ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

中学3年生の通過儀礼 卒業アルバムと修学旅行

 こんばんは。

 

ここ数日の次男は、朝早く6時頃に自分で起きてきます。

8時前後にはお仕事(ぬいぐるみ製作)を開始し、 お昼過ぎには1体完成するというペース。


調子が落ちている時は自分で起きられないし、 起こしに行ってもベッドからすんなり出られない。

お昼近くまでゴロゴロしている時もあります。

そして、起き上がれるようになるまでしばら~く、 私がベッドの横に座って話を聞いてあげるはめになります。

毎日30分から1時間も。

これが連日になると結構しんどくて。


次男の寝起きがスムーズなだけで、私の1日もスムーズ。

この調子が続いてくれたらいいな。

 

長男は今週水曜日だけ登校しました。

まぁ、ぼちぼちだね。

でも、なんだか勉強はやる気です。


1年前はノー勉強。

昨年夏前くらいから小学校の算数の振り返りを始め、 2月に小学校の範囲を終了。

ひとりでは勉強できず、私がつきっきりで教えていました。

中3になった今、やっている内容は中1の範囲ですが、教科書を見 ながら自分で進めています。


2人とも、日々成長しています。


中学3年生の通過儀礼

 

新年度に入り、早速学校から来たお知らせが2つ。

①    卒業アルバムの個人写真撮影について

②    修学旅行説明会について

 

キタキタ。

中学の3年間って本当に短い。

小学校を卒業したのがついこの間のように感じるのに。

 

完全不登校の次男は、卒アルも修学旅行も興味ゼロ。

もちろん両方とも辞退しました。
 

支援級にぼちぼち通っている長男とは、どうする? と話をしました。

 

①卒業アルバムのこと

 

卒アルの個人写真は載らない

購入もしない

 

卒業アルバムの個人写真って、 クラスごとに出席番号順で掲載されますよね。

支援級に在籍している子は、 基本的に交流級のページに載るケースが多いのではないでしょうか 。

少なくとも、 支援級というくくりで掲載されるというケースは聞いたことがあり ません。

 

長男と話をして

「それなら載る意味ないね」と。

 

長男自身は、卒アルに写真が載ることに抵抗はないそうです。

でも、 全く交流していない交流級の子たちの中に並べられるのには違和感 しかない。

交流級の子たちから見ても、きっと違和感ありますよね。

  

そんなわけで、2人とも卒アルの個人写真は載せない、購入もしない。

ということになりそうです。

小学校の時にはこの決断ができなかったけど、今は後ろ髪を引かれるような気持ちはありません。

 

②修学旅行のこと


行くかどうかは別として、修学旅行の内容は聞きたい

説明会には参加せず、個別対応をお願いする


長男は小学校の修学旅行にはフル参加しました。


コロナ禍で行先が県内だったこと。

支援級の先生方による手厚いサポートがあったこと。

支援級の仲の良いお友達が一緒だったこと(今年も同じクラス)

などなど、 周囲の方の支えのおかげでとても楽しく参加することができました 。

自信にもなったし、とても良い経験ができたと思います。

 

さて、中学の修学旅行はどうしましょうね?

 

小学校の時は県内だったので、 いざとなれば途中で迎えに行く覚悟もして送り出しました。

先生との事前の打ち合わせでは、 途中参加の場合の連絡方法なども話し合っていました。

母子で一緒に参加、という案も出ていました。

 

結果的にはみんなと同じようにフルで参加することができたけれど 、学校側とここまでは対応可能、ここからは無理、というお互いの 線引きを話し合えたのは有意義でした。

 

長男は「小学校の一番の思い出は修学旅行!」と言います。

大きな挑戦だったけれど、それだけ得たものも大きい。

誰よりもその価値を感じているのは本人だと思います。

 

だから、 参加すれば絶好の成長の機会になるという認識はある様子。

参加したい気持ちと、不安と、どちらが大きくなるか。

 

今のところは、行き先が京都・奈良と聞いただけで目がキラン♪

行ってみたい気持ちがちらっと垣間見えましたよ。

母は見逃しませんでした。

 

