ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

長男の行く手を阻む小さな壁

今日は4時間目に自分たちで炊飯し、給食の時間に食べるというイベントがありました。

長男は4時間目からは行けなかったけれど、炊き立てのごはんと給食は食べに行きました。

次男も同じタイミングで先生に会いに行き、自分の分のごはんはラップに包んで貰ってきました。

 

昨日は久しぶりに先生に会いに登校して、帰ると疲れ切っていた次男。

それでも、今日も自分から登校できました。

今日は疲れた様子もなく、貰ってきたごはんをお昼に食べてご機嫌。

毎日ほとんどの時間を家で過ごしていても、やっと週末!という気持ちなんでしょうね。

 

未だにパパの勤務がよくわかっていない長男

 

朝、長男と話していて久々に、おぉ・・・と思うことがありました。

 

夫は介護の仕事をしていて、4交代勤務です。

早番、日勤、遅番、夜勤があります。

私はもう慣れっこですが、毎日出勤時間も違うし、休みも不定期なので、色々予定を立てにくかったりします。

そのため、うちのダイニングテーブルには1週間分の予定を書き込めるホワイトボードが置いてあり、夫の勤務をマグネットで表示しています。

 

長男「早番ってことは・・・えっと、何時に行くんだっけ?」

eco「読んで字の如しだよ・・・6時半に行ったよ」

長男「あ~そっか。まだ寝てるのかと思った」

 

今現在パパが家にいるのか、仕事に行っているのか、把握できていない長男。

どの勤務だと何時に出かけて何時に帰ってくるのか、未だによくわかっていません。

夜勤をやると、1日目夜勤(出勤)、2日目夜勤明け(帰宅)、3日目休みというセットなのですが、夜勤明けの翌日も

「えっ、パパ今日休み?」

とよく言っています。

 

単に夫の勤務に無関心なのか、それとも長男の特性によるものなのか・・・。

なんにせよ、こういうところが、自分の行動においても見通しを立てられないというのに通じている気がします。

 

ちなみに次男はホワイトボードを見て、夫の勤務をちゃんと把握しています。

「今日は早番だから、夜一緒にマイクラやってくれるかなぁ」

と気にしています。

 

親の私が言うのもなんですが、長男は理解も早いし、長期記憶したものは頭の中でよく繋がっている子です。

だからこそ、すごく不思議。

きっと長男には夫のような不規則勤務は向かないんだろうなと思います。

 

違う解き方を受け入れたくない長男

 

長男が珍しく宿題の算数プリントで躓いていました。

  210÷35

特に難しい問題ではないですが、解き方が例で示してありました。

プリントには「解き方にも色々あるよ」「頭の中で考えたことを式にするのも大事!」という先生のコメント付き。

 

求められている解き方

  210も35も7の倍数なので、両方をはじめに7で割って、

      210÷35 = 30÷5

                   =6

途中の式を書くことも求められています。

これから公倍数や公約数の勉強に入っていくので、わり算の性質のおさらいをするためと思われます。

 

長男の解き方

  まず、35を2倍して70にする

   210÷70=3

   2×3=6 答えは6

これを頭の中で暗算するため、途中の式は書きません。

 

長男は、答えが合っているんだからいいじゃん!と思っているのでしょう。

すでに自分の力で行ける場所に、わざわざ知らない別の道を通って行きなさいと言われているようなものですから。

煩わしく思う気持ちはわかります。

でも、そうやって次の単元のための足固めをして教えていくのが学校なんですよね。

理解はしても納得はしない長男は、宿題のプリントに答えだけ書いて提出しました。

 

長男は授業をほとんど受けていないので、基本的にタブレット学習のスマイルゼミで新しい単元を学習しています。

わからなくて私に聞いてくるということも、ほとんどありません。

だから、もし公倍数とか公約数の勉強で困ったら、その時にまた自分のやり方を見つけて解くんじゃないかと思います。

 

パパの勤務をよくわかっていないことも、算数の解き方のことも、大したことではないと思います。

それほど困るわけではありません。

でも、こういう小さな壁がちょこちょこ行く手を阻んでいたら、やっぱり生きづらいんでしょうね。