こんにちは。
今日の双子は給食を食べに登校しました。
昼休み、長男は校長先生と沢山おしゃべりしたそうです。
校長先生がうちで飼っているうさぎのこみみのことに興味を持ってくれて、長男はそれがとても嬉しかったみたい。
きっとマシンガントークしたんだろうな。
今度、学校のタブレットパソコンを持ち帰った時に、こみみを動画で撮って見せてあげる約束をしたそうです♪
子どもの目線に立って、ちゃんと自信をつけてくれる校長先生。
本当にありがたいです。
「無気力、不安」になるには理由がある
不登校児童生徒数、子どもの自殺件数が過去最多を更新し、各メディアでニュースにもなっていましたね。
この手のニュースを見ると、どうも気持ちがザワザワ。
文科省の発表資料 ↓
https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf
一番気になるのが「不登校の要因」の部分。
この調査結果によると、不登校の要因として最もパーセンテージが高いのは「無気力、不安」なのだそうです(昨年度の結果も確かそうでした)
「無気力、不安」
これって不登校の要因なの?と、毎回思います。
どちらかというと、不登校に陥った子の状態のような気がする。
この調査に回答をしているのは学校の先生だと思うのですが。
子どもが無気力や不安が強いことが原因で不登校になると、本気で考えているの?
目を向けるべきなのは、なぜ無気力になったのか? なぜそんなに不安なのか? じゃないの?
文科省のアンケートの選択肢の問題でしょうか。
うちの双子が不登校になった要因は、はっきりとはわかっていません。
もともと持っている敏感さ、真面目な性格、発達特性などが根底にあるのだと考えています。
頑張って学校生活に合わせていたけれど、合わせることに無理が生じてきた。
要するに本人の性格的なものと、学校という社会の個より集団を重視する雰囲気、画一的な指導、威圧的な先生、同調圧力、みたいないくつもの要因が複雑に関係していると思います。
2人に共通して言えることは、最初から無気力、不安だったわけじゃない。
むしろ、とても頑張って学校に通っていました。
人が無気力や不安で動けないほどになるには、何か原因があるはずです。
不登校の要因として挙げるなら、その「何か」なのではないでしょうか。
そこに目を向けられない限り、不登校の子は減らないと思います。
不登校という概念がなくなって欲しい
日本もホームスクールを法的に認めて、不登校という概念をなくして欲しい。
学校に行けない=道を外れる
という世間の認識を変えるには、学校に行けなくてもありのままを認めて貰えて、学べる環境があって、将来の選択肢もあるという道筋が必要なのだと思います。
学校に行けないことで、その子自身や親が自己否定し続けるなんてことがない世の中になって欲しいです。
以前に比べれば、世間の認識も変わってきているとは思います。
辛いなら学校に行かなくてもいい
学校に行くことだけが全てではない
という考え方が、ここ数年でかなり浸透してきているように感じます。
でも、当事者と世間の認識の間に、まだまだ大きな隔たりがあるのは否めません。
私の義兄(夫の兄)は小学校教諭です。
6年生の担任を任されることが多い、信頼の厚いと評判の先生だそうです。
双子が不登校になった3年生の頃、義母から双子の状態を聞き知った義兄はこう言いました。
義兄「自分の子が不登校になったら、首に縄をつけてでも連れていく」
まるで「なぜそうしないのか」と言われているようで、不登校は親の甘さが原因だと考えていることがはっきりと伝わってきました。
当時はまだ不登校初期だったし、私の心はただでさえズタボロ。
義兄の言葉は、さらに鋭いナイフで追い打ちをかけてきました。
これが先生の本音なんだ
これが世間の認識なの?
そう思って、すごく怖くなりました。
双子の学校の先生は優しく対応してくれるけど、本音は違うのかもしれない。
理解を示してくれるママ友も、本音では何を考えているのかわからない。
他人がみんな怖かったです。
義兄の言葉が、頭を離れませんでした。
今は、心から子どもたちに寄り添って下さる先生もたくさんいることを知っています。
給食を別室で食べるためだけの登校でも、ありのままを認めてくれる先生もいます。
それでも、不登校という概念は本当に無くなって欲しい。
実際、不登校という概念がない国も存在します。
世間の価値観が変わるには長い時間がかかるし、理想論かもしれないけど。
切実にそう思います。