ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

全然笑えなかった次男の話

こんにちは。

 

今日も全国的に暑さが厳しいですね。

 

うちの長男は普段から水分摂取量が少なめです。

エアコンがついた室内にいても、水分補給は大事。

でも、水分を摂るのをついつい忘れてしまう長男・・・。

毎日手元に水筒を置いて、いつでも飲める状態なのに。

以前はタイマーをセットして水分補給タイムを設けたりしていました。

今は次男が水分補給をする時に、声掛けするようお願いしています。

 

いつも忘れずに長男に声掛けをしてくれる、面倒見の良い次男。

自分のことが出来ているかどうかは置いておいて。

先日なんて、長男の足の爪切りをしてあげていた。

長男は親離れよりも次男離れする方がずっと大変そうです。

 

次男が1年生の時の話

 

「1年の時、ぼくクラスでポチって呼ばれてたんだよね。なんか犬扱いされてた」

 

昨晩、次男が笑いながら長男にこう話していました。

なぜ5年も前の昔話をしていたのは不明ですが、そんなの初耳。

洗い物をしながらつい聞き耳を立てて得た情報をまとめると、こんな感じです。

 

1年生の時に一部のクラスメイトから「ポチ」と呼ばれ、犬のように可愛がられていた。

ある時、次男が犬の真似をしていたのがきっかけ。

給食の時間に「待て」をされて、給食を食べられなかったことがある。

給食の終了時刻になってようやく「よし」と言われた。

お友だちがそのことを先生に伝えたら、先生は笑っていた。

「持ってこい」もよく言われた。

 

え・・・これって笑いながらする話なの?

ごっこ遊び?

そんな扱いをされて、次男はイヤじゃなかったの?

 

1年生の可愛いごっこ遊びと捉えれば、そう思えなくもない・・・。

でも、想像しようと思えば、悪意を持って、見下されて扱われていたのではないかという想像もできてしまう。

先生も、ただのごっこ遊びと捉えて微笑ましく見ていたとしたら、ちょっとそれはどうなの? とも思います。

 

夫と私の懸念

 

その後、次男がケロッとした様子でお風呂に入ってしまうと、

「今の話、全然笑えないんだけど」

と、スマホをいじりながら同じく聞き耳を立てていた夫が私に伝えてきました。

 私も同感。

 

もう5年も前の話だし、1年生当時の記憶がどれだけ正しいかもわかりません。

(次男は幼い頃のエピソードなんかをよく記憶している方ですが)

しかも、話を聞く限りでは、イヤな思いをしていたわけではなく、みんなが楽しんでくれたのが嬉しかった思い出として残っているみたい。

 

次男は、確かに幼い頃からごっこ遊びが好きでした。

ちょっとしたごっこ遊びが発展して、大人が見たら眉をしかめるような展開になることだって、1年生なら十分あり得えます。

 

ここからは私の推測だけど、次男の性格からして、

ごっこ遊びをしていたら、みんなが受け入れて楽しんでくれた。

だから、自分自身とは全然違うキャラを演じ続けて、みんなの中にいるのが楽しかった。

いじられ役であっても、例え自分を押し殺して苦しい思いをしたり、悲しい思いをしても、みんなの中にいたかった。

ということなのかもしれません。

 

今更事実を追究しても意味がないし、次男が本当に楽しかったと思っているのなら、寝た子を起こす必要はないと思います。

ただ、今になってこういう話を口にするというのは、何かあるんじゃないかな? と思う。

当時の次男が本当は辛い思いをしていて、その記憶が心の中で燻っているとしたら、その気持ちは解放してあげた方が良いのでは?

 

イジメられていたんじゃないか?

同級生に下に見られて、人としての尊厳を傷つけられるような扱いを受けていたんじゃないか?

という考えが頭に一瞬よぎりはしたけれど、問題はそこじゃない気がします。

 

もし自己犠牲的に自分とは違うキャラを演じることでお友達との関係を築いていたのなら、それはとても苦しいし、悲しいと思う。

自分を出すのが怖くなるのは当然だと思います。

今の次男に繋がっている気がします。

 

実際、次男がどう感じているのかわからない

 

うさぎは病気や痛みを必死で隠そうとすると言われています。

次男も多分そういうタイプ。

心配をかけたくないとか、誰かを悪者にしたくないとか、色々なことを考えて、本当の気持ちをなかなか言えない子です。

だから、次男が笑いながら話していたのが気になります。

 

本当に楽しいと思っていたのなら、リアルタイムで私か長男の耳に入っていたんじゃないかと思う。

でも、長男も初めて聞いた話らしいです。

 

当時の次男がどう感じていたのか。

そして今の次男が当時を思い出してどう感じるのか。

すごく気になります。