ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

不登校で生じた勉強の空白を少しずつ埋めていく

こんにちは。

 

気づけば2月がもう終わりですね。

時の流れる速さにびっくり。

 

次男は今、久しぶりにキャラぬいを作っています。

何を作っているかは教えてくれませんが、私の予想は『推しの子』のキャラクター。

毎回、刺繍糸と生地の色から何のキャラを作っているのか予想して楽しんでいます。

 

次男曰く、今回は新しい試みをしているそう。

なんだろう?

もう2日間(時間にして8時間以上?)もずっと刺繍をしている様子。

手が痛いと言いながらそこまで頑張れるのはすごいですね。

 

長男の勉強との向き合い方

 

小学校3年生から五月雨登校状態(定義的には不登校)の長男。

授業を受けず自主学習をしていた時期もありましたが、小5の途中から最近までは勉強から遠ざかっていました。

心の回復にエネルギーを注ぐことができたと考えれば、必要な時間だったのだと思います。

 

でも、長男には中学卒業後、進学の意思があります。

自分でも、このままでは良くないと思ったようで。

中2の1学期くらいから徐々に勉強にも意識が向くようになりました。

 

支援級の先生とも相談して、やっておきたいのは英語と数学(小学校の算数の復習から)ということで意見が一致。

本当は漢字も・・・と言いたいところだけど、一気にやってパンクしてしまっては本末転倒なので。

ぼちぼちコツコツを心掛けて取り組んでいます。

 

国語学習アプリ

 

英語は教科書や問題集を一切使っていません。

Duolingoという外国語学習アプリで、毎日数分の問題を解くだけ。

ja.duolingo.com

 

このアプリで英語が習得できるかどうかは正直わかりません。

ただ、今のところ2カ月間以上、1日も休まず続けられています。

それが答えのような気もする。

 

長男は英会話を習ったこともなければ、小学校で英語の授業を受けたこともありません。

ネイティブには通じないような和製英語や、マイクラに出てくるちょっとした単語ならわかる・・・というレベル。

 

そんな子に中学の英語の教科書を開いて、さぁ勉強しましょ♪と言ったところで、英語が好きになる未来は見えなくて。

英単語をひたすら書いて覚えるとか、be動詞やら動詞の活用を覚えるとか、そういうのは二の次。

まずは英語に親しむ目的で始めたのがDuolingoです。

 

超初心者レベルから初めて2カ月。

なんとなく文章を理解し、組み立てられるようになり、単語も少しずつ覚えています。

リスニングはゆっくり再生が可能なので、何度も聴いて確認している様子。

 

私はなにひとつ教えていません。

be動詞とか、三単現のsだとか、aとan、theの使い分けだとか。

学校で習う英語のルールをちゃんとわかっているわけではないと思います。

 

ただ、

同じ単語、似た問題がしつこいくらい繰り返し出てくる

センテンスで覚える

を毎日毎日繰り返すことで、なんとなく理解しているかな? という感じ。

 

もうしばらくこのスタイルを続けようと思っています。

それでいざ英語のルールをきちんと勉強した時、パズルのピースがぴったりはまるように理解できたらいいなぁと。

勉強の楽しさを感じるのって、そういう瞬間ですよね。

 

算数から数学へ

 

色々な教科がある中で、積み重ねがないとどうにもならないのが数学。

 

昨年の夏から小学校算数の振り返りを始めて、先日めでたく小学校の単元が終了しました!

がんばりました。

 

いよいよ算数から数学へ。

 

算数と数学の違いって説明できますか?

 

学校ではどう教えているんでしょう?

教わった記憶、ありますか?

ちなみに私は考えたこともなかったし、教わった記憶もありません。

 

算数は基本的な計算方法、図形の面積や体積、重さや長さについて学ぶ教科。

数を使って正しい答えを導き出すことが目的

 

数学は数、量、図形など性質について研究する学問。

その数の持つ意味、なぜそうなるのか?を数字や図を使って論理的、一般的に表現する方法を学ぶ教科であり、答えを導き出すまでのプロセスが重要

 

なのだそうです(そうなんだ!!)

