ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

半袖・短パン・クロックス

こんにちは。

 

昨晩は夜中から明け方にかけて大雨でした。

雨の音がうるさくて、子どもたちもよく眠れなかったみたい。

今日は2人ともお休みです。

 

「学校、どうする?」

 

昨日は、長男に続き次男も久しぶりの登校を果たしました。

 

子どもたちが「こうしよう」と思い立って動けたことは、私もすごく嬉しいです。

本人たちも、自分が頑張れたことを喜んでいました。

ただこうなってくると、現実的には先の見通しが立たなくなるのが困る。

 

完全不登校の時は、とにかく休養する。

休養した先には、好きなこと探し、居場所探しをする。

という2つを見据えていました。

そして、この場合には、中途半端に学校との関わりを持ち続けると足枷になってしまうかも・・・と考えていました。

 

でも、子どもたちの中にあるのはやっぱり学校で。

きっかけは何にしても、急に「行こう」と思ったわけです。

 

じゃあ、今日はどうする? 明日は? 

登校を継続して、少しずつ慣らしていく?

 

・・・と、大人はつい考えたくなってしまうんですよね。

以前の私なら、チャンスとばかりにグイグイ背中を押してしまっていたと思います。

でも、多分子どもたちはそんな風に考えていません。

今の私も、背中を押す時ではないと思っています。

 

たまたま「行こう」と思えた。

じゃあ、先のことは? 

わからない。

また当分行かないかもしれないし、気が向けば行くかもしれないし。

私にできるのは、子どもたちの意思を待つだけです。

 

ただし、学校への欠席連絡については「わからない」という訳にもいきません。

かと言って、毎朝「学校どうする?」と双子に確認することはしたくない。

五月雨登校していた時、毎朝の「学校どうする?」というやり取りが、お互いに苦痛だったんです。

 

そこで、学校に行く気持ちが少しでもある日は、朝の7時30分までに意思表示してもらうことにしました。

意思表示がない場合は、欠席と連絡します。

別に後で気持ちが変わってしまったら、それはそれでいい。

学校に行く行かないで一喜一憂しなくて済むように、なるべくニュートラルな気持ちでいたいです。

 

半袖・短パン・クロックス

 

昨日、先生に会いに学校に行った時の次男は、半袖に短パン、足元はショッキングピンクのクロックス姿でした。

真冬に学校に行くスタイルではありませんね。

 

「ぼく、この格好が一番好きなんだ♪」

と、ニコニコ話す次男。

eco「そっかぁ。一番、次男らしくいられるんだね」

 

夫が見たら「寒いからせめて上着着なよ」「そのピンクのクロックス履いて行くの?!」と、色々細かい指摘が入ったことでしょう。

そして次男は、自分の好きな格好を否定されたと感じて、また心を閉じてしまう。

今までに何度も見た光景です。

 

夫はいわゆる「普通」を求めているのだと思います。

真冬に真冬らしい格好をすることは、社会性という意味では必要なことでしょう。

学校にはスニーカーを履いて行くというのも。

(これはルールでもあるし)

昔から、冬でも半袖短パンの男の子って学年に一人くらいいたけれど、周りは「ちょっと変わった子」という認識だったように思います。

夫はただ、自分の子どもに「普通」でいて欲しいんだな・・・。

 

ちなみに私も普通が好きです。

自分の感覚がごくごく普通だから、それが一番安心できる。

ただ、その価値観を子どもに押し付けるのは違う、と思っています。

 

次男にとって、学校は「自分らしくいられないところ」です。

不登校の原因ははっきりとはわかりませんが、これまでの次男の発言などから推察すると、学校では自分らしさを出せないことが辛かったのだと思う。

 

そんな次男が、一番自分らしい格好で久しぶりの学校に挑んだ。

私はもう、それでいいじゃん! と思いました。

ピンクのクロックスがお気に入りなことを知っている先生も、別に咎めたりしないし。

 

自分の好きなものを堂々と好きと言える。

もっとそれが出来たら、次男の生きづらさはぐっと減るのではないかと思います。