ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

長男に下された新しい児童精神科の先生の診断

 

前々回の次男と同様、長男も新しい児童精神科の先生とお話しました。

eco-hs-o.hatenablog.com

 

長男は初対面の大人が相手でも、物怖じせずに受け答えができます。

歳が近い子ども同士の方が苦手かもしれません。

 

先生からの質問に調子よく答えていた長男ですが

 

Dr. 「長男くんは、どうしてここに来てるの?」

長男「・・・」

 

この質問でぴたりと口を噤みました。

 

Dr. 「ここ、なんの病院か知ってる?」

長男「・・・」

 

触れられたくない話題なのだということがわかりやすい。

一気に落ち着きがなくなる長男。

 

それでも話題が変わるときちんと受け答えし、先生の動きに合わせて身体を動かしたりすることも問題なくできました。

 

診断名は「自閉スペクトラム症

 

次男のときと同様、長男の強みと弱みを挙げていく作業の後、先生から告げられた診断名は「自閉スペクトラム症」でした。

 

特定の事柄に対して強いこだわりがある

社会的コミュニケーション能力はそこまで低いわけではない

 

というのが、先生の見解のようです。

 また、こんなことをおっしゃっていました。

 

長男は一見できる子に見える

障害があることを理解されにくく、非常に難しいタイプ

善悪、正・不正、平等・不平等などにこだわる傾向がありそう

 

 

だそうです。

なんか・・・すごーく納得。

 

正直、長男に関しては発達障害などの診断がついてもおかしくないかも・・・という違和感がずっとありました。

でも、その違和感は私と夫くらいしか感じていなかったと思います。

登校渋りが始まる前の学校の先生や、義母や、お友達からの評価は、確かに「できる子」でした。

 

 

診断名が何であろうと、長男は長男

 

自閉スペクトラム症と診断されたことに納得はいったものの、それで私の中の何かが変わることはありません。

もともと人と違う気はしていたし。

長男は長男だな、と思います。

 

朝起きると、めちゃくちゃキレイにベッドメイキングして、

紙ベースだと勉強しないのに、タブレット学習だと「勉強しすぎじゃない?」というくらい勉強して、

私が片手で車のハンドルを握っているとビシッと注意してきて、

リフティングや縄跳びをがんばると決めたら絶対諦めない、

興味のあることはとことん追求する子です。

 

こだわりが強くて困ることもあります。

こうと決めたら梃子でも動かない姿を見ると、呆れるやら感心するやら・・・。

だんだん笑えてくるほどです。

 

でも、たいていはご機嫌で、楽しいことが好きで、マイペースで、穏やかな性格。

それが長男です。

 

診断がついたことは実はどうでも良くて、長男が困っていることを周りが理解できて、生きづらさを抱えていたとしても、荷を軽く術を考えることができればそれで良いのです。

荷を軽くするために診断が必要ならば、それはそれでいいし。

 

そう思った時、

 

なぁんだ、今までと何も変わらないや

 

と思う自分がいました。