ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

三歩進んで二歩下がる

始業式の朝、双子を起こしに行くと

次男「お腹いたい…」

長男「・・・」

2人とも頭から毛布にくるまって、全身で不安と緊張を訴えていました。

 

放課後登校を提案しました

 

新学期の不安はこれまで何度も経験してきて、無理に登校しても良いことはなかったので、

「今日は放課後に宿題だけ持っていく?」

と私から声をかけました。

 

遅刻して宿題を出しに行くよりも、みんなが帰った後の方がずっと行きやすいです。

そして、それを朝のうちに決めてしまった方が、家で安心して過ごすことができます。

 

2人とも「それなら行ける」と一安心。

表情が柔らかくなり、朝ごはんもちゃんと食べることができました。

 

次男は朝ごはんを食べ終わるとすぐに、やり残していた夏休みの宿題に向き合い、無事に終わらせました。

昨日は手をつけることもできなかった宿題、たった一言の声掛けでスイッチが切り替わる。

必要に応じてハードルを下げるって大事だなぁと思います。

 

三歩進んで二歩下がる

 

放課後、先生と待ち合わせた時間に学校へ行くと、教室のエアコンを入れて待っていてくれました。

長男と次男はそれぞれ宿題を渡して、先生と少しお話。

 

と言っても、次男はめだかを見たり窓の外を見ながら聞いているだけ。

先生と目も合わせません。

せっかく1学期に先生と打ち解けてきていたのに、警戒心丸出しでした。

長期休みのたびに振り出しに戻るって…大変だな…。

 

長男は担任の先生と楽しそうに夏休みの話をしていました。

長男の場合、楽しく話をしているからと言って、先生に心を開いているわけではないのが難しいところです。

 

明日からは給食が始まり、早速6時間授業。

「次男くん、給食待ってるね」

「長男くんは1時間目にアイロンビーズやるからね」

と先生方に見送られ、学校をあとにしました。

 

この最後の一言、子どもたちにはプレッシャーだと思う。

子どもたちが1日2~3時間登校できていた1学期の最後の方を基準にされてしまうと、辛いものがあります。

学期の初めは、エンジンがかかるまでに時間がかかるから。

まさに三歩進んで二歩下がるみたいな感じ。

でも、いいんです。

一歩は進めている。

 

明日はどうなるかわからないけど、できたことを認めて、一歩進めていることを喜んでいきたいと思います。