ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

学校に行けなくなる子が増えるGW明けに思うこと

こんにちは。

 

GW明け、今日も長男は給食登校しました。

入学当初から「少しずつ学校にいる時間を増やしていきたい」と話していたけれど、この1ヵ月特に変わらず。

これから少しずつ増えていくのかしら。

 

超がつくほどマイペースな長男。

見ている方は、少々じれったくなってきました・・・。

 

GW明けに毎年思うこと

 

我が家の中1の双子は、小学校3年生から不登校になりました。

GWが明けて数日経った頃、初めに教室に入れなくなったのは次男です。

5月末の運動会に向けて練習が本格化していた時期でもありました。

 

朝起きて、いつもどおり朝ごはんは食べられるのに、家を出る時間になると

「お腹が痛い」

お腹を抱えてしゃがみ込んでしまうほど。

下痢も伴っていたし、下唇の裏には口内炎がびっしり。

学校に欠席の連絡をすると、お腹の痛みはなくなる。

ストレスからくる身体症状だというのは、素人の私にも明白でした。

 

子どもが急に学校に行けなくなる。

ストレスで色々な身体症状が出る。

でも、欠席するとケロっと元気に過ごしている。

本人は「行きたくない」とは言わない(頑張ろうとする)

 

これが社会人なら、適応障害と診断され休職を勧められるでしょう。

でも、学生だと「不登校」のレッテルが貼られる。

レッテルを貼っても良いことは何もないのに。

 

不登校の初期、親は多かれ少なかれ戸惑い、動揺すると思います。

原因を追究したり、押したり引いたりしてなんとか学校に連れて行ったり。

欠席しても勉強だけは遅れないようにと必死になったり。

藁にも縋る思いで情報を集め、学校の先生、医療機関やカウンセラー、頼れるものはみんな頼って。

 

なんとか「普通」という人生のルートに繋ぎ止めたい。

このまま長期不登校になったら困る。

大人の本音は、これじゃないでしょうか。

 

私もそうでした。

一旦は休ませるのを受け入れられても、「学校に行けなくても大丈夫」「学校が全てじゃない」とは思えませんでした。

それまでの価値観を打ち破って、「学校に行けなくても大丈夫」と思えるようになるまでに3年近くかかりました。

 

子どもが不登校になるのは親の育て方のせいではありません。

学校に行けなくなるだけの理由があるからです。

今はそういう認識が世間にも広まりつつあります。

 

ただし、学校に行けなくなった時の親や学校、社会の受け止め方によって拗れてしまうことは大いにあると思います。

レッテルを貼られたことで大きな挫折感を植え付けられ、二次障害に陥ってしまう。

我が家はまさに、そういうケースだと思います。

 

もし、もしもね、

適応障害ですね」

「ちょっと頑張り過ぎてしまったんだね」

「環境を変えて、しばらくお休みしましょう」

「お休みしても大丈夫。何も心配いらないよ」

「回復したら、あなたに合っている環境を探そう」

最初にこんな風に子どもに伝えてあげられていたら。

親が言えなくても、学校の先生やお医者さんがそう導いてくれたら。

そんな対応が当たり前の世の中だったら。

「学校に行けない自分はダメだ」と自己否定せずに、エネルギーを回復して、足踏みせずに再スタートを切れたのかもしれません。

 

次男の居場所探し

 

次男は入学式の日に先生に会って以来、完全不登校です。

そんな次男が、今週は適応指導教室の見学に行きます。

 

適応指導教室は、6年生の時にも見学に行こうとして、行けなかったことがあります。

eco-hs-o.hatenablog.com

 

前回との違いは、次男本人が「見学に行ってみる」と希望したこと。

 

小学校の時は、自分の居場所は学校だと思い込んでいたんです。

でも今は、学校は自分の居場所ではないと感じている様子。

自分には学校が合わないことを、ようやく受け入れられたのかもしれません。

 

次男は学校に行くのは怖い、でも、学校に行かないのも怖いというタイプ。

学校に行かないことで、自分の将来に対する不安が大きいから。

だから、少しずつ居場所探しをしたいそうです。

 

適応指導教室がダメなら、フリースクールもある。

今はオンラインで居場所を見つけることもできるかも。

 

いざ見学に行こうという時になったら、また怖くなってしまうかもしれません。

でも、自分から行ってみようと思えたことはひとつの成長ですね。

次男に合う場所が見つかりますように。