ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

小さな棘が何倍にもなってしまう

こんばんは。

 

今日は空気がひんやりしていて、ちょっと肌寒さを感じるほどでした。

近年、もう今の時季は暑さを感じることの方が多かった気がしませんか?

5月の半ばってこんな感じだったっけ?

 

長男は昨日登校して、今日はお休み。

最近は数学の勉強を頑張っています。

 

去年の今頃はまだ小学校4年生の内容を勉強していました。

今は中学1年生の一次方程式終盤。

ひとりで勉強できる日も増えてきました。

新しい単元や理解の難しいところは、私が教えています。

 

自分で自分のペースを作れるのは、長男の良いところだな♪

 

ほんの小さな棘が何倍にもなってしまう

 

GW中のことです。

ほんの些細なことで次男とぶつかってしまいました。

 

私が揚げ物をしている最中、PCの調子が悪くてイライラをぶつけてきた次男。

手が離せない状況だったこともあって、つい雑な返しをしてしまいました(そこは大反省)

 

声のトーンや表情で相手の気持ちを察することに長けている次男は 、

あ、今面倒くさいって思われた

ママ、イライラしてる

・・・と瞬時に思ったのでしょう。

 

その読み通りではあったのだけど、次男の思考は既に暴走を始めていました。

受け入れてもらえなかった

僕なんて邪魔な存在なんだ

無言で2階の自分の部屋へ行ってしまいました。

 

あ~・・・やっちゃった、と思いながら次男のもとへ。

彼は部屋から出てベランダの隅っこにしゃがみこみ、うずくまっていました。

 

静かな声で何度も言葉をかけて、ようやく部屋の中へ。

その時の次男の顔色といったら。

あまりに蒼白で、流血しているのではとびっくりしました。

幸い流血まではしていなかったものの、腕には激しく何度も噛んだであろう痕が。

パッと見、外傷はありません。

でも、広範囲にわたって赤黒く内出血していました。

 

次男は過去にも何度か自傷行為を繰り返しています。

腕を噛む、鼻血が出るほど自分を殴るなど。

命に関わるほどではないけれど、自分を傷つける行為には違いありません。

 

たぶん次男にとって、私の言葉はとても重い。

良い時も悪い時も。

 

たった一片の火花が大きな炎になるみたいに。

ほんの小さなささくれみたいな棘が鋭い刃になるみたいに。

 

それくらい私に対する精神的依存が強い。

どうしたらいいんだろう。

 

もう私はかける言葉が見つからなくて。

ただただ抱きしめることしかできませんでした。

 

自傷行為を繰り返す子って、命を絶とうとしているわけではないんです。

かまってちゃんでも、ただのアピールでもない。

自分の心で受け止めきれない痛みを、身体の痛みでなんとか受け止めようとしているのだと思う。

ある意味、乗り越えるための手段なのだと思います。

 

でも、その気持ちが増幅してしまったら突発的に、 ということだってある。

 

たまにね、普段はどうにか支えていられる荷物の重さがずんと増したような気持ちになります。

ひとりで抱えるには重すぎる。

誰かに助けを求めたくなります。

 

長男の想い

 

私と次男は秒で発火するけれど、鎮火も早いです。

次男は辛かった気持ちの言語化がちゃんとできるので、それをまるっと受け止める。

あとは心を労わる気持ちで傷の手当てをします。

 

次男の自傷を見慣れている長男も、今回はさすがにびっくりしたようです。

珍しく次男に話をしていました。

 

「あのね、次男が自分を傷つけてしまうのはママだけじゃなくて、僕もパパも悲しいよ。いつもケンカばっかりだけど、僕だって心配してる。次男に生きていて欲しいし。なんだかんだ言って大好きだからね」

 

横にいた私も、涙が出ました。

でも、ちょっと笑っちゃった。

 

普段なにかと正論で次男を言い負かす長男が、とても真摯な言葉で想いを伝えてくれて、とても頼もしく思ったんです。

長男、かっこいいよ。

 

照れ臭そうにしながらも、素直に「うん」とうなずく次男。

心に響いたと思います。

 

長男に重い荷物を背負わせるつもりはさらさらありません。

長男だって自分の人生を生きるのに精いっぱいだから。

でも、たまに手を貸してくれるのがとても心強いです。