 

これって教える側も意識が必要。

算数は単純に「解き方」を教えればいい。

でも、数学の「概念」(たとえば負の数とか)を教えるのって、なかなか難しいです。

 

長男の理解もいまいち。

解き方はわかっても、概念が理解できているのか怪しい。

 

今は勉強のサポートになるような動画が無料でも見られる時代。

探せば色々出てくると思います。

長男にそれも提案したけれど、拒絶。

わかりやすいのもあるのになぁ。

 

というわけで、学校の教科書と問題集で勉強しています。

正直、授業を受けずに教科書で勉強をするのは、すごくわかりにくい。

要点がまとめられている市販の参考書か問題集を買った方が効率が良さそうです。

 

 

学習の空白地帯を全て埋めようという気はありません。

ただ、長男の「勉強をなんとかしたい」という意欲には寄り添いたい。

 

と言いつつも、願わくばプロである学校の先生に教わってきて欲しいと思う今日この頃です。

義母のちょっとした変化

こんにちは。

 

月曜日からどんより空。

eco家地方は一日雨です。

 

このところ週3くらいで登校している長男。

月曜日はやっぱりエンジンがかかりにくい。

天気が良くないと余計に気持ちが萎えてしまうようです。

お家で1時間少々勉強しました。

小学校6年生の算数がもうすぐ終わります♪(現在中2)

 

ちょっと元気なのかも?

 

10日ほど前からでしょうか。

次男の調子が急に上がったように感じています。

 

・突然、小学校へ2年ぶりの訪問

・私の不在時にひとりで自治会の班内(28世帯)に広報を配りに行った

・ぬいぐるみ作りに集中している時間が長い

・寝る前に長男と遊ぶ

・夫と長男とモンスターハンターで遊ぶ

・1日に何度か、やたらテンション高くしゃべり続ける時がある

 

特に長男と遊んでいる姿を見ると、ご機嫌なのがよくわかります。

 

私や夫には優しくて丁寧に接する次男ですが、長男に対しては基本、塩対応。

双子といえども精神レベルは違うので、次男的には一緒に遊ぶのももう卒業なのかなぁと思っていました。

でも、なんてことはない。

元気があれば同じレベルで楽しく遊んでいます。

 

元気が出てくるとやりたいこともあれこれ出てくる。

ひとつひとつに耳を傾けて対応する方は大変なのだけど。

それでも、元気がないよりはずっといいです。

 

義母のちょっとした変化

 

葉っぱの切り絵アーティスト、リトさんをご存知ですか?

 

lito-leafart.com

 

大人になってから発達障害がわかり、自分の道を探し求めて、今は葉っぱの切り絵アーティストとしてご活躍されている方です。

 

リトさんの作品はファンタジックで優しい世界観。

繊細な切り絵に、自然の風景と重なった瞬間を切り取った写真がとても魅力的です。

作品に添えられる言葉も柔らかくて温かい。

私は以前からSNSをフォローしていて、本も持っています。

 

先日、義母がリトさんの本を次男にプレゼントしてくれました(私が持っているのとは違う本)

リトさんの作品展に行って感銘を受けたそうです。

 

義母「リトさんみたいに好きなことを極めて活躍している人の存在が刺激になるかと思って」

 

中学校に行かずにぬいぐるみ製作をしている次男に、と。

 

今まで義母は不登校に関してもぬいぐるみ製作に関しても、理解を示してくれたことがありません。

社交不安障害についても、度々抑うつ状態に悩まされていることについても。

 

双子が不登校になる前は、徒歩3分の距離に住んでいる義母とは良好な関係でした。

でも、ここ数年はできるだけ距離を置いています。

 

義母との間には埋めようがないほどの価値観の差があって。

不登校初期にすでに傷だらけだった心に追い打ちをかけるような言葉を浴びせられたことは、忘れたくても忘れられません。

この人にはどんなに言葉を尽くしても理解してもらえない。

そう思って、私自身と双子の心を守るために距離を置き、理解を求めることを諦めました。

 

リトさんの素敵な本をプレゼントしてくれた義母は、次男の生き方を、ようやく少し理解してくれたのかもしれません。

 

私にとっては今更だし、1m幅のずっと遠くまで続く溝がたった数mm近づいただけ。

簡単に埋まる溝ではないと思っています。

 

ただ、今からでも溝を少しずつ埋めることが可能なら、埋めていけたらいいな。

義母に理解を求めることを諦めた時、とても悲しかったから。

永遠にこの溝は埋まらないと思っていたから。

何より、私にとっては赤の他人でも、子どもたちにとっては血の繋がった祖母なのでね。

 

希望は持っていたいなと思います。

次男 2年ぶりに小学校へ

こんばんは。

 

金曜日の夕方、私が仕事を終えて晩御飯の支度を始めると

「今週もお疲れさま」

と、必ず声をかけてくれる次男。

 

フルタイムでもないし、在宅ワークでひたすらPCに向かっているだけでも、「お疲れさま」の一言が嬉しいです。

 

長男は今週3回登校しました。

なんとなく気が乗らない空気を纏いながらも。

長男もお疲れさま!