今年、長男には大いに迷って欲しい、と思っています。

迷って、考えて、自分で選ぶ。

それが長男にとっては大きな成長に繋がると思うから。


京都奈良かぁ、私が行きたいな~。

 

 


 

新年度は安定のスロースタート

こんばんは。

 

お庭の草花が賑やかになってきました。

アオダモ、ハクサンボク、ドウダンツツジトキワマンサク・・・この季節のeco家は白いお花がいっぱいです。

畑の隅に勝手に咲いたチューリップだけが色鮮やか。

 

日中は庭にスズメやムクドリがたくさん遊びに来て、さらに賑やかに♪

長男とお家の中からそっと観察しました。

鳥さんたちもかわいいなぁ。

 

今は外に出るのがとても気持ち良いけど、今年もあっという間に暑くなるようで。

本格的に暑くなる前に、週末はお庭のメンテナンスをしようと思います。

 

安定のスロースタート

 

新年度が始まってから1週間。

長男はまだエンジンがかからないようで、昨日、書類と教科書だけ取りに放課後登校しました。(次男は今年度も完全不登校の予定)

 

中学では2人とも入学時から特別支援学級に在籍しています。

だから教室の場所も3年間一緒。

ありがたいことに担任の先生も1年生からずっと変わらず、信頼のおける気さくで優しい先生です。

 

変わることといえば、クラスのメンバー。

特別支援学級は1~3年生までごちゃまぜなので、上の学年が抜けて新入生が入ってきました。

2つ下の学年には次男がぬいぐるみ繋がりでとても仲良くしていた女の子がいます。

その他にも、小学校の頃、別室登校や支援級で一緒だった子たちが数人。

ただし、会うのはほぼ2年ぶり。

 

長男が新年度で足踏みしてしまうのは、まさにそこ。

久しぶりに会う子たちとの距離感がわからない。

 

今年度のクラスはたった4人で、そのうち2人は長男と次男です(eco家が1/2を占めるクラス・・・)

次男は行かないものとして考えると、実質3人。

あとの2人は小学校の支援級からの同級生と、前述のぬいぐるみ繋がりの女の子。

 

一体なにを不安に思うことがあるの?

これ以上ないくらい、居心地の良さそうなメンバーだよ!

 

と、私は思ってしまうのですが。

 

まぁでもね、学校に行くということは、教室に引きこもって過ごすわけではなくて。

廊下で通常級の子に遭遇したり、給食を取りに行けば支援級の他のクラスの子たちがいたり、知らない先生と関わったり。

 

「そんなの気にすることないよ」というような他人から見たら本当に些細なことが、長男にとっては結構な足かせになるということなのでしょうね。

 

先生もそのことは理解して下さっているので、上手にサポートして下さると思います。

来週くらいには始動できるかな?

 

イクラロス

 

次男が一番好きなゲームはマインクラフトです。

他のゲームに目が向いても、結局マイクラに戻る。

ここ1年くらいは私のPCを使ってプレイしていました。

 

次男にとっては

昼間はぬいぐるみ作りをして、仕事の後はマイクラを楽しむ

いうのがお気に入りの時間の使い方だったのですが、この2カ月ほどPCの不調でマイクラができません。

 

近くのPC修理店に持ち込んで相談してみたところ、もう末期状態。

 

動きが遅いながらもネットで動画を見るくらいのことは可能です。

ワードやエクセルも使えます。

でも、マイクラを立ち上げることはできず、アップデートも難しい状態。

ハードディスクと冷却ファンの劣化によるものだそうです。

初期化もできるかどうか。

 

部品を交換、修理して使うことも不可能ではないそうですが、それなら中古でももっと良い状態のPCを買った方が得策とのこと。

要するにお金がかかる。

(昔からある感じの町のPC修理店さん、とても丁寧な説明をしてくれました!)

