ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

学校で自分を出すのが苦手な子

4連休、夫はずっと仕事なので、子どもたちはひたすらダラダラと過ごしています。

私はあれこれ言いたいのを我慢我慢。

 

次男が一緒に工作をしたいというので付き合ったのですが、始めて10分くらいで

「なんだか気が乗らない」

と言って止めてしまいました。

次男は工作をしたり、絵を描いたりするのが好きです。

でも、このところ気持ちが落ち着かないのか、集中できないようです。

今はゲーム以外にやりたいことが思い浮かばないそうです…。

 

長男の理科の授業に見た家とは違う一面

 

先日、私がスクールカウンセリングを受けていた時間、長男は理科の授業を受けていました。

長男は全科目の中で、理科がダントツで好きです。

 

支援級での理科は、知的クラスと合同で、且つ5、6年生が一緒の授業です。

その日は、児童5人に先生が2人。

水溶液の性質の勉強をしていました。

基本的に教科書は使わないため、5年生の単元なのか6年生の単元なのかよくわからないところがありますが、実験中心で楽しそう。

 

私がカウンセリングを終えて長男を迎えに行くと、理科室で色々な水溶液を蒸発させる実験をしていました。

実験があと少しで終わるところだったため、私も遠巻きに見せてもらいながら待っていました。

 

先生「じゃあ、アンモニアを蒸発させたらどうなると思う?」

Aくん「くさい」

Bくん「くさくて倒れる」

 

少人数なので、発言もすごく自由な感じ。

発言するのはほぼ知的クラスの子で、情緒クラスの子たちは大人しい。

でも、それで全然OK!という雰囲気で、先生も情緒クラスの子たちに上手に話を振ってくれていました。

 

長男は家ではよくしゃべる子です。

理科が好きで科学的思考が好きなので、何か発見したり思いつくと、それはもうペラペラとよくしゃべります。

 

でも、学校の理科の授業では無言・・・。

本当は発言したいんだろうなぁ。

予想したり、気づいたことを話したいんだろうなぁ。

きっと、先生と1対1なら平気で話せると思います。

でも、グループになるとそれが難しいのかもしれません。

 

自分を出す

 

誰でも家族に見せる顔と、学校や外で見せる顔は違うと思います。

その差は大小あるでしょうが、大きければ大きいほど、素の自分を出せなくて苦しくなるのは想像できます。

 

次男は幼稚園時代から不登校になる前まで、面談などで必ず

「もっと自分を出せるといいですね」

と言われてきました。

だから、私は次男が外では自分を出せていないことは早くから把握していました。

 

ただ、長男に関しては同様のことを言われたことがありません。

安心できるお友だちや、先生と話す分には、問題なく自分を出せていたからだと思います。

 

理科の授業を受けている長男を見て、これほど喋れなくなるのか…と、少し驚きました。

私が知らなかっただけで、ずっと長男も学校では自分らしく振る舞うことができなかったのかもしれません。

 

自分を出す。

当たり前のことのようで、苦手な子にはとても難しいのかもしれません。