ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

行動が気分の波に左右される

こんにちは。

 

首都圏にお住まいの方、昨晩の地震は大丈夫だったでしょうか。

私の実家はちょうど震源付近の千葉県北西部。

幸いすぐに母からLINEで「大丈夫」と連絡が来ました。

最近また各地で地震が起きていて心配です。

 

一時は「地震が怖い」と毎日怯えていた長男。

最近はそんなことは全く忘れているほど元気に過ごしています。

でも、今朝はニュースをつけず、寝た子を起こすのは止めておきました。

 

今日の双子はお休み。

私が仕事をしている間、長男は晩ごはんのカレーの下拵えをしてくれました。

目を離していても任せられることが増えて、とっても助かります。

 

行動が気分の波に左右される子へのSST

 

このブログを読んでくださっている方はご存知の通り、次男はかなり気分屋さんな一面があります。

急に学校へ行くと言って周囲を驚かせたり、気分が乗らずに急に何もできなくなったり。

気分の波が行動に直結しているという感じ。

 

今は「気分が乗らないから止めておく」と本人が言えば無理強いはしません。

次男の意思を尊重することを第一としています。

でも、ずっとこのままでいいの? と思うこともある。

 

気分によって行動がコロコロ変わる人がいると、周りの人は振り回されてイヤになりますよね。

信用を得ることも難しくなります。

そして、気分に振り回されるのは周囲の人だけではなく、実は本人もです。

自分自身も、きっと疲れてしまうと思う。

気分が乗らず出来なかったと自己否定して、エネルギーもなくなってしまいます。

 

どうして今、気分が乗らないのか。

今、自分が行動しなかったらどういう結果になるのか。

周囲の人への影響は?

未来の自分への影響は?

これらを考えて、行動しないことで影響が出ないのなら、必要なことではないと判断する。

影響が出るのなら、気分を切り替える方法や、人の手を借りる方法など、対処法を考える。

 

こういう思考回路になるように練習をしていくのが良いと、児童精神科の先生が教えてくれました。

これもSSTソーシャルスキルレーニング)の一環ですね。

 

わかりやすく言うと、気分主体の行動から、目的主体の行動へと変えていくということ。

気分を軸に行動を変えるのではなく、その行動は何のために必要なのか? を軸に考えて行動するということです。

 

「どうして気分が乗らないの?」

 

手前みそで恐縮ですが、次男は根が真面目で優しいです。

目的主体の行動を心がけるのは効果的かもしれません。

それが自分のためというより、誰かのためであれば、尚更行動に移そうとすると思います。

 

ただ、そこが難しい。

誰かのためなら無理をしても頑張ろうとして、過剰適応になりがちだから。

だからこそ、自分の気持ちを言葉にして自認することが大事だと思います。

 

「どうして今は気分が乗らないんだと思う? 何がイヤなんだろう?」

 

案外本人は理由をちゃんと言葉にできなかったりします。

そういう時には一緒に考えたり、気持ちを代弁してあげてもいい。

少しずつ少しずつ、気持ちを言葉にする練習をするのが良いと思います。

 

気持ちを掘り下げて確認してみると、ほんの一部の作業がイヤなだけだったり、ほかのことがやりたいだけだったり。

なーんだ。と思うことも多い。

本人も「なーんだ」と思うそうです。

それって、指先に小さな棘が刺さっていて何もできないと言っているようなもの。

その小さい棘さえ取り除けば問題なくできることもあるので、まずは棘探しからということですね。

 

 

ちなみに、長男にももちろん気分の波はあるし、気分によって出来ないこともあります。

ただ、小さい頃から長男は目的意識をわりとはっきり持っているように思います。

逆に目的が曖昧だったり、納得がいかないと、全然やる気が出ないという困った面も・・・。

モチベーションの上げ方が全く異なる2人です。