ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

完全不登校の次男、自ら学校へ

こんにちは。

 

小3から不登校で中学は完全不登校の次男が、なんと今日学校へ行きました。

 

突然すぎる!

どういう風の吹き回し?

 

唐突過ぎて、戸惑いが隠せない私です・・・。

気持ちが追い付かない。

 

「園芸活動やりたい」

 

今週は長男が久しぶりに頑張って週4で給食登校。

今日は5時間目も出て、園芸活動をする予定でした。

 

自宅でお昼ご飯を食べた後、ふいに次男が

「ぼくも園芸活動したいな。水やりとかでしょ? でも、ジャージ着なきゃいけないんだよね~」

と話し始めました。

 

次男は制服やジャージを着ることに抵抗感があります。

みんなが同じ格好をしなければいけないことに抵抗があるそうで。

いつもの流れでジャージ着るのはイヤだから諦める方向になるだろうな~

と思いながら話を聞いていました。

 

ところがところが。

 

次男「ジャージ、ダサいよね。学校名と自分の名前が入ってなければまだマシなのに」

eco「でも、学校ではみんな何の疑問も持たずに着てるんじゃない? 全員、学校名と名前、入ってるからね。長男なんてうちの学校のジャージかっこいいって気に入ってるよ」

次男「そっか、みんなダサい恰好してるんだ~」

eco「そうだよ、ダサいかどうかなんて誰も気にしてないと思うよー」

 

食後のまったりした空気で、次男も私も軽~い感じの会話だったんです。

それが唐突に

 

次男「ぼく、ジャージ着てみる! 学校行くわ」

 

と、まさかの宣言。

意を決すると行動が早い次男。

即行で着替えて、水筒とマスクと上靴を準備し出しました。

 

「よし、行こう!!」

 

「なんでもできる気がする」

 

急なことに戸惑いつつ、行く前に学校に電話しました。

今、担任の先生は休職中。

長男にはいつも支援員の先生がついて下さっています。

学校の先生方もかなりびっくりなはず・・・。

 

次男は送って行く車の中でもあまり緊張した様子はなく、

 

次男「なんだか今、ひとが怖い気持ちが薄れてる。たまに何でもできそうな気がすることがあるんだよね。まぁ、これが中学行くの最後かもしれないけど!」

 

と、明るく話していました。

 

次男が今まで中学校に足を踏み入れたのは3回だけ。

入学式の日の放課後、歯科健診、心電図検査の時です(全て私の付き添い有り)

いずれも半ば強引に連れて行って、親子共々精神的にぐったりでした。

先生とまともに言葉を交わしたこともありません。

それがどうして急に「行こう」という思考になるのか、本当に不思議・・・。

 

電話連絡を受けて、職員玄関前で見知らぬ先生が待っていてくださいました。

私は挨拶して次男を託すところまで。

小学校の時のように、「ママも一緒にいて」とは言われませんでした。

次男は手を振って校舎の中へ。

 

「もうこの先1年は行かないかも」

 

学校にいたのは約1時間。

支援級に在籍する双子のクラスは、最近お昼時に登校する子がいなくてほぼ長男だけ。

でも、今日は小学校の支援級でも一緒だった女の子も来ていて、久しぶりに3人で楽しく過ごしたそうです。

春の日射しの下、校内のお花に水やりや草むしりをして、迎えに行った時には汗びっしょり。

 

「先生優しかった。名前はわからないけど、仲良くなれた」

「長男も優しくしてくれた」

「でも疲れたよ。もうこの先1年は行かないかも」

 

疲れたと言いながらも、頑張った満足感が伝わってきました。

「青春してみたかったんだよね」ですって。

(これを青春とは言わないと思うけど、青春してみたいと思う気持ちは大事!)

軽口をきく元気もあるようです。

 

自ら学校に行くなんて、本当に今回が最後かもしれません。

でも、それならそれでいいと思えました。

中学というところを知らずに行かないのと、少しでも行ってみて行かないのでは、やっぱり違うと思います。

一度自らの目で見て、知って、それでも行かないと判断するのなら仕方ない。

 

でもね、そうは言っても、嬉しかったです。

2人とも学校に行っているという状態はいつぶりかな・・・。

覚えていないくらい、前のことです。

そもそも家族みんなで出掛ける以外で、2人が揃って外出することなんてほぼないので。

たった1時間でも、子どもが学校に行けただけで嬉しいものなんですね。

 

少しだけ気掛かりなのは、これが躁状態なのかもしれないということ。

 

昨年、双極性障害の可能性があると言われて何冊か読んだどの本にも、気になる記載がありました。

 躁状態になると万能感を感じる

 躁の波が大きいほど、その後の落ち込みが大きい

 

もしかしたらまた大きな落ち込みが来るのかもしれません。

でも、それこそ心配してもどうしようもないこと。

私にできるのは、その時その時の次男を受け止めることだけです。

No day, but today!