 

いよいよ次男用にPCを買わないとダメかぁ・・・。

私自身は仕事用の新しいPCを使えているので、使用目的がほぼマイクラだけなんです。

今後のことも考えたら、使い方の幅がもう少し広がるような気はするけど。

 

とにかく、マイクラをプレイできないことでロスに陥っている次男。

ことあるごとに「マイクラ~・・・」と悲しげに訴えてきます。

 

 貯めているお年玉で買うか、高校へ進学しそうもない次男に先行投資するか。

本人もマイクラやりたさに何万も払ってPCを買うのは…と躊躇しているようです。

 

他のゲームでロスになることはないのに、マイクラは本当に楽しいのでしょうね。

 

 

 

 

不登校の「解決」ってなんだろう

 
こんにちは。

 

今年は桜の開花がゆっくりだなぁと思っていたら、 一気に満開になりましたね。

 

「桜は散ることを知りながら、咲くことを恐れない」というのは、 誰の言葉だっけ。

花開いた桜は散りゆくその瞬間から、 次に花を咲かせる準備を始めている

という話も聞いたことがあります。

 

散ることを恐れずに美しく咲けるのは、1年をかけてじっくり準備 をしてきたから、とも言えるのかもしれませんね。

 

先日、4回目のぞろ目の誕生日を迎えました。

ちょうど自分の誕生日と桜の季節が重なるからか、 なんとなくこの時季は命やその尊さ、儚さについてよく考えます。

 

新年度に思うこと

 

eco家の地域では明日が小中学校の始業式。

ダイニングの週間予定に書いてある文字に長男は気づいていると思うけれど、話題には全くしない。

 

新年度、クラス替え、新しい環境。

以前はこれら全てが重くのしかかる不安で、でも、 縋りたいような期待でもありました。

 

新年度になったら気持ちを切り替えて学校に行けるかも。

新しいクラス、新しい先生なら大丈夫かも。

スタートで頑張れば、なんとかなるかも。

 

そんな淡い期待はことごとくひっくり返されました。

 

新年度という区切りと子どもの気持ちは別物。

クラスメイトや先生がどうという問題ではない。

スタートで頑張らせることで更に疲弊してしまう。

 

もちろんこれは我が家のケース。

不登校の子、みんなに当てはまるものではありません。

 

この春で不登校歴が7年目に突入する我が家にとっては、 もはや学校に行けるかどうかの問題ではなく、 それぞれがどう生きるかという問題になっています。

 

よく、何をもって不登校の「解決」と考えるか? という議論がありますよね。

 

私が個人的に思うのは、

学校に行く、行かないの問題ではなくなった時。

自分の生き方を考えられるようになった時。

 

そう考えると、次男の中では不登校はもう解決、 というか終了しているのかも。

進学の意思があり週に数回の登校を続けている長男は、 まだ渦中にいるのかもしれません。

 

中3といえば世間一般には進路選択の年。

受験生かぁ・・・と、 ため息をついている親子も多いことでしょう。

でも、逆に言えば義務教育の恩恵を享受できる最後の一年。

思う存分葛藤するのも悪くないんじゃないかな・・・と思います。

 

ハイな状態が続いている次男

 

先月、私の姉と姪っ子が遊びに来て以来、 次男はちょっとハイな状態が続いています。

 

正直なところ、姉と姪っ子が帰ってしまったら

エネルギー切れを起こすだろうね

テンション急降下になるのでは・・・

というのが私と本人の予想でした。

 

「楽しい」という刺激もある意味ではストレス。

家族以外との時間を過ごすというだけで気を遣いすぎる次男にとっ て、かなりのエネルギー消費だったと思います。

 

ですが、姉たちが来ていた時のテンションが未だ下がらず。

 

とにかくよく喋る(うるさい・止まらない)

ちょっと強気

長男にからむ

自ら出かけたがる

ぬいぐるみの製作時間多め

 

これは軽躁状態

 

次男は気分の波が大きく、 双極性障害の可能性を指摘されています。

投薬治療のおかげで、 小さな波はありつつも強い抑うつ状態が続くことはだいぶ減ってき たように思います。

ただ、今の状態が中庸なのか、軽躁なのか、よくわからない。

 

本人も気分の波に振り回されるのは辛いようで。

どこかで急降下するんじゃないかという恐れが常にあるそうです。

 

今ご機嫌に過ごせている次男が、明日もご機嫌だったらいいな。

 
 

双子と5歳年下の従妹

こんにちは。

 

今日から4月。

新年度が始まりました。

進級、進学、就職など、新生活をスタートされる方も多いと思います。

緊張、ドキドキ、ワクワクと、感情が揺れ動きがちな季節ですね。

 

