ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

長男がカードゲーム製作過程でつまずいたこと

こんにちは。 

 

コロナに大雨続きで、ひきこもり生活の子どもたち。

幸か不幸か、うちの双子はおうち生活が大好きです。

どこにも行けないことに対するストレスはあまり無いみたい。

朝、ゴミ捨てに行ったら曇っていて涼しかったので「散歩でも行かない?」と誘ってみたけれど、あっさり振られました。

そろそろ太陽が恋しくならないの?

 

長男が作った微妙なカードゲーム

 

長男が3ヵ月くらいコツコツと時間をかけて、オリジナルのカードゲームを作りました。 

うちにはボードゲームはわりと色々ありますが、ポケカとかデュエマみたいな子どもに人気のカードゲームとは無縁です。

夫もやったことがないと言うし、私も全然知識がなくて。

長男が目指したのは、そんな類のカードゲームです。

 

でも、なんか微妙・・・というのが正直な感想。

なぜかというと、複雑で難しいから。

辻褄が合わないのでは? という事態が度々起こるから。

 

長男が考えたゲームなので、辻褄が合わないところが出るのは想定内。

改善の余地ありだし、遊びながら改善を繰り返して完成形を目指せば良いと思う。

それでも、やってみると意外に楽しめます。

負けそう! と思った時でも持ち直せたり、余裕で勝てると思っていたのに一気に窮地に追い込まれたりするからかな。

運と戦略と駆け引きのバランスは、なかなか良い感じです。

 

長男がカードゲーム製作過程でつまずいたこと

 

全体像が伝わってこない。

 

カードゲーム制作の総合プロデューサーは長男。

私は画用紙を切り揃えたり、PCで作りたい部分を教えて欲しいと依頼されました。

次男はキャラデザインを一任されていました。

 

ただ、どんなゲームを作りたいのか長男に話を聞いても、全体像がちっとも見えてこない。

このキャラの攻撃は〇〇で・・・

回復キャラは□□と△△にしようかな

みたいな、詳細な話はどんどん出てくるのに。

 

おかげで、どんな絵をどれだけ描けばよいかわからず、すっかりやる気をなくす次男。

私も何をすれば良いのかわからず、

カードは何枚くらい作るの? 大きさは? 絵の他にどんな情報を書くの?

と、事細かく聴き取らないといけませんでした。

「大きな紙をカードに見立てて、ひとつお手本を作ってみて!」

とお願いして、ようやくカードのイメージが伝わってきた。

 

自閉特性がある長男。

完成形はイメージできても、そこに到達する道筋を考えるのは苦手だということがよくわかりました。

私が思っていた以上に・・・。

タスク管理とか苦手なんだろうな。

 

長男は自分の作ったゲームを家族にやって欲しくて、ルールブックも作成しました。

ところが、そのルールブックもさっぱり伝わらない。

なんていうか、すごく断片的な説明なんです。

やっぱり全体像が伝わらない。 

 

恐らく、長男の頭の中ではルールのシミュレーションがしっかりできています。

でも、アウトプットできない。

どうやって文章化すれば良いかわからないそうです。

伝えるための構成とかもわからない。

この手のことが苦手なのは薄々感じていたものの、私が考えた以上に出来ないことにちょっと衝撃を受けました。

 

普通に学校生活を送っていると、目標を達成するための道筋を考えたり、相手にわかるように説明する機会が自然にありますよね。

学校に行っていない長男は、圧倒的な経験の足りなさもあると思う。

けれど、きっと自閉特性によるところが大きいのでしょうね。

 

自閉スペクトラム症と言っても、長男の特性は薄い方だと思います。

そして、端から見て非常にわかりにくいと言われています。

児童精神科の先生によると、小学校低学年くらいまでは、能力の凹の部分を凸で補えるので、あまり困りごとが見えないそう。

でも、高学年になると、補いきれない部分が急に多くなるそうです。

 

確かに、ここ最近、将来困るだろうなという場面に度々遭遇する。

なかなか手強いなぁと思います。

家庭の中では苦手なことに目を瞑ってしまえば困らないけれど、果たしてそれでいいの?

得意なことで苦手な部分を補って生きていく術を身につけるためには、家の外に居場所を求めた方が良い気がします。