こんにちは。
今日は次男がサプライズ登校してきました。
出されていたプリントをやり終えたので、新しいプリントを受け取りに。
先生が国語、算数、理科の色々な単元のプリントを用意して下さったので、やりたいものを自分で選んで持ち帰ってきました。
次男の選ぶ「やりたいもの」は「やれそうなもの」です。
全くわからないものや、苦手意識のあるものは後回し。
ハードルの低いものを自分で選ぶのは大事なことだと思います。
学校も変わってきています
前回、中学校の制服についての記事を書きましたが、実は双子通うかもしれない中学校では、来年度から制服に関する規定が変わるそうです。
現状の制服は、男子は学ラン、女子はセーラー服。
来年度からは、これに男女兼用で着られるブレザータイプの制服が加わるそうです。
また、暑さ対策として夏季にはポロシャツの着用を認めるとか。
ここ数年、全国的に制服見直しの動きがあるのは知っていました。
でも、なにかと古い考え方が根強いうちの地域の学校にその波が届くのは、当分先のことだと思っていました。
多様性を認めて選択肢を増やすという取り組みには大賛成です。
ブレザータイプの制服は、トランスジェンダーのお子さんのためというわけではなく、誰でも自由に選べるようにするそうです。
早期にジェンダーレス制服を取り入れた学校では、制服の選択=カミングアウトになってしまうことが、自由な選択を阻む壁になってしまったという反省もあったと聞きます。
でも、ひとりひとりの好みでブレザーの制服も選べるのなら良いですよね。
また、新しい制服の選定にあたり、在校生、在校生の保護者、 小学校4~6年生の保護者、地域の方などの意見も取り入れて検討する方針だそうです。
きっと10年前だったら、そこまで広く意見を募ることはしなかったんじゃないかな。
学校の在り方が変わってきているのを感じます。
多様性と選択肢
制服の選択肢が増えたところで「制服なんて着たくない」という次男の気持ちが変わるわけではないと思います。
でも、もしかしたらポロシャツなら着られそうと思うかもしれないし、導入される制服が心地良く着られる素材のものかもしれない。
2種類だった制服が3種類になることで、個人の選択を大事にしようという学校の考えを理解して、型にはめられるような抵抗感が薄れるかもしれない。
期待はしないけれど、少しだけ希望は持てます。
双子の同級生に、トランスジェンダーと思われるお子さんがいます。
身体的には女の子だけど、自認している性は男の子。
双子が以前入っていたサッカーチームで一緒にプレイしていて、普段も男の子に混ざってよく遊んでいました。
子どもたちはみんなそれを当たり前に受け入れていて、ごく自然に男の子として接していました。
新しい制服が導入されると話したら、子どもたちは真っ先にその子のことを思い浮かべたみたい。
「よかったね」と。
ほとんどの子は、現状の制服のままでも特に困らず、疑問も抱かずに制服を着て中学へ通えると思います。
でも、選択肢が増えることで確実に助かる子もいて、学校に通えるかもしれないと希望を持てる子もいる。
多様な価値観が当たり前になりつつある今、色々な選択ができることも当たり前になっていくといいです。
それでもやっぱり制服を着たくなかったら
私が中学生の時の愛読書のひとつに『砂場の少年』という灰谷健次郎さんの小説があります。
作中に、制服の強制に抵抗を感じて不登校の道を選んだ男の子が登場します。
学校に真っ向から抗議するその子は、次男とは全く違うタイプ。
恐らく30年以上前に書かれた本なので、時代背景も教育観も今とは全然違う。
(校内での暴力なども当たり前のようにあった時代)
けれど、望んでいることは同じなのだと思います。
ただ、学校が自分らしくいられる場所であって欲しい。
選択肢が増えようがなんだろうが、やっぱり制服を着るのはイヤだ。
と次男が言うのなら、私はその意見を支持します。
当たり前のことだからと簡単に受け入れられない次男は、確かに生きづらいと思います。
でも、それこそが次男のアイデンティティなのだとも思う。
みんなが当たり前と思っていることに疑問を抱いたり、意味を見出せる次男は、ちゃんと考えて道を選んでいけると信じています。