ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

距離が近いからこそ眩しい

 こんばんは。

 

長男が2泊3日の修学旅行から帰ってきました。
大イベントを無事に終えて、とても満足気に。
おみやげも写真も土産話もいっぱい。


五月雨登校からフル登校へ

 

長男は小学校3年生からずっと五月雨登校でした。
今年度に入ってからも、週2~3日、給食を食べに行く程度。
しかも、ほとんど支援級の先生とマンツーマンで過ごし、お友達との交流はわずか。


フル登校できるようになったのは、1学期終了間際くらいからです。
2学期になってからはほぼ休まずにフル登校。
支援級の子達と一緒に活動し、授業を受けて、たまに交流級にも行き、 3年生の2学期にして初めて定期テストというものを受けました。
そして修学旅行ではお友達や先生方の助けを借りながら、本当に充実した3日間を過ごせた様子。


長年の五月雨登校、不登校の状態から、まさかこんなにも頼もしく再登校ができるようになるとは。


「再登校」は決して不登校のゴールではありません( 少なくとも私の考えでは。でも、声を大にして言いたいです)
その危うさは本人が一番よくわかっていて、だからこそ頑張りすぎてしまうこともあると思う。
不登校に明確なゴールがあるかどうかはわからないけれど、結局、


本人が進みたい道を自分のペースで持続的に進めるようになること


が一番大事だと実感しています。


自分と向き合う時間をじっくり持てたこと
やりたいことがあり、行きたい学校を見つけられたこと
理解ある先生方やお友達に恵まれたこと


長男の場合、このどれかひとつでも欠けていたら今の状態は望めなかったと思います。


修学旅行が終わり、3年生のみんなは本格的な受験モードに突入します。
長男も面接や作文の練習が始まるはず。
卒業までなんてあっという間ですね。
長い長い遠回りと道草を経てきた長男だからこそ、 これからの日々を大事にして欲しいと思っています。


次男の胸中


完全不登校の次男は修学旅行不参加。
長男のいない3日間も基本的にはいつも通りの生活。
次男の希望をとことん聞いてあげた晩御飯を除くと、ごくごく普通の日常を送っていました。


そんな次男にとっては、満足気に帰ってきた長男がとても眩しく見えたと思います。
正直、眩しすぎるくらい、胸中は複雑だと思います。

 

「ぼくだって京都行ってみたかった」
「美味しいもの食べたかった」
「ぼくだって友達と青春したいよ」


修学旅行不参加は次男が自ら選択したこと。
完全不登校という現状を鑑みても、ごく自然な選択だったと思います。


でもね、やっぱり悔しさがあるのも当然だと思う。
みんなが楽しんでいることを楽しむことができない自分に、本人が一番がっかりしているんじゃないかな・・・。


「行かない」を選択したけれど、やっぱり「行けない」 なのだと思います。
親としてはとても切ない気持ち。

でも、私にはどうすることもできません。


本人が望んで動き出すのか、もういいやと割り切るのか。
長男が高校に通うようになったら、ますます次男にとっては眩しすぎてしまうこともあるかもしれない 。
近い存在だからこそ、眩しいだろうな・・・。


自分にないものばかりに目を向けず、あるものに目を向けて欲しい。
けど、言うは易く行うは難し、ですね。
ゆっくり歩めばいいと思います。