 

次男 2年ぶりの小学校訪問

 

朝、次男から驚きの一言が。

「今日、小学校に行こう」

昨晩、急に思い立ったようで。

 

次男はいつも突然なんですよね。

しかも、思い立ったらすぐ動きたい。

先生がご不在の場合もあるし、会議中の場合もあると承知してもらったうえで、下校の時刻に合わせて行ってきました。

 

長男は小学校卒業後も何度か小学校に遊びに行っています。

次男は卒業以来初めて。

約2年ぶりです。

何度か「行きたい」という話は出ていたものの、実現には至りませんでした。

 

次男が小学校に行きたかった理由は4つ。

①支援級の担任の先生に会いたい

②さんざんお世話になった保健室の先生に会いたい

③上手に作れるようになったぬいぐるみを見てもらいたい

④仲が良かった2コ下の子たち(現6年生)にメッセージを残したい

 

これまで作ったぬいぐるみの写真を入れたファイルと、支援級の子たちへのメッセージと絵を描いた紙を持参しました。

 

残念ながら、①と②は叶わず。

担任の先生はしばらく入院されているようで、まさかの休職中。

保健室の先生は昨年度末に他校に異動されていました。

でも、長男の担任だった先生が対応して下さり、両先生に次男の訪問を伝えてくれるとのこと。

 

連れて行った4体のぬいぐるみを見た先生は

「すごい!! かわいい~! すごいよ次男くん!」

と、絶賛して下さいました。

写真もパシャ!

(「次男くんは写るのイヤだよね? ピースして手だけ入って」という声掛けが。さすが支援級の先生)

 

びっくりしたのが、次男がはっきりと声を出してしゃべっていたこと。

次男は場面緘黙症と診断されたことはありませんが、社交不安障害になって以来、ほとんど他人と言葉を交わすことがありません。

 

たまにご近所の方に会うと、本人的には「こんにちは」と挨拶しているのです。

蚊の鳴くような声で。

それ、絶対聞こえてない(会釈は通じていると思います)

相手が私の両親や義母の時でさえ、目も合わせられないし会話できません。

 

それなのに。

先生から作品について質問され、はっきりとした声量ではっきりとした言葉で返事をしていました!

言葉数は少ないし、やっぱり目は合わせられないけれど。

久々にそんな次男を見ることができました。

 

帰宅後の様子

 

2年ぶりの母校訪問、さすがに極度の緊張だったようです。

行きの車の中でも、小学校の頃に何度も車で通った道を走るだけで、動悸と腹痛に見舞われていました。

 

家に帰ってからしばらくは抜け殻状態。

話しかけても聞こえていないし、目も合わない。

おまけにお腹も下してしまったようで、2~3度トイレに籠っていました。

 

普段は安心安全な家の中で好きなことをして過ごす生活。

外に出ても基本的に人と関わる機会はとても少ない。

そんな次男が自ら「行きたい」と言い、行動に移せたのはとても嬉しいです。

がんばったんだね!

 

でも、やっぱり対人不安、緊張が尋常じゃないレベル。

本人も改めてそれを感じたと思います。

それは私も同じで、自ら行動してもやっぱりこうなるのか~・・・と、残念な気持ちはあります。

社交不安解障害の寛解まではまだまだ遠い。

 

次男の会いたかった先生は3月に復帰されるそうなので、調子が良ければまた会いに行く予定です。

進路選択には覚悟が必要

こんにちは。

 

そろそろ本格的な花粉シーズンですね。

昨年の猛暑の影響で、今年は飛散量が多くなりそうだとか。

皆さん、何か対策はされていますか?

 

私は通年性のアレルギー性鼻炎のため、一年中抗アレルギー薬を服用しています。

2年前からダニの舌下免疫療法もやっていて、花粉シーズン以外はだいぶ楽に過ごせるようになりました。

でも、この時期だけはどうしてもアレルギー症状に悩まされます。

 

去年の秋頃から花粉対策として始めたのが、鼻うがい。

鼻が痛そうで怖くて、ずっと避けていました。

これね、やってみたらすごくさっぱり。

もっと早くやっていれば良かったとさえ感じます。

 

以前は鼻が通っているってどういう感覚だっけ? というくらい、いつも鼻が詰まっていたのです。

おかげで春先は頭痛も多いし、気分も憂鬱になりがちでした。

 

ところが、気づけば最近の私は鼻が通っている♪

今年の花粉シーズン、気分良く過ごせるかな。

(目や皮膚のかゆみは抑えられないですが・・・)

 

また進路希望調査

 

中学から進路希望調査票と三者面談の案内が来ました。

うちの双子は特別支援学級に在籍しているため、各学期の三者面談が必須なのです。

 

え~、2学期にやったばっかりだけど・・・と思ってしまう母。

不登校の子がいる家庭って、時間の流れ方が世間よりゆっくりな感じがしませんか?