双子もついに義務教育最終学年、中学3年生になりました。

不登校になってからというもの、新年度はどうしても気持ちがザワザワしがちでした。

でもここ数年はそんなこともなく平常心。

本人のペースで気負わずに、ゆっくりいこうの精神で過ごしていこうと思います。

 

双子と従妹

 

私の姉と姪っ子(双子の従妹)が1年ぶりに3泊4日で遊びに来ていました。

母も来る予定でしたが、体調が万全ではないとのことで断念。

ばばちゃんに会う楽しみは次回へおあずけとなりました。

 

姉たちは近くのホテルに泊まっていたので、一緒に過ごしたのは朝食後から夕食後くらいまで。

お出かけしたり、みんなでゲームをしたり、ごはんを食べたり。

バドミントンやUNOでも盛り上がって、目一杯、楽しい時間を共有できました。

 

普段、家族以外との関わりがほとんどない次男。

気を遣いすぎる気質で、ひとと一緒にいるだけで疲れてしまいます。

「適度にひとり時間を取りながらでいいからね」と事前に伝えていましたが、結局ほとんど遊びっぱなし(夜になると魂が抜けていましたが)

 

姉とも姪っ子ともごくごく普通におしゃべりしていました。

他人の前では基本的に無口な子なので、私や夫的には「おぉ~」という感じ。

長男も「わ、しゃべってる!」と思っていたそうです。笑

 

ただ、本人的には

「かなりハイになってるよね。これ、後で落ち込むやつかな」

と自己分析していました。

その割にはお別れ後もまぁまぁ元気。

良かった~。

 

長男もとても楽しそうでした。

日ごろ夫や次男に邪険にされがちで、遊び相手を求めていたからね。

5歳年下の女の子と精神年齢的にもそれほど差を感じず(それもどうかと思いますが)、かわいいもの好き同士、気も合うみたい。

 

姪っ子はまだ小学4年生でひとりっ子。

帰り際には寂しさがこみ上げてしまったようで・・・。

バイバイの挨拶もそこそこに車に乗り込んで涙を堪えていました。

お兄ちゃんたちとたっぷり4日間遊んだ後で、急にひとりになるのは寂しいよね。

 

以前はお別れの度に泣いていた次男は、さすがに成長しました。

泣いている姪っ子を見つめて、「ぼくもあんな感じだったね」としみじみ。

大きくなりました。

 

子ども同士の会話

 

長男は大人と話をするのは好き。

自分の話を聞いてくれる相手とはよくしゃべります。

 

一方で、同年代や年下の子に対し自分から話題を振るのはあまり得意ではありません。

相手が喜びそうな話題を提供しようという気遣いができるわけでもありません。

でも、姪っ子とはすごく楽しそうに会話していました。

 

長男「パパとママ、喧嘩する?」

姪っ子「するよ。パパ、話聞かないから。機嫌が悪くなると無言になる」

長男「うちもだよ~。そういう時、子どもとしては気まずいよね」

姪っ子「わかる」

 

何の会話でしょうね。

 

子どもたちを待たせて姉と私で買い物をしていた時は、

 

長男「大人は買い物と話が長いよね」

姪っ子「本当!」

次男「でもさ、大人は大人で話したいことがあるんだよ。ぼくたちはぼくたちで遊べばいいじゃん」

 

子どもならではの苦労を分かち合って、盛り上がっていました。

 

現状、友だち付き合いはほぼゼロ。

自閉スペクトラム症の長男も社交不安障害の次男も、他者とのコミュニケーションに難があることは否めません。

 

でも、姪っ子とは1年ぶりにも関わらず楽しくお話できました。

感性の近さ、なのかな。

 

なんにしても、子どもたちにとって心許せる相手がいるだけで嬉しい気持ち。

たったそれだけのことが、自己肯定感にもつながるような気がします。

 

小学校卒業から2年

こんにちは。

 

今日も空気はひんやりしていますが、陽射しはもう春ですね。

 

春休み中の長男、モンハンNOW(ポケモンGOみたいなスマホゲーム)をやりにお散歩に出かけています。

ひとりで!!

