ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

次男のさらなる自傷行為

 

今日も双子は家でのんびりと過ごしています。

 

私は家で会社用の年賀状印刷。

もうそんな時季ですよね。

我が家の年賀状も準備しなければ。

なんとなく億劫でいつも先延ばしにしがちだけれど、今年は早めに済ませたいです。

 

板挟みの日曜日

 

昨日の日曜日は夫が休みでした。

最近の夫は仕事でのストレスが増大しています。

12月付で配置換えがあり、新しい環境、新しい人間関係の中で仕事をしているためです。

管理職故のプレッシャーもあるのでしょう。

 

一昨日、日曜の午後は公園に行って卓球をする予定でした。

言い出したのは次男です。

夫はそれを楽しみにしていたのだそうです。

でも、いざとなると「今日はやめておく・・・」という次男。

夫は少しでも次男を外に連れ出したいし、運動もして欲しい。

自分も疲れているけれど、双子が楽しく遊ぶ姿を見たいと思っていたようです。

 

とてもがっかりした夫は

「少しは外に出なよ」

「せめて庭で遊ぼうよ。これじゃ、本当にひきこもりだよ」

「ママからもうちょっと言ってよ。次男の気持ちのままにしておくことが本当にいいわけ?」

と、次男のエネルギーを奪う言葉をいくつも投げかけました。

ついには、私が次男の気持ちに沿おうとしていることに対する否定の言葉まで。

次男は石のように固まって、涙を堪えていました。

 

私は、何があっても子どもたちの味方でいようという覚悟をしています。

でも、夫にも寄り添う人が必要で、夫の気持ちもわかるんです。

 

このままではどちらも傷つくだけだと思い、夫と長男にはホームセンターへ買い物へ行ってきてとお願いしました。

私は次男と一緒におやつを半分こして食べたり、ぬいぐるみで遊んだりして午後を過ごしました。

 

次男のさらなる自傷行為

 

 

夜、ふと目に入った次男の手首に、自分で強く噛んだ痕がありました。

歯型はそれほど濃くありませんが、内出血しているのがひと目でわかるほどの痕です。

 

私は一瞬、言葉を失いました。

自分の身体を傷つけずにいられないほど次男の心は傷ついているのか・・・と思いました。

 

それから、傷の周りをそっと触って、次男をハグしながら少し話をしました。

「隠さないでいてくれてありがとう。

 痛かったね。つらかったんだね。

 次男が自分を傷つけてしまうのは悲しい。

 ママはどんな時でも味方だよ。全部受け止めるからね」

そう伝えて、長い時間ハグしていました。

 

先日、次男の爪を噛む癖についての記事を書きました。

 

eco-hs-o.hatenablog.com

 

爪を噛むという行為は自傷行為のひとつで、ストレスの現れです。

爪を噛んでも深爪していなければ痛みは感じませんが、手首を噛むという行為は痛みを伴います。

自傷行為エスカレートしているとしたら、悠長に見守っているだけではいけないような気がします。

 

自傷行為の意味

 

私も20代の頃、自傷行為を繰り返していた時期がありました。

自分の腕に痕が残るほど深く爪を立てて、傷を作っていたのです。

 

原因は仕事のストレスと、虚言癖のある同期に振り回されていたストレスだったと思います。

今考えれば明らかなブラック企業なのに、声を上げることも逃げることもできず、身体に不調が出てきてもひたすら耐えていました。

そんな状態の中、自分の腕に思い切り爪を立てることで、やるせない想いを発散させていたんです。

不甲斐ない自分への怒りのような気持ちも強くありました。

今思うと、軽いうつ病だったのもしれません。

 

自分の経験があるので、次男がどんな気持ちで手首を噛んだのかと思うと、とても心が痛みます。

 

実は、次男の思考と私の思考はよく似ているところがあります。

相手の気持ちを尊重するために、自分の気持ちを押し殺してしまうところ。

例えストレスを被った相手であっても、その人が悪いとは思えないところ。

 

夫の言動が次男のストレスになっているのは確かだと思います。

それでも次男はパパが大好きだと言うし、パパが悪いとは微塵も思っていません。

パパの期待に応えられない自分が悪い。

当たり前のこともできない自分を許せない。

そんな想いが、自分の手首を噛むという行為に走ってしまっているのだと思います。

 

パパなんて大嫌い。

もう話もしたくない。

そう言えたら、どんなに楽になるだろうと思います。

でも、それも本意ではないのでしょう。

 

晩ごはんの後、双子と夫の3人で仲良くゲームをしていました。

こんな穏やかな関係を保つことができたらいいのに。