ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

次男、適応指導教室へ

こんにちは。

 

明日からの連休は台風の影響でお天気が崩れそうですね。

家で何をして過ごそうか考えていたら、次男に収納の整頓をしようと誘われました。

まるでデートに誘うようなテンションで。

次男にとっては整頓=娯楽。

まぁ、次男が楽しいのならいいけど・・・。

 

ついに動いた次男

 

先日、次男と適応指導教室に行ってきました。

今年の5月に見学に行って、すぐに体験申し込みをしたものの、待てども待てども行く気配がなく2学期に。

ついについに、次男が動きました。

 

教室へは家から車で5分ほど。

車の中で、次男にふたつ確認をしました。

 

eco「えーと、私はどこまで付き添えばいい?」

次男「今日は一緒にいて欲しい」

eco「いいよー」

 

eco「どれくらいの時間頑張れそう? 帰る時間決めておく?」

次男「決めなくていい・・・居られそうなら居るし。帰りたくなったら言う」

 

とても緊張はしていたけれど、車を降りてからも渋ることなく私の前を歩いて教室へ。

事前に教室に電話を入れておいたので、指導員さんが「よく来たね!」と迎えて下さいました。

 

無言なのは想定内

 

最初に指導員さんと既に来ていた中三の男の子の自己紹介をしてもらい、緊張でカチコチの次男に代わって私が自己紹介。

それから緊張を和らげるために、簡単なゲームに誘ってくれました。

 

ドミノを使った「W6(ダブルシックス)」というゲーム。

日本ではドミノと言えば「ドミノ倒し」を連想する方が多いと思いますが、本来ドミノはトランプのように色々なゲームができるそうです。(ご存知でした?)

 

私も次男もルールを知らなかったので、最初は説明してもらいながら。

ずっと無言ながらも理解は早い次男。

2回戦目にして、自力で2位を獲得。

運要素もあるけれど頭を使うゲーム、面白かったです。

 

このゲーム、完全に無言でできる。

自分の順番が回ってきたら、すっと碑を並べれば良いだけ。

慣れない場所に飛び込んだばかりの次男にはぴったりでした。

 

その後、「何やりたい?」と聞かれても答えることはなく、かと言って帰りたいわけでもなさそう。

棚に収納されているボードゲームや工作の道具などを見せてもらい、次に選んだのがこれ。

 

ひとりで遊べるパズルです。

果敢にも、正答が1組しかない最高難度のビターを黙々とやっていました。

結局、少しヒントを貰って完成。

見ていた指導員さんから「すごいね、根気が」と言われ、ちょっともじもじしていました。

新しい環境に慣れるのに時間がかかる次男。

回数を重ねていけば、おしゃべりもするようになると思います。

 

この日は50分くらい遊んで、家に帰りました。

教室は9時から14時までやっているけれど、いつ行ってもいつ帰ってもOK。

自分のペースで決められるのもありがたいです。

 

きっかけは夫の本音

 

次男が動いたのには、きっかけがありました。

前日に夫が爆発して、本音をぶちまけたんです。

 

双子が不登校になってからというもの、夫は自分が生きてきた価値観では受け止め切れない現実と奮闘してきました。

時間がかかったけれど、最近だいぶ認識が変わってきて、不登校も子どもたちの特性もありのままに受け止めてくれるようになった。

子どもたちも「パパが変わった」と感じていました。

少なくとも、私は夫の態度をそう受け取り、喜ばしく感じていたんです。

 

でも、本音は全然違ったみたい。

 

このままひきこもっていてどうするの?

勉強もしないで、どうやって生きていくの?

 

子どもたちの生き方、私の考え方を否定され、悔しくて悔しくて。

久しぶりに滝のように泣きました。

夫はそのまま夜勤に行ってしまい、延々泣き止まない私が双子に慰められる始末・・・。

でも、泣きながらも私の想いは伝えました。

 

パパに解ってもらえないのが悔しくて悔しくてたまらない。

大丈夫だからね。

みんなと同じように学校に行けなくても大丈夫。

ちゃんと考えてることも、少しずつ成長してることも、知ってるから。

ママはどんな時でも必ず味方だから。

 

夫の本音を知ったからなのか、私の言葉に感化されたからなのか、次男の口から出てきた言葉。

「ぼくも悔しい。必ずいつかパパを見返したい。がんばる」(隣で頷く長男)

 

以前の次男なら、深く傷ついて、自己否定して、自傷に走っていたと思います。

この言葉こそが、成長の証。

強くなったと思います。

成長もしています。

 

本音をぶつけ合うことって本当は大事で。

お互いに傷つくこともあるけれど、前進するためには必要なことだったりする。

お互いに顔色を伺って、腫れ物に触るように接しているよりも、これで良かったのかもしれません。

 

適応指導教室に行った次男は疲れてぐったりする様子もなく、その後も元気に過ごしています。

次に続くかどうかは、まだわからない。

でも、勇気を出して一歩踏み出した次男を、私は誇らしく思います。