 

以前はちょっと出るだけでも「一緒に行こう」と誘われたのに。

フォートナイトの話を聞きながら毎日一緒にお散歩していたのは、もう2年半前のこと。

成長したなぁ。

ま、あっという間に帰ってくるのですけどね。

 

再び、小学校の先生に会いに

前回のお話はこちら

eco-hs-o.hatenablog.com

 

中学2年生の修了式が終わった翌日、小学校へ行ってきました。

先月、次男と小学校を訪問した時に会えなかった先生にお会いしてきました。

今回は長男も一緒に。

 

お会いしたかった先生は、支援級で2年間お世話になった先生。

当時の次男は完全不登校ではなかったものの、登校した日数はかなり少なかったと思います。

先生と関わった時間はそれほど多くありません。

でも、次男の繊細さをすぐに感知して、いつも温かい眼差しで見守ってくださいました。

 

卒業するときに次男が先生にプレゼントした手づくりのぬいぐるみ。

今も教室の高いところにちょこんとお座りしていましたよ。

eco-hs-o.hatenablog.com

 

次男がぬいぐるみ製作を始めたのは、6年生の12月頃。

家庭科の授業を受けたこともなく、はじめは裁縫の「さ」の字も知らない子でした。

 

玉結びも玉留めも波縫いも、なにひとつ知らない子が「ぬいぐるみを作りたい」って。

最初はなんて無謀なことを・・・と思ったものです。

 

先生にあげたぬいぐるみを改めて手に取ると、とても拙い出来。

縫い目はがたがた。

糸がぴょこぴょこ飛び出しているところも。

 

あれから2年。

50体を軽く超えるぬいぐるみを自作し、腕も格段に上がりました。

オリジナルの子を販売するという経験もできました。

2年分の努力の結晶をいっぱい連れて、先生に見て頂くことができました。

 

先生「感動。もう立派なプロだね」

 

次男もとても嬉しそうで、励みになったと思います。

 

苦しかったのは「所属感」かもしれません

 

次男は中学では完全不登校

今年度の出席日数は「0」でした。

 

現在所属している中学には寄り付かない。

小学校に所属していた当時は小学校にもなかなか行けず、卒業後2年も経って自ら「行きたい」という気持ちになる。

 

これってどういうこと? ですよね。

 

学校や会社などの組織に属して活動するうえで「自分はこのコミュニティの一員だ」と認識するのは、とても大切だと言われています。

学校の学級経営においても、所属感の向上を重要視する先生は多いようです。

 

次男は幼稚園の頃から所属意識が強いタイプでした。

学校に行けなくなった小学校3年生の時でさえ、クラスメイトや先生が大好きでした。

 

でも、所属意識が強いが故に、

こう振る舞うべき

みんなに合わせるべき

という意識も強くて。

先生やお友達が求める「理想の自分」になろうとしていました。

 

次男の本来の気質は、おそらく、自分で考えて行動したいタイプ。

学校で自分を出すことができないのは苦しかったと思います。

 

今の次男は通っていない中学校にも、もう卒業した小学校にも「所属感」はありません。

でも、中学の担任の先生がどんなに優しく寄り添ってくれようとしても、どうしても学校というしがらみは消せなくて。

 

所属感がなくなったら、遊びに行ける

 

今の次男はクラスメイトが誰なのか、普段の教室がどんな雰囲気なのか知りません。

でも、担任の先生はやっぱり「先生」で。

どんなに優しく寄り添ってくれる先生でも、どうしても学校というしがらみを感じてしまうんだろうな。

 

もう卒業した小学校に遊びに行けて、在籍している中学へは行けない。

皮肉な話かもしれないけど、中学も卒業してからだったらしがらみなく遊びに行けるのかもしれません。

 

春休みのお楽しみ

 
こんばんは。

 

双子の中学校は今日で通常授業が終わり。

来週月曜日には修了式です。

 

春休みに入るのが楽しみな長男。

「今週は頑張る」宣言をして、 雨がひどかった火曜日以外は登校しました。

 

3学期、出席日数はぼちぼちだったものの、 自宅学習はがんばっています。

進んでお手伝いをしてくれたり、 ちょっと外に出てみたりと良い調子。

 

