ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

聴覚過敏も三者三様

こんにちは。

 

昨日、葛藤の末に学校で給食を食べてきた長男。

家に帰ってしばらくすると、腹痛でトイレに籠っていました・・・。

久しぶりに教室へ行って、極度の緊張状態の中で給食を食べたせいかもしれません。

がんばったのに、美味しく食べてきたのに、辛すぎる。

今日はいつもの通り、おうちでお昼。

長男の好きなたらこパスタにしました。(次男は食べないけど)

 

今日は以前から書こうと思っていた聴覚過敏のお話。

我が家は4人と1匹家族ですが、そのうち3人に聴覚過敏があります。

(1匹も。うさぎは本能的に音に敏感です)

でも、聴こえ方や苦手な音の種類は三者三様。

一口に聴覚過敏と言っても、タイプが違います。

 

次男の場合

 

次男は3年生の5月に教室に入ることができなくなって、初めて聴覚過敏を指摘されました。

教室内の喧騒が聴こえてくる廊下で、耳を塞いで泣いていたからです。

 

人がざわざわ喋っている音、人の怒声や不機嫌な声が苦手。

赤ちゃんの泣き声や小さい子の大きな声も。

 

次男の場合は、ストレスと聴覚過敏の相関関係が特に強いようです。

教室に入れなくなった当時は、ショッピングモールやファミレスに入ることもできませんでした。

でも、今は調子が良ければ多少の人混みなら大丈夫です。

 

テレビの音などは特に気にならないみたい。

イヤホンを使う時も、私からすればかなり大きめです。

足音もドタドタうるさいし。

次男の聴覚過敏は、ストレスによる後天的なものじゃないかな。

 

長男の場合

 

長男の聴覚過敏は、たぶん先天的なものです。

幼少期から思い当たることがいくつもあります。

お祭りの太鼓の音、映画館の重低音、人のざわつく声なんかで、泣き出したり、耳を塞いでいました。

集団が苦手なのは無理もないですよね。

 

映画館の大きな音は今も苦手で、両手で耳を塞ぎながら観るくらいがちょうど良いみたい。

去年『鬼滅の刃』の映画を観に行った時も、ずっと耳を塞いでいました。

もう映画を観る時はイヤーマフを持参した方がいいかも。

 

運動会も長男に言わせると「地獄」だそうです。

一昨年の運動会では、応援席に居ることができませんでした。

応援席の声援、周りのざわめき、スピーカーから流れる音楽やアナウンス。

ずっと耳を塞いでいて、可哀想になりました。

長男にとっては、音の洪水のような感じなのでしょうね。

 

ちなみに、長男は耳がとても良いです。

聴力検査をすると、聴こえる音域が広く、小さな音もよく拾っているそうです。

また、音感も良くて、ヴァイオリンを習っていた時に先生からよく褒められていました。(音感だけ・・・)

音感が良いからなのか、学校の音楽の授業でみんながリコーダーを吹いている音や、お祭りの笛の音が大嫌い。

チューニングされていない、音階から微妙に外れた音は、私も苦手です。

 

私ecoの場合

 

私が自分の聴覚過敏に気づいたのは、大人になってからです。

長男の幼少期に、聴覚過敏があるかも? と思ったことがきっかけです。

それまでは聴覚過敏に関する知識が無かったんです。

 

子どもの頃から過敏性はありました。

時計の秒針の音や、静かな部屋で微かに聴こえる電子音が、すごく主張してくる。

周りの人は気にしていないのに、私は気になって気になって…。

中学の時、秒針の音があまりにうるさく感じて、机の上の時計を壊したことがあります。

試験中に周囲の筆記音が気になりすぎて、頭が真っ白になったこともあった。

でも、当時は聴こえ方が人によって違うなんて知らなかったから、なんでみんな平気なのか不思議でした。

 

カラオケやゲーセンは必ずお腹が痛くなる。

これも学生だった頃はなぜかわからなかったんです。

友だちに誘われれば、平気なふりをして行っていました。

今なら、音が苦手だから遠慮しておくね、とお断りするんだけどな。

 

一番困っているのが、複数の音が重なっている時。

例えば、ショッピングモールで流れるBGM、店内アナウンス、人のざわめきの中で誰かと話していても、会話が明瞭に聴き取れません。

家の中でも、レンジフードが回っていて、キッチンで水を出している時に話しかけられても、全然言葉を拾えません。

リビングでテレビがついていたりすると尚更です。

これが一番コミュニケーションに支障が出て、社会生活ではやっかいかもしれません。

 

次男と同様、私もストレスと聴覚過敏の相関関係はすごく感じます。

ストレスが強い時は、些細な音が耐えがたい不快なものになる。

それがさらにストレスを呼び・・・ものすごい悪循環ですね。

 

聴こえ方は本人にしかわからない。

だから理解も得難いし、最初は自分が何に困っているのかすら気が付かないということも多々あると思います。(私もそうでした)

なんとか自分で対処する術を学んで、ストレスを溜めずに生活していくことが何より大事なのでしょうね。