ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

しゃべらない次男とおしゃべりな次男

こんにちは。

 

今年の2月くらいから長男が育てていたいちごの苗。

5~6月頃には赤い可愛い実をつけて楽しませてくれました。

そして、猛暑の夏を乗り越えて、ようやく秋らしくなってきた近頃。

なんとまた実をつけています。

 

いちごは宿根草多年草)です。

でも、暑さに弱いので夏越し対策とかをしないと枯れてしまう。

我が家の放ったらかし農法で、よく夏を乗り越えたな~。

実は小さめだけど、熟すとちゃんと美味しいです。

とっても嬉しそうな長男♪

 

しゃべらない次男

 

次男は慣れない場所、慣れない相手の前では基本、口を開きません。

学校、適応指導教室、児童精神科など。

稀に口を開くことがあっても、カタコト。

最低限の言葉でぼそぼそと返事をするだけ。

まぁそんなことも滅多にないので、場面緘黙と判断されても不思議はないと思うほどです。

 

とにかく対人不安が強すぎて。

的外れなことを言ってしまわないか。

自分の発言を相手にどう思われるか。

不安で不安で仕方ない。

そもそも、しゃべる以前の問題で、その場にいるだけで精一杯なのだと思います。

 

今は学校には行っていないし、行ったとしても支援級。

無理やり口を開かせようとする先生はいないと思います。

児童精神科の先生はもちろん、適応指導教室の先生も。

 

でも、不登校初期の頃はいましたね・・・。

次男の口を開かせようとプレッシャーをかけてくる先生。

「自分の口で言ってごらん」

「あなたの言葉で言わなきゃ」

次男が口を開くまで無言で圧をかけ続け、私が代弁しようとすると

「お母さんは黙ってて」

と言わんばかりの先生。

 

トラウマになってもおかしくないくらい、辛い体験だったと思います。

 

おしゃべりな次男

 

家で元気に過ごしている時の次男は、意外なほどよくしゃべります。

双子を知っている人は、誰もが「次男くんは大人しい」「長男くんはおしゃべり好き」という印象を持っているけど。

素の次男を見たら、そのギャップに間違いなく驚きます。

 

よくしゃべるし、歌うし、つっこみ待ちの冗談も言います。

モノマネも度々披露してくれます。

声をあげて賑やかに笑うことも。

 

貝のように口を閉じてしゃべらない外の次男。

笑顔で楽しくおしゃべりする家での次男。

 

親の私でも、本当に同じ人物? と思うほどギャップがあります。

もちろん、どちらも次男であることには違いないのだけど。

外では不安から自分を守るために、厚く頑丈な殻をかぶって口を閉ざす。

そうせずにはいられないのでしょうね。

 

幼稚園の時から不登校になるまで、面談の度にどの先生からも言われた言葉。

「もっと自分を出せるといいですね」

うん、もっと自分を出せていたら、ここまで生きづらさを感じることは無かったかも。

 

この両極端な姿を知っているのは家族だけです。

元気におしゃべりしている次男を見ると嬉しくなる半面、切ないなぁ、苦しいだろうなぁと思います。

でも、前向きに考えれば、家では安心して過ごせているということ。

居心地の良い環境を提供できている、と思っていいのかな。