完全不登校の次男もぬいぐるみ作りに励んでいます。

作業時間が5~6時間×週4日くらい。

調子はまぁまぁ・・・なのかな。

 

支援級の教室で次男の身代わりをしていたぬいぐるみのうさぎさん 、

「春休みの間、ひとりぼっちは可哀そうだから」

と、長男が連れて帰ってきました。

去年の夏休みに入った頃、次男が先生に依頼されて作ったコです。

里帰り(?) してきたうさちゃんを見て嬉しそうな次男。

「久しぶりに我が子に会えた気分」だそうです。笑

 

春休みの予定

 

年度が替わる春休みは新生活の準備に忙しい方が多いかもしれませ んね。

皆さん、どこかお出かけのご予定はありますか?

と言っても、 まとまったお休みがあるわけではない大人にとっては、 ただただ忙しい季節・・・という方もいらっしゃるかも。

 

eco家は毎年恒例、私の母、姉、姪っ子が2泊3日で遊びに来る 予定です。

 

姪っ子(双子のいとこ)は現在小学3年生。

双子とは5歳差です。

中学生男子2人が年に1度しか交流のない小学生と遊ぶという状況 。

何をして遊べば良いかわからない、という子もいると思います。

 

でも、双子にとっては楽しみな様子。

バドミントン、ボードゲーム、Switchのゲーム、 あとは何しよう? と、色々考えています。

 

お出かけもする予定。

姪っ子は近くで運行している遊覧船に乗りたいそうです。

地元民はなかなか乗らないやつですね。

我が家では誰も乗ったことがなく、 私も長男も楽しみにしています。

船上から桜が見られたら素敵かも♪

 

次男は船には乗りたくないそうです。

いざという時(パニックとか不安に襲われた時) 逃げ場がないから。

「船着き場で待ってるよ」と。

 

普段から我が家のお出かけは難しい。

社交不安障害の次男の行ける場所を考えると、 選択肢が少ないのです。

近距離で、そこそこ人が少なくて、楽しめて。

結果、毎回同じ場所に行きがち。

慣れている場所の方が安心できると言うから良いんですけどね・・ ・。

 

対人不安と緘黙

 

次男の対人不安が明らかに強くなったのはコロナ禍以降。

ひととの関わりが激減したことが少なからず影響していると思いま す。

 

昨年の春、3年半ぶりに母たちが遊びに来た時は、 次男も一緒に食卓を囲み、 なんとなく会話に参加している風でした。

母や姪っ子にぬいぐるみをプレゼントしたり、 一緒にいちご狩りに行ったりもしました。

 

でも実は、私の両親や姉とは直接言葉を交わせていません。

目も合わせられなかったそうです。

 

私や長男を経由して話すか、Yes, Noで答えられる質問に首の動きで答えるか、くらい。

両親も姉も無理に口を開かせようとせずに接してくれたので、 一緒に過ごすこと自体はできました。

 

唯一直接言葉を交わしていたのは姪っ子。

ゲームをしながら、バドミントンをしながら、 ぬいぐるみを介してなど。

自然に子ども同士の会話が成り立っていました。

 

次男は場面緘黙症と診断されたことはありません。

でも、それに近い状態ではないかと感じたことは度々あります。

 

場面緘黙症(選択性緘黙症)は保育園や幼稚園、 学校などの特定の場面で言葉を発することができなくなる不安障害 として知られています。

家族や安心できる相手であれば普通におしゃべりできるそうです。

 

次男の場合、そもそも他人と接する機会が著しく少ないため、 いまいちよくわからない。

日常的に接する相手でなければ、 緊張して話せないのも無理ないのでは? とも思います。

 

先日、母と電話で話していた時にポロっと出た言葉。

「今年は次男くんと少しお話できるかな」

 

遠方で暮らしていて、 あと何回元気な状態で会えるかわからない母にとって、 直接おしゃべりできないのは残念なことなのでしょうね。

一方で「会えるだけで嬉しいよ」とも言ってくれるけど。

 

次男が口を開くかどうかは、 その場になってみないとわかりません。

でも、今は母たちの来訪を楽しみにしています。

言葉は交わせなくても、楽しい時間を共有できますように。
 

不登校の子と同じ方向を向いてくれる支援級の先生

こんにちは。

 

