今日は次男はお休みしました。
週の真ん中を過ぎた木曜日、疲れが溜まってくるのでしょうか。
次男が欠席しても、長男は給食を食べに学校に行くことができました。
昨日は児童精神科の受診日でした。
児童精神科は完全予約で再診は1人30分の枠なので、30分×2人分。
以前の担当医は、すごく感覚的でふわっとした診察で話が進展しなかったけれど、今の先生は理論武装でがっがっとジャングルを掻き分けていくような感じです。
時間も余すことなく使いきる。
どちらが良いか悪いかはさておき、あまりの違いに少々戸惑います・・・。
昨日の診察のメインとなったのは、長男の困りごとを掘り下げていくことでした。
ワーキングメモリの低さからくる長男の困りごと【生活編】
長男は3年生の時に受けたWISC検査で、ワーキングメモリだけが著しく低いという結果が出ています。
なんと下位3%に入る低さだそうです。
ワーキングメモリとは(作業記憶、作動記憶)
短い時間に心の中で情報を保持し、同時に処理する能力のこと。
(わかりやすく言うと、何かを覚えておきながら、違う考え事をしても、覚えていた内容を忘れない能力のこと)
日常生活でよくあるのは
「これとそれとあれと、もうひとつのあれ持ってきて」
と口頭で伝えても、「これ」と「それ」しか持ってこない。
しかも、「あれ」と「もうひとつのあれ」は、存在すら忘れてしまいます。
本当に笑ってしまうくらい、ころっと忘れます。
それは本人もすでに自覚があり、気をつけていても、です。
また、特に困っているのが、先読みしたり逆算して行動できないということ。
例えば、
「10時に家を出るから、それまでに出かける準備をしておいてね」
というよくある場面で、大抵の人は、
「身支度して、トイレに行って、戸締りすれば良い」
「それぞれ1分もあればできる」
「だから5分前には動き出そう」
と頭の中で組み立てて行動すると思います。
でも、長男はそれが上手くできないようです。
「10時に家を出る」は覚えている。
もしかしたら「身支度」「トイレ」「戸締り」くらいのワードは頭の中に転がっているのかも。
転がってはいるけど、きちんと組み立てることができせん。
そのため、結局時間が来てから「身支度できた?!」「トイレは?」と急き立てられ、「もう、早くしてよ!!」と怒れながらやる羽目になる。
まぁ、こういう人って結構いますよね。
いるとは思うけど、社会に出たらやっぱり困ると思います。
このワーキングメモリの低さの一方で、処理速度の項目は上位3%に入るほど高い能力があります。
数値にすると、その差は60くらいある。
この凸凹の差こそが、長男の困りごとの根底にあるようです。
ワーキングメモリの低さからくる長男の困りごと【学習編】
ワーキングメモリが低い人にとって難しいと一般的に言われるのが、
暗算、作文、文章問題、長文読解、ディスカッションやグループワークなど。
特に、グループワークなどが増えてくる高学年くらいから困難が生じることが多いそうです。
長男は今のところ、暗算や長文読解ではあまり困っている感じはありません。
でも、作文は壊滅的です・・・。
読書は好きだし、語彙力も年齢以上にあると思われる長男なので、一文なら考えることができます。
でも、それを組み立てて作文にするのはすごく難しい。
文章の組み立てを考え出すと、先に考えた文章を忘れてしまうのだと思います。
もしかしたら、PCで思いつくままに文章を打ち込んで、それを後で入れ替えて組み立てるという方法なら作文もできるのかもしれません。
そもそも作文に関しては、原稿用紙に手書きするよりもPCで書いた方がずっと効率が良いですよね。
そのように指導する学校もあるくらいだし。
手書きで1文字抜けちゃったから全部消さなきゃ!!とか、私でもイヤになります。
学校の成績云々よりも、
「できない」が重なって本人が自信を失ってしまわないことを大事に、
社会に出た時にワーキングメモリの低さをカバーできる術を身につけることを目指していけると良いと考えています。