 

中学2年生最後の面談。

本格的に進路の話になることがわかっている長男はあからさまに嫌な顔。

三者面談に行く気などさらさらない次男はどこ吹く風です。

 

支援級在籍の子の場合、作文や面談の練習時間を十分確保するに早めに志望校を絞りたい、というのが学校の方針だとか。

学校、保護者、そして当人、若干温度差を感じます。

そうは言っても時はどんどん流れていくので、長男と進路について少し話をしました。

 

難しい2択

 

今のところ考えている進学先は2つ。

  • 通信制高校(週数日通うコース、スクーリングが近場で宿泊ではないところ、できれば少人数)
  • 高等専修学校(製菓や製パンを学べるコース、毎日フル通学が基本)

 

週に数回、1~2時間程度の登校スタイルを続けている長男にとって、現実的な進学先は通信制高校です。

通信制は現時点で学校まで候補を絞っているわけではなく、あと1~2校見学に行きたいところ。

 

高等専修学校はそのコースの分野で仕事をする前提で通う学校。

仕事人としての責任を持つという意味も含め、出欠には厳しいそうです。

そして通常の授業は40人程のクラス単位で行われることも、大人数が苦手な長男にとっては心配の種。

ハードルはかなり高い。

 

以前、高等専修学校の先生とお話した際に、

不登校経験があっても、好きなことのために頑張れるタイプなら大丈夫」

とおっしゃっていました。

 

長男は好きなことのために苦手な勉強や学校生活も頑張れるか・・・。

通信制の方が長男のペースで成長でき、合うような気はします。

うーん。

この2択、難しい。

 

肝心な長男の気持ちは?

 

できるかできないか以前に、前提として大切なのは本人の気持ちです。

 

長男はどうしたいの?

 

「行けるかどうかは別にして考えていいなら、行きたいのは専修学校

 

そっかぁ。

自己決定が苦手でいつも判断に迷ってしまう長男の、はっきりとした意思表示。

ただし、高等専修学校を志望校に決めるという覚悟までは、まだできていないようです。

 

本人も高等専修学校は相当ハードルが高いことを重々わかっています。

今の自分にはあまりにも欠けているものが多いことも。

だからこそ、最近は家でぼちぼち勉強にも取り組んでいます。

 

中学卒業まであと1年。

志望校を決めるまでの時間はもっと短いですが、もしかしたら3年生から奮起して高等専修学校を目指す!なんてことも、あるかもしれません。

 

どちらにしても長男にとっては挑戦です。

全力でサポートしたい。

長男の選択を応援したいと思います。

「骨は拾う」の精神で。

 

精神障害者保健福祉手帳の更新手続きをしました

こんにちは。

 

最近、更新が滞りがちにも関わらず、見に来て下さってありがとうございます。

 

今年に入って始めたことがあるのです。

次男のぬいぐるみ製作に関する広報活動。

オンライン販売に向けて、私が広報担当としてSNSで発信を始めました。

 

元来SNSの類が苦手(ブログは例外)な私。

やろうやろうと思いつつ、1年前にアカウントを作ってから放置していました。

いざ始めてみると、それなりに楽しくもあります。

 

その広報活動と、このブログを紐づける予定はありません。

過去に次男の作ったぬいぐるみの写真を載せたことが何度かありましたが、今後は載せない方針としたいと思います。

 

次男の様子についてはこれまで通りお伝えしていきます。

製作活動について触れることはあると思いますので、温かく見守って頂ければ嬉しいです。

 

精神障害者保健福祉手帳の更新

 

我が家の双子は精神障害者保健福祉手帳を持っています。

中学入学前に、中学の特別支援学級の先生からのすすめで取得しました。

等級は3。

 

精神障害者保健福祉手帳は2年ごとに更新があり、

医師の診断書の提出 → 等級の判定

という流れで審査があります。

 

1カ月半ほど前に診断書を市の窓口に提出し、先日、郵便で判定結果が届きました。

これがね、開けてびっくり。

次男の等級判定が2級になっていました。

 

2年前の判定では等級3だったのが、今回の判定では、次男は以前よりも症状が重くなったと判断されたことになります。

 