今日もeco家地方は雲の多い一日。

この季節、陽射しが入らないとお家の中が寒く感じます。

 

先日、外物置の屋根の上で猫ちゃんがにゃーにゃー鳴いていました。

降りられなくて、2時間くらい困っていた様子。

ところが、次男が見かねて助けに手を差し伸べると、フェンスを足場に飛び降りて猛ダッシュ

あっという間に走り去っていきました。

 

降りる恐怖よりも人間への恐怖の方がずっと大きかったのでしょうね。

次男は少々がっかりしていましたが、めでたしめでたし。

 

普段ほとんど家から出ない次男。

こういう時にはささっと行動に移せて感心します。

どうやって助けようと思っていたんだろう?

 

成長している長男

 

昨日と一昨日は中学校の面談に行ってきました。

双子の中学では、支援級在籍の子は毎学期面談があります。

 

三者面談が好きというお子さんはあまりいないと思いますが、長男は三者面談が大嫌い。

数日前から面談が憂鬱でそわそわするくらい、苦手なことのひとつです。

 

中1の1学期末の面談では、先生との間にこんなやり取りがありました。

 

面談が始まると同時に、机に伏せてしまった長男

先生「長男くん?どうしたの?」

長男「三者面談来たくなかったけど、我慢してきました・・・」

先生「そうかそうか。じゃあ今、すごく頑張ってるんだね。わかった。ちょっと気になるけど、そうしてていいよ」

 

結局、その時の面談で長男はほとんど口を開かず、一分一秒でも早く終われ!というオーラを振りまいていました。

 

それが今では、先生からの質問に自分の言葉でちゃんと答えられるように。

しっかりとした姿勢、明瞭な言葉で。

 

その方が結果的に早く終わると学んだのか、自分なりに気持ちを整える術を身につけたのか。

どちらにしても「成長したね~」と、先生もにこにこ。

最近がんばっている(本人比)勉強の話や、進路の話をしっかりすることができました。

 

春からは中学3年生。

まぁ一応、受験生です。

 

夏までには志望校を決める予定。

通信制高校で早いところでは9月に願書提出、10月には合否が出るそうです。

あっという間だなぁ。

 

「次男君は幸せですよね」

 

次男の面談はいつも本人不在。

先生と私の二者面談です。

 

次男の家庭での様子やぬいぐるみ製作の成果をお伝えするのがメイン。

今回は次男が作ったクマさんのぬいぐるみを2体持参して、先生と私、クマさん×2の四者面談のようになりました。

 

次男は中学卒業後、進学の意思がありません。

ハンドメイド作家としてお金を稼ぎたいと考えています。

私はそれを全面的にサポートしたいと思っていて。

事務的作業や広報の役割を担うことも厭いません。

 

ただし、夫の考えはちょっと違うようで。

 

ぬいぐるみを作って販売するという活動に反対はしないものの、

それで自立できるのか

中卒で本当にやっていけるのか

せめて高校くらいは・・・

という気持ちがまだまだあるようです。

 

私も次男も、夫と面と向かってこういう話をしたわけではありません。

だから本当のところはわからない。

ちゃんと話さなければ・・・と、思ってはいます。

が、言葉の端々にこういう想いを感じるから、なかなか切り出せず。

 

本当は今回の面談には夫も同席してもらい、そんな話をしたかったのです。

でも、仕事が入ってしまい叶いませんでした。

 

共感力と想像力が素晴らしく高い先生。

そんな私のモヤモヤもキャッチしてくださいました。

 

先生「次男君はとても幸せですよね。理解してありのままに受け止めてくれるお母さんがいて」

「お父さんともお話できれば良かったですけど・・・」とも。

 

嬉しかったな。

 

子どもたちが不登校になって暗中模索し続けてきて、今も迷いはたくさんあります。

でも、肯定してもらえると、ちょっとホッとします。

 

どこで読んだのか忘れてしまったけれど、すごく刺さっている言葉があって。

 

「寄り添う」というのは、同じ方向を向くこと

 

担任の先生が子どもたちと同じ方向を向いてくれているのは、本当に心強いです。