ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

長男の怒りの矛先と、怒りの裏にある感情

 

大雨の月曜日、今朝の次男は学校に行けそうな雰囲気ゼロでした。

でも、時間が経つにつれて

「クラブだけ行こうかな」

「5時間目なんだっけ? 給食から行ってみようかな」

「やっぱり4時間目から行く!」

と、登校時間をどんどん前倒し。

振り回されることに変わりはないけれど、いつぞやの逆のようで嬉しかったです。

 

長男は給食から登校して、クラブは私が付き添いましたが教室に入れず。

しばらく廊下にいて、何人かのお友達が声を掛けてくれましたが、しんどかったかな~・・・。

 

長男の怒りの矛先

 

最近、双子のケンカをきっかけに、長男の怒りの矛先が私に向いてくることが度々あります。

 

次男に本を読んであげていた時、長男も一緒に読んで欲しそうに、私に寄り添ってきました。

次男「長男はあっちいってて」

長男「なんで? ぼくも聞きたい」

次男「あっちいっててよ。来ないで」

次男にしてみれば、ママ独り占めタイムを奪われたような気持ちなんでしょう。

長男「ひどいよ! ぼくだけ仲間外れにして!!」

eco「次男、いいよね? 長男も聞きたいんだって」

次男「ダメ。長男はYoutube見てればいいじゃん」

長男「もうイヤだ!!! 学校なんて絶対行かないから!!!!」

 

捨て台詞を残して、子ども部屋に逃げていった長男。

しばらくすると「ぼくはママに怒ってる」とわざわざ宣言しに戻ってきました。

 

怒りの裏にある感情

 

どうして私が怒られるの?

私は長男にも読み聞かせしてあげようと、擁護したのに。

理不尽すぎる・・・。

 

人に怒りの感情を向けられると、心が委縮して、かたい殻に閉じこもりたくなります。

それがたとえ、わずか10歳の息子から向けられたものでも。

 

若しくは、正論で返して、言いくるめてしまいそうになる。

でも、それは絶対にやってはいけないと、自分の理性がブレーキをかける。

 

長男と次男の言い争いで、私はどちらの味方をしたわけでもありません。

次男の言い方は長男の気に障る言い方だと思ったから、窘めた。

ただ、それだけです。

 

長男にしてみれば、

次男ばかりママを独り占めしてずるい

仲間外れにされた (←ここまでは次男への怒り)

ママはぼくにひどいことを言った次男を、もっときつく叱るべきだ

結局ママはぼくを守ってくれなかった

ママはぼくのことが大事じゃないんだ

という思考なのではないかと思います。

 

「怒り」の感情は、二次感情なのだそうです。

「怒り」の裏には、「不安」「悲しみ」「痛み」「虚しさ」「悔しさ」「疲れ」などの一次感情があって、それが怒りとなって表出する。

だから、怒りの裏にある感情を受け止めてあげることが大事。

 

そのことを思い出して、冷静に長男の思考を整理してみたのが、前述の通りです。

確かに長男の理屈では、私が悪いっていうことになるのでしょうね。

怒りの裏にあったのは、自分を尊重してもらっていないという「不満」だったのだと思います。

それがわかったので、長男と落ち着いて話をしました。

 

eco「次男のことをもっと叱って欲しかったの?」

長男「うん・・・」

eco「ママが長男の味方じゃないと思ったから、怒ってたの?」

長男「うん」

 

私としては怒りを向けられるのは歓迎しませんが、立ち止まって長男の気持ちを受け止めることができて良かったです。

自分の気持ちを伝えるのが極端に苦手な長男。

これから思春期に入っていくと、さらに難しくなるのだろうなと密かに覚悟をしています。

怒りの感情は発する方も受け止める方も、エネルギーを使って疲れますね。