ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

指示待ちくん

こんにちは。

 

先日、家族総出で夏野菜の植え付けをしました。

トマト、ピーマン、ナス、オクラ、きゅうり、枝豆、スイカ

いっぱい。

 

毎年やっている家庭菜園ですが、双子の成長のお陰で今年はかなりスピーディでした。

がんばってお世話しよう。

(と毎年決意するも、暑さに負けて放ったらかしになりがちなので今年こそ!)

 

長男と買い物に行って気づいたこと

 

夏野菜の苗を買いに、長男と2人でホームセンターに行ったときのことです。

 

2人で買い物はかなり久しぶり。

さすがGW、人出が多く苗売り場も賑わっていました。

カートを押しながら苗を選んで歩いていた時、どうしようもなく気になったことがあります。

 

長男、必ず私の後ろを歩くのです。

自然に前後が入れ替わると、わざわざ待って私の後ろについてくる。

私が足を止めると止まる。

 

言葉は悪いけど、なんだかすごく気持ち悪い。

背後を取られているようで。

eco「ちょっと、真後ろ歩かないで欲しいんだけど」

と言ってみたら、数歩下がってついてきました。

 

その後、レジに並びお会計。

手に荷物を持っていたので、長男にカゴを台に載せてもらいたかった私。

でも、そんなことには気づかず、ただ立っている長男。

eco「カゴを台に載せて」

と頼んだら載せてくれました。

 

お会計が終わったときも、長男はボケーっと立っているだけで、

eco「カゴ運んで」

と声をかけたら、やっと作荷台へ。

 

作荷台へカゴを運んだら、袋詰めする。

 

中学2年生って、この流れがごく当たり前にできると思っていました。

が、袋詰めが始まらない。

 

うーむ…。

指示がないとダメ?

 

経験の少なさか? 特性か?

 

帰宅後、長男の行動を振り返って冷静に考えました。

 

指示がないと動かないのは、単なる経験の少なさなのか。

それとも自閉スペクトラム症の特性によるものなのか。

 

比較すべきでないのは承知の上で、でも比較対象が他にいないので次男を例に出すと…。

 

次男は私が言葉に出さなくても、次の行動を予測してさっさか動きます。

察しが良すぎる、気が利きすぎるくらいです。

そりゃー、学校に行って全方位にそこまで気を利かせていれば疲れ果てるだろうね、と理解できるほどに。

若しくは言葉で尋ねてきます。

「これ、もう袋に入れていい?」

 

長男は、こういうところがありません。

ただそこにいるだけ。

手伝おうとか、効率良くしようとか、気にかけている様子がない。

 

特性…なんでしょうね。

 

社会に出て特性が目立つようになるタイプ?

 

長男は5年生の時に自閉スペクトラム症の受動タイプと診断されています。

 

集団が苦手

新しい環境やイレギュラーな出来事が苦手

自己決定や自分のネガティブな感情を言葉にするのが苦手

 

などの特性は感じるけれど、現状、そこまで困るほど特性が目立つと思ったことはありません。

学校では特別支援学級に短時間登校しているだけだし。

 

ここでふと、数年前に心理士さんに言われたことを思い出しました。

 

自閉スペクトラム症のタイプによっては、学生のうちはあまり困らなくても、社会に出て急に特性が目立つようになる人がいる。長男くんはそういうタイプかもしれません」

 

子どものうちは、親が理解していれば家庭ではマイペースに過ごせる。

学校では低年齢ほど明確な指示があり、指示を理解して行動できれば問題にならない。

困らないんですよね。

 

でも、大人に近づくにつれて、細かいことはいちいち指示されなくなっていきます。

今回のレジでのことも、幼かった頃は私がひとつずつ指示をして教えていたから出来たのでしょうね。

 

これが社会に出たら、

指示を待ってないで自分で考えて

というのが当たり前に要求されます。

 

それができないと、使えない、指示待ち人間と疎ましがられる。

それがきっかけで、大人になってから発達障害に気づく人も最近多いと聞きます。

 

社会に出たら困るタイプかも…というのも納得。

 

長男に今必要なことは、自己理解、かな。

自分は明確な指示を与えてもらう必要があると理解すること。

 

そして経験もやっぱり必要だと思います。

指示してもらいながら経験を重ねれば、たぶんできるので。

 

私は普段、長男が発達障害自閉スペクトラム症だということをほとんど意識していません。

でも、確かに多少の支援を必要とする程度には困り事があるんだなぁと、思い知らされました。

長男が苦労するのはこれからなのかも…。