ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

「負け」を受け入れられない子にオススメのゲーム

こんにちは。

 

急に季節が進んだかのように、一気に肌寒くなりましたね。

 

今日は家でのんびり。

スイートポテトタルトを作りました。


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タルト台は市販のもの。

支援級の畑で育ったサツマイモを使い、下拵えは私、あとはほとんど長男が作ってくれました

次男は食べるの専門♪

 

長男は最近、料理が板についてきたなぁ。

少しずつ手際が良くなっています。

 

「負け」を受けられない子にオススメの遊び方

 

先日、百人一首坊主めくりをしたら、めちゃめちゃ盛り上がりました。

坊主めくりは、運100%の遊び方。

実力差には全く関係なく、勝敗が決まります。

 

長男は自閉特性のひとつなのか、小さい頃から勝負事で負けるのが本当に嫌いでした。

悔しい気持ちから来る負けず嫌いともちょっと違うような・・・。

「負け」を受け入れられません。

ズルをしたわけではない次男を責める、ゲームのルールを責める、仕様を責める。

で、大荒れになることもしばしば。

そうすると、楽しく遊びたいのに理不尽に責められた次男は「もう二度とやらない」と可哀想な事態に。

 

以前、児童精神科の先生から、負けを受け入れられない子は一定数いるよと聞きました。

そういうお子さんに良いのが、運100%のゲームなのだそうです。

負けても、それはあなたの実力じゃないよ。ただの運だから!!

運まかせのゲームでは、勝ち負けは単純に確立の問題です。

だから「運まかせのゲームで負ける練習をするのがいい」そうです。

 

坊主めくりは、運まかせのゲームの代表格。

ルールが簡単なので、幼稚園くらいのお子さんでも楽しめると思います。

 

長男は頭を使って実力で勝負するゲームも好きですが、こんな意図もあって、以前からたまに坊主めくりをやっています。

ちなみに、オセロや将棋なんかの運要素ゼロのゲーム。

先の先の先まで読んで、100%実力がモノを言うようなゲームは長男は苦手です。

はっきり言えば、嫌いだと思います。

頭を使うゲームでも、運要素(山札からカードをめくるとか、サイコロを使うとか)が少しは入っていて欲しいのです。

 

協力型ボードゲームパンデミック

 

今月は双子の誕生月です。

ずっと前に母から「双子くんたちに欲しい本かボードゲームでも買ってあげて」と託されていた図書カードがあったので、『パンデミック』というボードゲームを購入しました。

 

世界中に拡大しようとする感染症を根絶すべく、プレイヤー同士が協力して4つの感染症の治療薬を発見することを目的とした、多人数協力型ボードゲームです。

 

日本では2009年に発売されているので、コロナとはもちろん関係ありません。

でも、感染の広がり方とかウイルスと治療薬の攻防が、まさにコロナ禍の世を模しているようで奥が深い。

現実にはゲームのようにきれいさっぱりウイルスが根絶できるわけじゃないけど。

 

このゲームは、ボードゲーム情報サイトで色々なゲームを見ていた中、“協力型ゲーム” という一言に惹かれた長男が猛烈に推してきたので選びました。

(サイトの評価も非常に高いです)

 

アナログのゲームで協力型って、珍しいですよね。

一緒にプレーする人はみんな味方。

話し合いながら協力して進めていきます。

こういう協力型ゲームなら、プレイヤー同士で反目し合うことがなく、勝つときも負ける時も、みんな一緒。

「負け」を受け入れられない子でも、自分だけが負けるわけではないから「負け」を受け入れやすいと思います。

長男「協力型ゲーム、最高!」

 

パンデミック』をプレーした感想

 

ルールが複雑(対象年齢は8歳以上)ですが、2回ほどプレーしたら長男も次男も覚えられました。

協力して戦略を立て、ひとつの目的を果たす、というプレースタイルがとにかく新鮮!

判断力、推理力を求められ、クリアするのが結構難しい。

ひとつ選択を間違うと、ウイルスが一気に広がることも。

とても面白い、大人も十分に楽しめるゲームでした。

 

通常のゲームでは、相手のプレイヤーと敵対するのが普通です。

でも、このゲームにおいてはプレイヤー同士アイデアを出しあったり、手助けしたり。

協力して窮地を乗り越えると、手を取り合って喜びたくなります。

そして、負けると自然に反省会が始まる。

「ぼく、役職(特殊能力を持っています)を活かしきれなかったな~」

「治療薬を作り始めるタイミングが遅かったね」

などなど。

 

ただこのゲーム、誰かひとりが場を仕切って、他のプレイヤーがそれに従うだけだと面白くなくなる。

ひとりがブレーンになって進めるのではなく、手番のプレイヤーの考えを尊重しながら進めることを基本にした方が良さそうです。

 

長男は特性的にこのゲームと非常に相性が良く、場の状況を判断して戦略を立てるのが得意なんです。

そして、それを口に出したくてたまらない。

つい、仕切りたくなってしまうんです。

本人もそのことは理解していて、

「どうしよう、このゲーム、ぼくが喋り過ぎたらみんな面白くないよね。気をつける」

と言っていました。

 

次男もとても気に入った様子。

普段、アナログゲームに関しては比較的受け身な次男が、自分から「いつならできる?」と聞いてきます。(プレイ時間45分程度あるので)

 

「負け」が苦手な長男にも楽しめる良いボードゲームに出会えました♪