ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

「ぼくなんて何もできないんだ」

今日は仕事のお客様のお祝い事があり、ちらっとですが顔を出してご挨拶してきました。

 

今は専らPCで裏方の仕事をしているため、普段はお客様と接する仕事はしていません。

このお客様は夫の元上司。

顧客となってくれたけれど、なかなか直接お会いすることがなかったので、良い機会でした。

 

私の裏方の仕事を「すごくわかりやすかった! ありがとう」と、とても褒めてくれて、嬉しかったです。

こういうの、いつぶりだろう。

 

最近の私は、仕事に対するモチベーションがなかなか上がらず、ずっとモヤモヤしていました。

頼まれた仕事をこなすだけ、お金のため、生活のため。

でも、私の仕事の先にはお客様がいて、見ている人はちゃんと見てくれていると思うと、背筋が伸びます。

明日からまたがんばろう。

 

「ぼくなんて何もできないんだ」

 

先週の木金と連続で学校を休んだ次男。

先生から算数のプリントを2枚もらったので、日曜の朝、自分から取りかかりました。

 

1枚目は私が少しだけ助け船を出し、すぐにクリア。

2枚目でつまずきました。

 

次男「わからない」

eco「ああ、ここはねぇ…」

次男「わかんないよ、こんなの!

           やだ!  やりたくない!!」

 

こういうこと、よくあります。

次男の勉強に対するコンプレックスは、根深いです。

 

落ち着かせてゆっくり説明しようと思っても、頭の中は

「わからない。わからない。わからない。わからない」

わからないで埋め尽くされています。

 

こうなってしまうと、いくら丁寧に説明しても、私の言葉は入っていかない。

時間を置いた方が良いと判断し、そこで中断しました。

 

次男はぬいぐるみを抱えてソファーの隅に座り込み、涙を堪えながら呟いていました。

 

「ぼくなんて何もできないんだ」

 

次男が自分の何もかもを否定するような言い方をすると、悲しくて、すごく腹が立つ。

 

「そうじゃないよ」って言ってもらいたいのかもしれない。

「できなくてもあなたには価値があるよ」って言ってもらいたいのかもしれない。

何度でも言葉にしてもらわないと不安になるんだと思う。

 

でも、

「次男は優しいねぇ」

「すごい、これは次男にしかできないよ」

「次男の思う通りにやっていいんだよ」

日々私が次男に浴びせている言葉は、なにも伝わっていないの?  蓄積していないの?

そう思うと、悲しくて、腹が立ちます。

 

双子だから気づけること

 

次男は多分、人並みの理解力を持っていて、学力もごく平均的だと思います。

もし普通に授業を受けて、勉強していれば、ですが。

 

次男の勉強に対する苦手感は、3年生から授業を受けていないという理由だけではないと私は思っています。

 

幼い頃から常に一緒にいる長男は、理解力がかなり優れていて、知的好奇心が旺盛、興味の幅も広い。

双子で同じ勉強をしていても、高い確率で長男が良い点を取ります。

同じ内容を説明するのに、長男には4の言葉で伝わることが、次男は10くらい必要だったりする。

長男と同じようにやろうと思ったら、ずっと多くの努力を必要とするのだと思います。

 

私や夫は点数や能力の差を比較したりはしません。

でも、他ならぬ本人が、長男との違いを感じ、自信をなくしているのだと思います。

 

次男には次男の得意なことがある。

同じ土俵で勝負する必要はないのです。

 

双子を育てていると、生まれ持ったものの差は大きいと感じる場面が何度もあります。

でも私は、だからこそ自分の得意なことにも気づいて、自信を持てるのだと教えてあげたい。

次男の視点を180°変えるには、どうしたらいいのかな。