ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

はじめの一歩

こんにちは。

 

例年なら扇風機を片づけて、加湿器とストーブをひっぱりだす季節。

庭の紅葉がきれいに色づいてきて。

日が暮れるのもすっかり早くなりましたよね。

なのに、気温はなかなか下がらず。

季節感がわからなくなりそうです。

 

さて、週末は某大学の学園祭で、次男の作ったぬいぐるみを初めて商品として販売してきました!

eco-hs-o.hatenablog.com

 

結論から言うと、ぬいぐるみは大好評でした。

普段、家庭というとても狭い世界で生きている次男。

多くの方に自分の商品を見てもらい、お金を払って買って下さる方もいて、とても良い経験ができたと思います。

 

お客さんの反応

 

ハンドメイド品を目の前で買っていただくのは嬉しいものです。

以前から手芸サークルで商品を売っている私でも、やっぱり嬉しい。

(今回私が作って出品したネックウォーマーも2つ売れました♪)

 

たくさんある商品の中から、自分の作品を選んでくれた。

可愛い、欲しいと思ってくれた。

その気持ちだけだって十分嬉しい。

その上、安いとはいえないお金を払おうとまで思ってくれた。

 

がんばりを無条件に肯定してもらえたような、そんな気持ちになります。

商品を買って下さった方には、感謝しかありません。

 

お財布の紐を緩めるところまではいかなくても、次男のぬいぐるみを「かわいい〜」と手に取って下さった方もたくさんいました。

色と生地の感触の違いを確かめて、お顔の違いを見比べている人もいたな。

 

とある5歳くらいの女の子。

ちょうど目線の高さにぬいぐるみが並んでいたせいか、目の前に立ってじーっ。

とっても優しい手付きで、一匹一匹の頭を順番になでなで。

気に入ってくれたみたい。

でも、お母さんに買ってもらうことは叶いませんでした。

そんな子も、未来のお客様になってくれたりして。

 

次男はお店の奥に座って、ぬいぐるみを見てくれるお客さんの様子をこっそり観察していました。

もうね、それだけで幸せな時間。

 

私も本人も心配していたぬいぐるみとのお別れ。

「つらい」という気持ちにはならなかったようです。

買ってくれた方はきっと優しいひとばかり。

新しい家族で可愛がってもらえるよう願って、心の中でお別れできました。

 

実績

 

用意していたぬいぐるみは6体中5体が売れました。

予想を上回る結果に、私もちょっとびっくりしています。

 

サークルとしての売り上げは過去最高を記録。

他の商品に比べると単価が高めのぬいぐるみがたくさん売れたことで、全体の売り上げにも貢献することができました(売上の一部は母体のNPO法人の活動資金になります)

 

私と次男合わせた売上げ額も予想以上。

報酬として次男に一部を渡し、ほとんどは今後の活動費にします。

 

今回の成果は「実績」としてきちんと記録しておこうと思います。

初めての「実績」です。

 

ちなみに最後に残ったうさぎさんは、次男の子になりました。

ハンドメイドサイトで売ることも視野に入れていたけれど、今回は見送り。

「売れ残り」じゃなく、うちの子になるための「生き残り」だそうです。

すごく、次男らしい。

 

手芸サークル仲間のお子様から、製作依頼も2件頂きました。

これもまた嬉しいし、励みになります。

 

人混みで5時間耐えました

 

今回のイベントは大学の学園祭。

会場全体がそもそも賑やか。

お祭り

若者の熱量

非日常

次男の苦手がいっぱい。

私も得意ではありません(でも、初めての参加ではないため想定内)

 

実は、会場に着いた瞬間、どこまでもつかな〜と心配になりました。

皆が開店準備をする中、さっそく持参した折りたたみ椅子に沈み込み、貝になっていたし・・・。

 

手芸サークルでの販売の良いところは、自分が売り子にならなくても良いこと。

そのため、途中で帰ることも想定していました。

 

でも、自分が作ったぬいぐるみの行く末を見たいという一心だったのでしょうね。

準備から片付けまで約5時間、なんとか最後まで頑張りました。

 

手芸サークルの仲間には、次男の特性を詳しく話しているわけでありません。

でも、皆さんの思いやりが胸に沁みたなぁ・・・。

次男の作品をさりげなく褒めてくれたり、「置いてあるお菓子食べてね」と声はかけつつも、優しく放っておいてくれたことがありがたかったです。

 

2人でクタクタに疲れて家に帰り着いてから聞いた、次男の感想。

 

「疲れたけど楽しかった。いい経験ができた。大きな一歩だよね。めちゃめちゃがんばった!」

 

本当に大きな一歩。

はじめの一歩です。

これからどんな道を歩んでいくのか楽しみ。