ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

「ぼく、こういう時間がすごく好き」

今夜は家の駐車場で花火をしました。

手持ち花火をたくさん用意して、最後には線香花火。

タイミング良く海の方ではサプライズの打ち上げ花火も上がっていました。

夏休み最後の週末、楽しい思い出になったんじゃないかな。

 

子どもたちがたくさん花火をできるように、私は少しだけのつもりでいたら、

「ぼくはママと一緒にやりたいんだよ」

と、長男が何度も花火を手渡してくれました。

「でもゆっくりやろうね。

    家族で楽しく過ごす時間があっという間に終わっちゃうから」

そう言って、一本一本大事そうに花火をやっていました。

火が消えた花火を水に入れる時のジュッという音を楽しんだり、一緒に空を見上げて星を眺めたり、いつになく家族で過ごす時間を慈しんでいるように見えました。

 

学校やお友達との関わりでは、みんなで何かした時の一体感とか達成感とか、思い出とかにあまり頓着がなさそうに見える長男。

淡々としているイメージを持たれることもあります。

 

でも、家族という安心できる場所では、次男と同じような情の深さを感じることもある。

「夏のいい思い出ができたね。

    ぼく、こういう時間がすごく好き」

長男が心から楽しそうに、嬉しそうにそう言ってくれて、私も嬉しかったです。

 

もちろん、次男も花火を楽しんでいました。

夫と手を繋いで花火をしたり、線香花火でどちらが長持ちするか競争したり。

 

花火や先日の川遊び、いつまでこうやって家族で楽しめるかな。

いつかは親から離れていって、こういう時間を過ごすこともなくなると思います。

できるうちに、たくさん楽しい時間を共有したい。

そして、それが子どもたちの人生の、土台みたいに揺るがないものとして残るといいなと思います。