ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

社会不安障害 次男が自分らしく過ごせる場所を見つけたかも

こんにちは。

 

我が家の軒は結構出ていて、夏の間は強い直射日光を遮ってくれます。

今くらいの季節になって、ようやく室内まで日射しが届く。

うさぎのこみみは日射しを避けて部屋の奥にひっこんじゃったけど、季節の移ろいを感じるっていいな。

 

昨日は今季初のおでんを作りました。

我が家のおでんは昆布と煮干しと玉ねぎで出汁を取ります。

ネットでおすすめされていたレンコンを初めて入れてみたら、味がしみしみで美味しかった♪

おでんにレンコン、おすすめです。

 

立場の上下がない関係

 

次男は小3の時に教室に入れなくなりました。

母子登校、保健室登校、別室登校などを経て、中1の現在は完全不登校です。

 

色々なことにあまりに敏感で、周りに気を遣いすぎる。

小さい頃から緊張が強く、不安も強い気質。

1年くらい前に社会不安障害(社交不安障害)の診断も受けています。

とてもじゃないけど学校に行ける状態ではないし、私も学校に行ってほしいという気持ちは今はありません。

 

でも、自分の居場所を見つけて欲しい。

家族以外のひととの接点を持って欲しい。

という気持ちは、やっぱりある。

 

適応指導教室にはもう行きたくないと言います。

学校の別室やフリースクールなど、その他の不登校の子の受け皿となる場所にも行ける気がしません。

オンライン家庭教師や習い事?

それも多分無理。

立場の上下を強く意識しすぎないで済む関係を見つけるって、なかなかの難題です。

 

eco-hs-o.hatenablog.com

 

整頓ボランティア

 

次男が自分らしく過ごせそうな場所は、ちょっと意外なところにありました。

それは、私の所属する設計事務所

 

先日、次男と一緒に事務所に行き、書類棚を整頓してきました。

13歳の次男を雇うわけにもいかないので、単なるお手伝い。

無償のボランティアです。

 

とは言っても、不登校で居場所のない子を受け入れる会社側としても、ボランティアのようなもの。

整頓してくれる人を探していた社長と、整頓好きの次男。

とりあえず利害は一致します。

社長が整頓下手であることは、私が一番知っているし。

上手くいく自信があったわけではないけれど、社長の人柄も見込んで、私から提案しました。

 

作業はお昼を挟んで正味2時間ほど。

次男が直接社長と会話をしたのは最初の挨拶のみだけど、私とあれこれ相談しながら、てきぱきと働いてくれました。

私なら目を瞑っちゃうな~と思う細かいところまで、しっかりきれいに。

 

学校でも適応指導教室でも病院でも、緊張で固まってしまう次男。

一切口を開かなくなって、私との会話さえままならなくなる子です。

そんな子が、気負わずに自分らしく振る舞えた。

赤の他人の前で次男らしさを出せている姿を見られて、とっても嬉しかったです。

 

帰りの車の中で。

次男「社長さん、優しいよね。ほんといいひと。次は洗面台とコンセント周りを掃除したい」

体力的には疲れたみたいだけど、気持ちは達成感でいっぱいだったようです。

 

次男が安心できる相手

 

うちの会社は社長と私だけしかいない小さな設計事務所です。

一応創業時から所属しているのに、万年在宅パートの私。

双子が不登校になってからは、年に数えるほどしか事務所に行っていません。

 

ただ、社長との付き合いはもう20年とそこそこ長く、それなりの信頼関係は築けています。(途中10年間くらいは別々の会社で働いたり、私は出産育児に従事していました)

 

次男が安心できる相手 = 私が信頼を寄せている相手

 

なのでしょうね。

学校の先生や精神科の先生も、まぁ信頼はしているけど。

当然、立場の違いに応じた距離感で接するわけで。

 

次男は以前にも何度か社長と顔を合わせているし、日頃、家で仕事をしている私と社長の電話でのやりとりを聞いています。

その会話から、私が信頼する相手であることが伝わっているのかも。

 

子どもたちの不登校や不安障害についても、何の抵抗も偏見もなく受け入れてくれた稀有な人のひとりです。

そして、こちらから頼れば親身になってくれるけれど、決して相手の領分に踏み込んでくることがない。

敏感な次男には、そういう程良い距離感を取ってくれる相手であることがわかるのでしょうね。

 

次男の気持ちを確かめつつ、これからはたまに事務所の整頓をしに行こうと思います。