ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

性格か疾患か?

こんにちは。

 

今日の双子は給食を食べに登校しました。

いつもは給食を食べるだけで誰にも会わずに帰る次男。

今日は昼休みに教室に行き、2つ下の女の子と遊びました。

 

その子は別室登校時代からの仲良しさん。

お互い似たような性格で、普通に顔を合わせても会話できません。

でも、ぬいぐるみを動かしながらなら会話ができるという、大人からみたら不思議な関係です。

久しぶりに会って気まずいかな?と思ったけれど、ぬいぐるみを使って楽しそうに会話していました。

 

途中、人懐っこい小さな女の子が入ってきたけど、あまり気にする様子はない次男。

(支援級の情緒クラスには、人との距離が近いタイプのお子さんもいます)

それでも、昼休み半分くらいで別室に切り上げ、長男を待ってから帰宅しました。

やっぱりちょっと疲れたみたいです。

 

極度に人目を気にする次男

 

次男は修学旅行には参加しないと決めました。

100余名の集団と共に行動することが怖くてたまらないからです。

 

たまに給食を食べに登校する時は別室で給食を食べています。

部屋へ出入りする時も、廊下に人がいないことを念入りに確認。

人目を避けるその姿は、まるで斥候です。

 

ひといちばい敏感で、相手の表情の微妙な変化から考えていることなどを想像してしまう次男。

人目をとても気にします。

 

相手からどう見られるか?

どう評価されるか?

 

実際にはみんなそんなに人のことなんて気にしていないし、見ていないと思います。

見られているとしても、それを怖がる必要はべつにありません。

 

一方、平日の昼間にイオンに行ったりするのは平気。

あまり人目を気にしなくなりました。

そして、もうすぐ12歳の今でも手を繋いで歩きたがります。

振りほどくわけにもいかず手を繋ぐけど、本音はそろそろ卒業して欲しい・・・。

12歳の男の子が母親と手を繋いで歩くことについては人目が気にならないの? と、不思議な感じがします。

みんなが学校に行っている時間は知り合いに会う心配がないと安心しているような気はするけれど、やっぱり不安だから手を繋ぎたがるのかしら。

 

HSCと社会不安障害

 

次男の不安の現れは、生まれ持ったひといちばい敏感な気質(HSC)によるものなのか、はたまた社会不安障害という精神疾患なのか。

 

児童精神科の先生も、明確に判断できないそうです。

というか、精神科医として見れば立派に(というのも変だけど)社会不安障害だそうです。

 

ひといちばい敏感な子=HSC(Highly Sensitive Child)は、心理学的な概念です。

だから精神科医が診断を下すという類のものではなく、個人の単なる気質。

次男は生まれた時に遡って考えても、敏感な気質の持ち主であることは確かだと思います。

もともと緊張や不安は感じやすい。

 

不安を感じることは誰にでもあるし、緊張するのも必ずしも悪いことではありません。

ただ、不安に囚われて学校生活や人との関わりに支障が出るほどの状態は、やはり疾患と判断されるのでしょうね。

 

要するに次男の場合、生まれ持った敏感さがベースにあり、二次的に社会不安障害の状態に陥っていると考えるのが妥当だと思います。

(一時期不安が強くなっていた長男も同じ)

 

次男の不安が性格によるものにしろ、疾患によるものにしろ、これって治るの?

 

社会不安障害の方は就職で苦労したり、仕事を続けること自体が大変難しいという手記を読んだことがあります。

治療法などはよくわかりませんが、不安と上手く付き合っていく生き方を模索する感じなのかな。

 

私が子どもたちに望むのは、自分の力で生活できるようになって、幸せでいて欲しいということだけです。

私も親なので、できれば苦労はして欲しくない。

そのために、今できることって何だろう?

 

正直、次男が不登校になった当初は、ここまで長引くとは考えていませんでした。

でも、今の状態を考えると、長い長い闘いになることは間違いなさそうです。