ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

別室と支援級のちがい

今日は尿検査があったので、朝のうちに次男と私で提出してきました。

でも、好きな図工も出る気はなく、すぐ帰宅。

給食の時間に再登校しました。

長男も給食だけ登校。

 

給食を食べに行ってくれると、家でお昼ご飯を用意しなくて済むので私は助かります。

でも、毎日給食だけ食べに行くってね・・・と思ってしまいます。

なんか、私が無理やり給食を食べに行かせていると思われてたりして・・・。

 

支援級が自分の居場所になっているか?

 

現在、5年生の双子は発達支援学級(自閉・情緒クラス)に籍をおいています。

4年生だった昨年度は通常学級に籍がありましたが、ほとんど教室に行くことができず、1年間別室登校をしていました。

 

今年度、情緒クラスが新設され、昨年度行っていた別室は廃止されました。

教室で授業を受けることができない双子が、少人数のクラスで適切な支援を受けながら学校生活を送れるようにと、籍を移すことを決めました。

 

支援級なら、1人の担任の先生が手厚く子どものことをみてくれる。

学年相当の勉強ができる。

もちろん、勉強の遅れや不安に対しても個別対応してもらえる。

通常級との交流も可能。

 

のはずでした。

当たり前だけど、これは全て、登校できればの話。

 

支援級が自分の居場所になっているか? というと、今のところなっていないと思います。

別室登校していた時の方が、楽しそうに通うことができていました。

登校できている時間も長かった。

次男の今年度の欠席日数、そろそろ昨年度の年間欠席日数に届いてしまいそうです。

 

何が違うんだろう?

何が合わないんだろう?

 

枠組みの外と中

 

私から見ると、支援級はとても恵まれた環境のように思います。

個人のペースに合わせて勉強を教えてくれて、気持ちが落ち着かない時には避難できるスペースも用意されています。

宿題も個人に合わせて配慮してくれる。

何より少人数で、先生と保護者も密に連絡を取り合うことができるため、子どもの状態に合わせて柔軟な対応をしてくれます。

 

ただし、支援級はあくまでも学級。

決められた枠の中で、決められたカリキュラムで学校生活を送り、勉強するところです。

 

4年生の時に行っていた別室は、かなり自由でした。

校内フリースクールみたいな趣きで、勉強をしている子もいれば、遊んでいる子もいた。

午前中はわりとみんな勉強をしていたので、うちの子たちも自主勉強をしていました。

今よりもずっと。

授業を受けられなくても、頑張って勉強しているという気持ちになれていたと思います。

 

また、別室に来ていたのは、何らかの理由で教室に入って授業を受けられない子ばかりでした。

つまり、みんな元不登校、もしくは不登校傾向のある子。

教室に行けないのは自分だけじゃない。

仲間だと思えたのだと思います。

最初の頃はお互いぎこちなかったけど、とても仲良くなり、優しくて居心地の良い居場所になりました。

  

そこで自主勉強をしたり、遊んだり。

給食もワイワイ楽しそうで、掃除は自分たちで分担を割り振ってやっていました。

クリスマスとか、学期末のお楽しみ会とかも、全て自分たちで考えて作り上げていたのがすごかった。

制度の上に成り立った場所ではなくて、枠組みのない自由な場所だから、自分たちで考えて、それぞれの居場所を作ることができたのかもしれません。

 

支援級という制度上の枠組みの中にいると、どうしても受け身でいることを求められるのだと思います。

「今からこれをやりましょう」

「こうやりましょう」

「時間内にやりましょう」

学校生活って、自分で考えて行動する余地があまりないですよね。

 

少人数で、(あくまでも枠組みの中で)個人のペースを尊重してくれる支援級であってもなかなか上手くいかない理由は、この辺りにあるんじゃないかなぁという気がします。

どうしたものでしょうね・・・。