったきっかけは、昨年度の別室登校。

お守りとしてすみっコのぬいぐるみを持ってきていた女の子がいたことです。

もともとぬいぐるみが好きで、可愛いものも好きな双子は、その女の子とすぐに仲良くなり、すみっコぐらしが大好きになりました。

 

丸っこいフォルムの見た目の可愛さはもちろん、キャラクターの持つ背景とか性格になんとなくシンパシーを感じているのかも。

 

うちにはすみっコのぬいぐるみがたくさんいます。

子供たちが自分のお小遣いで買ったり、誕生日やクリスマスプレゼントでリクエストされたり。

そして、学校に行くときにはお守りとして持っていき、すみっコ仲間の女の子と楽しく遊んでいます。

 

端から見たら、相当変わってますよね…。

 

でも、ぬいぐるみが好きな男の子は、意外と世の中にいると思います。

すみっコ好きもいるのかな。

どちらもあまり大っぴらにはしないかもしれませんね。

うちの双子も、普通級の同級生の前では公にしていません。

お友だちが遊びに来る時はぬいぐるみを片付けているので、なんとなく恥ずかしい気持ちはあるようです。

 

夫は、子供たちが学校にすみっコを持っていく行為がとてもイヤなようです。

幼い。

女の子じゃないんだから。

恥ずかしい。

…と思っています。

 

まぁ、夫の言わんとするところは、わからなくはない。

それが普通の感覚なのだろうなと思います。

でも、否定はしないで欲しい…というのが私の気持ちです。

 

すみっコを通して自分を出せるようになった

 

別室で主に子供たちを見て下さっていた先生は、そんな双子を温かく見守ってくれていました。

 

「すみっコで遊ぶようになって、2人とも本音を言えるようになったんですよ」

「すみっコのおかげでみんなが仲良くなれたんです」

「言いにくいことも、すみっコちゃんが言ってくれるんです」

 

すみっコ効果、絶大でした。

 

今の支援級の先生も、認めて、受け入れてくれています。

別室に来る子たち、支援級の子たちの中には、5年生の男の子がぬいぐるみで遊んでいても笑うような子が一人もいません。

 

ぬいぐるみが好き、すみっコが好きな自分を出せる場所。

それが安心して自分を出せるようになるための、土台のようなものになっているのかもしれません。

 

ちなみに、家では私もよくぬいぐるみになって会話しています(させられている?)

ぬいぐるみ好きもすみっコ好きも、いつかは卒業するのかもしれませんが、少なくとも今は、大事なコミュニケーションツールです。

なくてはならない存在です。