ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

長男のスマホの使い方

 こんばんは。

 

気づけば4月も今日で終わり。

あっという間ですね。

GW真っ只中、いかがお過ごしですか?

 

連休の合間、登校はしないかな? と思っていた長男。

今日は給食を食べに行きました。

しかも5時間目の体育(卓球)にも参加するとの電話が。


なんと中学で体育の授業に出るのは3年生にして初めて。

先生とのラリーが40回続いたと、気分良く帰ってきました。

そういえば1年生の時、卓球部に所属してたよね・・・。

楽しめて何よりです。

  

「自分は自分」

 

半年ほど前、長男にiPhoneを買いました。

次男は「今はいらない」と言って、買わない選択をしました(Wi -Fiオンリーのスマホを使っています)

 

双子が小さい頃は、平等に、 公平に育てようと日ごろから意識していました。

物でも経験でも「同じタイミングで同じものを」って。

片方が持っていればもう一方も欲しがるし、やりたがるし。

違いがあることでケンカにもなるし。

 

でも、成長するにつれて自我がはっきりしてきて、 それぞれの好みや考えで選択するようになりました。

 

双子が不登校になったことで、私が学んだことは数多くあります。

そのひとつが、境界線を引くということ。

 

お腹の中にいる時から常に一緒に過ごしてきた双子は、 年が違う兄弟以上に境界が薄かったように思います。

同じ屋根の下で寝起きして、四六時中一緒に遊んで、 同じ親に育てられて。

当然と言えば当然ですよね。

 

次男の登校渋りが始まって、 長男もあっという間に引きずり込まれました。

家で過ごしていても負の感情の連鎖で、私を含め、 毎日がお通夜のような日々。

 

それから色々と勉強して意識するようになったのが、「 長男は長男」「次男は次男」、そして「私は私」と線を引くこと。

共感や寄り添いは大切にしながらも、自分と他者の境界を引く。

 

双子だって違って当然。

別の人格だもの。

 

これを何年も意識の表層の方に置いて過ごすようになり、 だいぶ変わったと思います。

少なくとも子どもたちはそれぞれ好きなことを楽しめるようになり ました。

お互いに干渉することもだいぶ減りました。

 

双子が小さかった頃は一緒が当たり前すぎて、

「中学生くらいになったら、スマホ2台かぁ」

「高校入学準備も2人分・・・」

と想像していました。

かかるお金も手間も2倍・・・というのも、 ちょっとプレッシャーだったし。

 

今は当時思い描いていた中学3年生とは全然違う。

違うけれど、自分の選択をできる子に育ってくれて良かった!と、 心から思います。

 

長男のスマホの使い道

 

細々とながらも学校に通っていて、 高校への進学も考えている長男。

次男との根本的な違いは、 社会との繋がりを求めているところです。

 

でも、実際行動に移すのはなかなか難しくて。

だからこそスマホを買いました。

外に出るきっかけになったり、 誰かと繋がったりするチャンスになれば、 という期待があったから。

 

でもね、 スマホを持ったところで繋がるお友達がいるわけでもなく、SNS もやらない。

ネッ友とかできたら楽しいよ、と言っても、うーん・・・な表情。

使い道がない。

という状態が続いていたのですが。

 

最近、少し変わってきました。

 

・夫と一緒にモンハンNOW(ポケモンGOみたいな位置情報ゲー ム)を始めて、たくさんお散歩に行くようになりました

・写真を撮るのが新たな趣味になりそう

・義母に自分で電話して「髪を切って」とお願いしたり、私の母と LINEをしたり、 少しずつコミュニケーションツールとしての使用が増えています

 

副次的な効果も色々あるようで。

・夫との仲が深まり、運動不足が解消

・義母も私の母も喜んでくれる

・撮った写真がコミュニケーションのきっかけになる

 

スマホを持つようになって、少し世界が広がったみたい。

 

今はほとんどの中学生がスマホを持っていて、SNSでのトラブル やら歩きスマホやら、 問題視されることの方が多いかもしれません。

でも、スマホのおかげで世界を広げられる子もいるんですね。

 

次男にも自分の世界を広げたくなる時が来るかな。