ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

カウンセリングを受け始めました

こんばんは。

 

先週久しぶりに学校に行った次男、なんと今週も登校しました。

月曜日と今日の2回。

 

次男が登校するときの必須条件は、ぬいぐるみ作りの生地が裁断できていること。

学校では縫う作業に専念するためです。

今日は急遽サンタさんの帽子を作ることにして、家で生地を裁断してから出かけました。

 

母は相変わらず次男の心情についていけず・・・。

ただただ送迎をがんばるのみです。

 

カウンセリングを受け始めました

 

次男はかれこれ6年以上児童精神科にかかっています(受診はほぼ私のみですが)

社交不安障害と診断されたのが約3年前。

双極症(双極性障害という名称が変わったようです)の可能性が発覚したのが約2年前。

主に投薬によって症状をコントロールしています。

 

お薬の力はすごい。

と思うし、一定の効果は得られていると思います。

一方で、お薬だけでどうにかなるものでもないんだな・・・というのも実感しています。

 

そこで、今月から心理士さんによるカウンセリングを受けることにしました。

 

数年前にもカウンセリングの話が出たことがあります。

でも、当時は以下の理由によって踏み切ることができませんでした。

 

今以上に対人不安が強く、月に数回のカウンセリングにとても耐えられる状態ではなかったこと。

障害の受容ができるだけの心の準備がなかったこと。

 

投薬治療を続けてきた今は、当時に比べれば対人不安が少し和らいでいます。

そして、年齢的に病識がある程度追いついてきた、というのも大きな理由。

治療を継続していくためには、本人が障害や治療を受け入れようとする気持ちが不可欠だと思うので、ようやくここまで来た感じです。

 

カウンセリングを受けることは主治医の先生と私で相談して決めました。

本人が自ら希望したわけではありません。

でも、次男自身も

「誰かに自分を理解してほしい」

「自分自身を理解したい」

という気持ちがあって、受け入れてくれたようです。

 

2年前は考える隙もない勢いで拒絶していたことを考えると、これだけでもすごい成長。

 

現時点でのカウンセリングの主な目的は、

・心理教育

・自己理解の深化

・認知の歪み、考え方の偏りや癖を見つめ直す

などなど。

 

最初は心理士さんとの関係を作ることから。

雑談や楽しい話題も交えつつ、ゆっくりゆっくりです。

 

初回カウンセリング

 

初回のカウンセリングは約1時間のヒアリング。

次男の希望で私も同席しました。

心理士さんは20代くらいの男性。

 

カウンセリングの内容を詳細に書くのは控えますが、とても良い導入だったのではないかと感じています。

 

これまで私が受けたことのあるカウンセリングといえば、スクールカウンセリング。

2人のカウンセラーさんに担当して頂いたことがあります。

でも、正直なところあまり有効だったとは言えません。

 

スクールカウンセラーの方も有資格者で経験もある方だったとは思いますが、失礼ながら、ただ話を聞いてくれる存在・・・という感じでした。

当時はそれはそれで有難く思ったけれど。

 

そしてやっぱり「スクールカウンセラー」さんは、元教員だったり、立場として「学校側のひと」というイメージも拭えない。

それだけで壁を感じてしまうこともあると思います。

 

なにより私が児童精神科の心理士さんに感銘を受けた点は、とにかく平静なこと。

 

多くの人が動揺するであろう言葉を投げかけられても、フラットに打ち返してくる。

「ようやく秋らしくなったね」

「最近お野菜も高いよね」

みたいなテンションで、優しく柔らかく打ち返してくれる。

 

スクールカウンセラーさんには失礼極まりないですが)ほんものの心理士さんとはこういうものなのか・・・と思いました。

 

50分程度のカウンセリングで次男は疲れてしまったと思います。

でも、次も行くとのこと。

まずはスタート地点に立てただけでも◎

 

次回には担当の心理士さんが決まり、月2回くらいのペースでカウンセリングを受けていく予定です。

 

余談・長男の優しさにほろり

 

カウンセリングを受けた日の夜、長男と次男が言い争いをしていました。

疲れてしまった次男が卑屈になってネガティブ思考を長男にぶつけていたという状況。

 

次男が寝た後に、長男に声をかけました。

 

eco「イヤな思いしたね。悪かったね」

 

我が家の場合は両者とも兄弟児(心身に疾患や障害がある兄弟姉妹を持つ子ども)なので、お互いさまと言えばお互いさま。

でも、長男の方がマイナスな影響を受けやすいというのが実情です。

 

長男「僕はいいんだよ。次男に何言われても気にしないから。でも、疲れるでしょ? 」

  「お母さんは次男に気を遣うの、疲れるでしょ?」

 

私の目をのぞき込むようにそう言って、頭を撫でられました。

 

子どもにこんなことを言わせてしまうなんて。

でも、長男の優しさにほろりとしました。

 

私は心理士さんのように常にフラットに接することなんてできません。

母親だからね。

毎日荒波の中でもみくちゃです。

でも、心理士さんから学べることはたくさんありそうです。