ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

理想的な環境なのに、なぜ支援級に適応できないのか?

こんにちは。

 

昨日は双子の仲の良いお友だちが遊びに来て、3時間ほど遊びました。

9割ゲーム、あとの1割は鬼ごっこ

体力・筋力が衰えている双子は、すぐにへばっていましたが・・・。

 

私はお母さんとお茶&おしゃべり♪

「困ったり気分転換したい時は話聞くよ」と声を掛けてくれたので、お言葉に甘えさせてもらいました。

 

今時の5年生の友だち付き合いはなかなか悩ましいようで、

学校に行っていても大変だな

我が家ってある意味平和なのだわ~

と思ってしまいました。

悩みも人それぞれ、色々ありますね。

 

「学校はこういうもの」という固定概念が邪魔をする

 

精神科医の本田秀夫先生の講座を視聴して、私は

支援級が子どもたちにとって理想的なの環境では?

と思うようになりました。

eco-hs-o.hatenablog.com

 

でも、子どもたちは現在、完全不登校

個別に指導をしてくれて、

選択の自由があり、

自分のペースで勉強することができる環境なのに、適応できない。

なぜでしょう?

 

ひとつには、「学校はこういうもの」という固定概念が既に深く染み付いているからなのでは? と考えています。

やらなきゃいけない。

こうするべき。

みんなと一緒に。

同じペースで。

 

学校ってそういう所だと理解しているのだと思います。

自分を出すよりも、周りに合わせることを優先してきてしまった。

それが苦しくて苦しくて、みんなと同じようにできなくなった。

だから支援級で、自分らしくいていいんだよ、自分のペースでいいんだよと言われても、簡単には信じられないのだと思います。

 

次男の担任の先生もおっしゃっていました。

「やらない選択肢もあるということを信じてもらうまでに、高学年の子ほど時間がかかる」

実際、支援級で低学年のお子さんは、見事に適応して楽しく支援級に通っています。

元々、不登校傾向だったお子さんも。

 

高学年のお子さんは「先生、本当にやらなくていいの? 怒られない?」と何度も確認してくるそうです。

それに対して先生は

「やろうとして苦しくなっちゃうくらいなら、今はやらなくていいよ。先生がいいって言うんだから怒らないよ」

と返すそうです。

最初は疑心暗鬼だった高学年の子たちも、だんだんと本当に怒られないのだとわかってくる。

そうすると、不思議と「やってみようかな」と動き出すそうです。

 

3年生の時、教室に入れなくなった時点で、もし支援級に入っていたら。

しっかりとした受け皿があったとしたら。

たらればの話をしても時間は戻らないけれど、支援級に適応できた可能性は大いにあると思います。

 

支援級に在籍することに対する自己否定 

 

もうひとつは、支援級に在籍することに対する自己否定というのも、多少あるかもしれません。

 

支援級には知的クラスと情緒・自閉クラスがあります。

通常級に通うお子さんからすれば、ちょっと異質なクラスという感覚だと思います。(実際、特別な配慮が必要なクラスなので当然です)

 

4年生まで通常級に籍を置いていた双子は、

自分はみんなと同じようにできないから支援級にいるんだ

というマイナスな捉え方を拭えずにいるもかもしれません。

通常級のお友達の目をすごく気にするのも、この辺りに原因がある気がします。

大人数が苦手だったり、敏感な自分を受け入れて、

自分らしく学校生活を送るために支援級にいるんだ

と思えたら、気持ちが少し楽になるんじゃないかな。

 

支援級の自立活動の時間には、先生がこういう心の在り方のお話もして下さるようです。

うちの子たちは、その授業を受けるチャンスも逃してしまっていますが。

どうしたら私から上手く伝えられるかな・・・。