ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

「双子じゃなければよかった」

今朝の双子は、給食から6時間目まで登校する予定でいました。

水曜日は2人揃って欠席、昨日は給食だけ登校し、今日も午前中はリラックスして過ごせている様子でした。

 

ところが家を出る時間の少し前、ほんの些細なことで喧嘩勃発。

 

次男の発言に長男の怒りメーターが急上昇。

部屋の中で次男を追いかけまわし、次男号泣・・・。

 

こうなってしまうと、給食の時間に登校するとかいう事態ではなくなってしまうんです。

長男は怒りが収まらず、次男も興奮状態。

せっかく、せっかく、お家時間を楽しく過ごしてもらおう、エネルギーを貯めてもらおうと思って我慢してきた私の努力が水の泡・・・。

 

蓋をしてきた気持ち

 

興奮状態の次男は

「長男と双子じゃなければよかった!」

「がんばっているのに、辛いことしかない。楽しいことなんて何もない。全然幸せじゃない。この先もずっと変わらないよ」

そう言って、ボロボロと泣いていました。

 

「双子じゃなければ良かった」

 

そう言われると、すごくこたえます。

そうだよね。私もそう思う。

子どもたちには選びようのないことだもんね。

 

双子じゃなかったら、赤ちゃんの時からママとパパの愛情を独り占めできた。

双子じゃなかったら、どちらかに合わせて我慢することもなかった。

自分で比べてしまうことも、周りから比べられることもなかった。

もっと自由だった。

 

兄弟がいた方が社会性が育つとか、一緒に遊べていいとか、双子にしかわからない絆があるとか、そんなことは百も承知です。

 2人でいるのが一番楽しいことも、安心することも、私は誰より近くで見てきました。

仲良く遊ぶ姿が可愛くて、幸せだなぁって何万回も思った。

 

でも、敏感で、こだわりが強くて、生きづらさを抱えた子供たち。

本当はひとりひとりとちゃんと向き合って育ててあげたかった。

気の済むまで甘えさせてあげたかった。

 

次男はこんなにも自己肯定感が下がらなかったかもしれない。

長男は不登校にならなかったかもしれない。

 

双子じゃなければ。

 

本当は、私の心の奥の奥に隠して、見ないようにしてきた気持ちなんです。

そんな風に思っちゃいけない。

子どもたちに顔向けできない。

ずっとずっと蓋をして隠していたけど、消えることはない気持ち。

 

次男に言われた言葉が突き刺さり、私も子どもたちの前でボロボロ泣きました。

 

ティッシュを差し出して、背中をさすってくれる長男。

次男は一緒にまた泣いていました。

 

しばらく経って私が落ち着いた頃、次男が来て言いました。

「ママ、ごめんね。ぼく幸せだよ」

「ママとパパと長男がいるだけで幸せだよ」

そう言って、ハグしてくれました。

 

やっぱり私は双子で良かったと思いたいんです。

生きづらさを抱えて面倒な子たちだけど、長男と次男が双子で、私の子で良かったと思いたい。

そもそも、双子じゃなければなんて、考えても仕方のない話。

手元にあるカードで勝負するしかないのですよね。

 

そう思って、また気持ちにそっと蓋をしました。

 

 

学校どころじゃなくなってしまった次男は、結局今日も学校を休みました。

長男は気持ちを切り替えて、5時間目だけ登校。

なんだか心がざわついて疲れた1週間でした。

明日はパン作りでもしようかな。