ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

降って湧いたチャンス

こんばんは。

 

ぼーっと過ごしていたら、なんと明日からもう6月。

まもなく梅雨もやってきますね。

 

私は梅雨の時季が苦手。

年を重ねるごとに、湿度変化への感度が上がっている気がします( それを老化と言うのかしら)

そもそも昔から「梅雨だる」なんて言葉もあるくらいです。

日照時間が少ない、低気圧が多い、さらに暑さと湿気で不快指数上昇。

梅雨休みがあったらいいのに。

この夏も暑くなりそうなので、エアコンと除湿器を駆使してなんとか乗り切ろうと思います。

 

降って湧いたチャンス

 

きっかけは親同士の何気ないおしゃべりでした。

月に一度不登校ママ友とおしゃべりするランチ会。

最近は双子の幼馴染みでもある双子友だちのお母さんも加わり、3 人で開催しています。

 

双子ママ友「今年は体育大会で綱引きやるんだって。でも、〇組、 戦力が足りないらしい。うちの子が、 長男くんが入ってくれたらな~って言ってたよ」

eco「綱引きって団体競技だしハードル高いね。どうかなぁ。 聞いてみるよ」

 

〇組とはうちの双子の交流級となっているクラスです。

長男も次男も支援級在籍ですが、制度上、 通常級にも名を連ねています。

希望すればそのクラスの活動に参加することができて、一緒に授業も受けられる。

それが交流級。

 

支援級の子の中には、一部の授業は交流級で受けるというお子さんもいらっしゃいます。

でも、完全不登校の次男はもちろん、部分登校をしている長男も交流級に入っていったことがありません 。

不登校歴が長く学習の遅れもあって、不安が強く集団行動が苦手な長男にとっては、交流級に混ざって活動するには厚い壁がありました。

 

だから双子ママさんも私も、まぁダメもとで! 期待はしないけど! と、お互いに理解したうえでの「こうなったら素敵だね」 という会話。

 

ところが、長男にその話を伝えてみたところ、

「そうなの? 行ってみようかな。でも、ぼくで戦力になるのかな・・・」

と、意外な答え。

 

綱引きに興味があったのか

幼馴染みの双子友だちの言葉だから心が動いたのか

中学最後の体育大会、少しくらい参加してみようと思ったのか

理由はわかりません。

 

でも、これは今まで全く興味を示すことすらなかった交流級に一歩踏み込 んでみるチャンス。

2学期の修学旅行に参加するかどうかにおいても、自信をつけるチャンス。

支援級の先生も喜んで段取りをしてくださいました。

 

はじめての交流

 

綱引きは色別対抗戦。

予行練習で予選を行い、体育大会当日は決勝戦と3位決定戦を行うそうです。

 

今週木曜日、無事予選に参加してきました。

 

普段は支援級でほぼ先生とマンツーマンで過ごしている長男。

学年全員が集まっている場に加わるのは、相当ドキドキしたと思います。

でも、交流級のみんなが温かく迎え入れてくれて、 最初の緊張がほぐれてからはとても楽しめたみたい。

支援級の先生も近くで見守ってくれていたそうです。

 

意外なことに、長男は綱引き自体が生まれて初めての経験。

綱の真ん中に近い方から身長の高い順に並び、綱の持ち方も教えてもらったそうです。

 

予選では見事に勝利。

体育大会当日の決勝戦進出を決めました。

そしてクラスのみんなとハイタッチ!!

声をかけてくれる子も何人もいたようで、とても嬉しそうでした。

 

一歩踏み出す前の不安は人一倍強い。

でも、勇気を出して踏み込んでみたら楽しかった! という経験は、今の長男にとてもとても価値のあることです。

 

体育大会は来週の月曜日(今日が雨で延期になりました)

長男は朝から行ってみんなを応援し、綱引きのみ参加予定です。

私も綱引きだけ見に行こうと思っています。

一種目だけとはいえ、まさか中学最後の年に体育大会を見に行くことになるとは。

 

ほんの小さなことが不登校のきっかけになってしまうこともある。

でも、一歩踏み出すきっかけも思いがけない小さなことだったりする、 という気がします。