ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

児童精神科の受診 Dr.「自分を変えられる人は強い人」

こんにちは。

 

昨日は給食を食べに登校した長男。

今日も美味しそうなメニューにつられ、登校する予定でした。

でも、ちょうどお昼前に降り出した雨を見て気持ちが折れてしまった様子。

呆れるほどマイペースです・・・。

 

児童精神科 次から主治医が変わります

 

双子は不登校になった3年生の頃から児童精神科に通院しています。

5年生になった時に主治医が替わったので、今の先生は2人目。

不眠症状をきっかけに、昨年末からは私も同じ先生に診て頂いています。

 

その先生が、年度末で退職されるとのこと。

先週の受診が最後の診察になりました。

(3月は予約がいっぱいで取れませんでした)

 

2年ごとに精神科の主治医が替わるというのは、患者にとってはかなり痛手。

詳細なカルテがあっても、実際の特性や病態を理解してもらうにはそれなりに時間がかかります。

また新たな先生と関係づくりをしなきゃいけないのか~・・・。

 

実は今の先生に替わった当初、相性がイマイチかな? と感じていたんです。

でも、診察の回数を重ねるうちに、ロジカルな治療方針が信頼できると思うようになりました。

 

この2年間、先生のおかげで子どもたちも私もかなり意識が変わったと思います。

現状を整理して向き合うことができるようになりました。

きちんと診断を受けたことで、治療が前に進み出しました。

学校は相変わらずだけど、ここ最近、家では心身ともに安定した生活を送れています。

 

今の状態まで導いてくれた先生が退職されるのは、本当に痛手です。

ちょっと不安でもある。

子どもたちは新しい先生に馴染むまでに私以上に時間がかかるだろうし。

双子が中学に入るというタイミングなのも辛いところです。

 

どうか次も良い主治医に恵まれますように。

 

Dr.「自分を変えられる人は強い人」


最後の診察の終わりに、素敵な言葉を掛けてくださいました。

精神科医としてというより、ひとりの女性として、母親の先輩として伝えてくれた気がします。


Dr.「お母さんのように自分を変えられる人は、強い人だと思うよ。長男くんも次男くんはそんなお母さんを見て育って、支えられているから大丈夫。私は心配してません」


そして私が診察室を出る時には「元気でね」と笑顔で手を振ってくださいました。

 

子どもの不登校発達障害を受け入れられない親、考えを変えられない親も沢山いる。

変わらない信念を持つことが強さだと信じて生きてきた人は、簡単に考えを変えられない。

それは親が未熟だからとか、親として不適応だということではなくて。

親自身がそういう風に育てられてきた可能性が高いそうです。


価値観を変えるって、確かに勇気がいることです。

周囲の目が気になったり、自分に真っ向から向き合うことになるから。

場合によっては過去の自分を否定することにもなるから。

 

私は決してメンタルが強い人間ではなくて。

夫は若い頃から「ちょっと不安定」だと感じていたらしい。

小さなことで気持ちが揺さぶられるし、ポジティブ思考でもない。

一本芯が通った信念みたいなものがあるわけでもありません。

 

でもね、嬉しかったです。

自分を変えられるのもひとつの強さだと言って貰えて。

 

歩いてきた道に価値観をひとつずつ置いてくるたびに迷ったり悩んだりしたけど、先生が最後に少し自信をつけさせてくれたのかもしれません。