判定の基準を考えれば、まぁ・・・うん、そうか。と、納得はできる。

 

精神障害者保健福祉手帳の障害等級の判定基準

【1級】精神障害であって、日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの

【2級】精神障害であって、日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの

【3級】精神障害であって、日常生活若しくは社会生活が制限を受けるか、又は日常生活若しくは社会生活に制限を加えることを必要とする程度のもの

 

www.mhlw.go.jp

 

実際のところ、3級から2級になったところで何が変わるというわけではありません。

受けられる支援やサービスも大きくは変わらない。

精神障害の場合、うちの自治体では2級以上が公共交通機関の利用券を使えます。

が、次男は公共交通機関を使う予定も当面ないし、使えたら苦労はない・・・という話なので。

 

2級に変わって気になることがあるとすれば、本人がどう受け止めるか、くらいかな。

 

客観的な判定と家族の認識のギャップ

 

毎日一緒に過ごしている家族から見れば、次男の状態は以前より安定しています。

気分の波はあるものの、自傷行為希死念慮によって家族まで神経をすり減らす・・・というほどの状態ではありません。

 

でも、客観的視点では2級に該当する程度の配慮や援助が必要な状態、ということなのでしょうね。

 

この話を夫にしたところ

「ふーん・・・本人を見たわけじゃないのに、そう判断されるんだね」

と、少々含みのある言い方をしていました。

 

客観的な判断と、親としての認識にギャップを感じているような。

 

私もよくわからなくなります。

 

長年の不登校、かつ支援級在籍

広義的には引きこもりに該当し、発達障害やら精神疾患やらで投薬治療中

ということが、社会的にどういう意味を持つのか。

 

普段の生活の中で目が向くのはそれぞれの特性や状態であって。

困ることはあるし悩みもするけれど、私にとってはそれが当たり前で、日常です。

 

診断名とか障害の等級は、ビンの外に貼られたシール(つまりレッテル)という感じ。

ビンの中からは表示が見えない。

 

ただし、他人に理解や支援を求める場合には、やっぱり客観的な視点が必要だったりもします。

目に見えない分野だからこそ。

 

このビンの中身、なに?

何か怪しいものが入っているのでは?

 

と不審感を抱かせるよりは、

 

ここに説明書きがあるよ!

 

と提示できるようにしておく方が、スムーズに事が運ぶこともあるんじゃないかな。

 

診断名や障害者手帳はそういう存在で、一応、懐に持っておく、というスタンスです。

(あくまでも個人的な考えとしてご理解ください)

 

ASDの女性が主人公のドラマ『厨房のありす』

こんにちは。

 

1月ももう4週目。

長男は先週2回登校したものの、まだ十分にエンジンがかからないようです。

今日もお休み。

苦手な月曜日を克服できる日は来るのかしら。

 

家では勉強にも手をつけられるくらいには元気。

調子が悪いと訴えてくるわけではないのです。

でも、モンハンをやるから見ていて欲しいと言ってきたり、やることがない、次男が遊んでくれないなどのちょっとした不満を訴えてきたり。

なんとなく気持ちが晴れないのでしょうね。

 

次男も、可もなく不可もなく。

たくさん寝て、ちょっとぬいぐるみ作りをして、イラストを描いて、再びごろごろして。

好きなように過ごしています。

気分の波にそれほど振り回されている様子はなく、疲れることも特にしていません。

 

でも頻繁に「疲れた」と口にします。

自由に過ごしていても疲れるということは、見た目ほど調子が安定しているわけではないのかな・・・。

 

eco流、本屋さんの楽しみ方

 

週末は大好きな友達とお茶をした後、本屋さんをひとりでふらふら。

パッとしないお天気でしたが、なんとなく気持ちが軽くなりました。

 

今は自宅にいても本を買うことができる時代。

本屋さん、だいぶ減りましたよね。

私も好きな作家さんの本は新着情報の通知が来たらネットでポチッとしています。

 

それでも本屋さんをうろうろするのは大好き。

色んな本を手にとってパラパラ見ること2時間弱。

小説、漫画、児童書、雑誌、専門書まで、店内を何周もしてしまいました。

 

その書店がどんな作品や作家さんを推しているのかを、品揃えや陳列の仕方から推測してみたり。

読みたいと思わせてくれたPOP、No.1を勝手に決めたり。

本屋さんに足を運ばないと味わえない、偶然の出会いを楽しめる時間。

 

何気なく手に取った一冊にぐっと心を掴まれることもあります。

文庫本の帯を読むだけで、編集者のものすごい熱量を感じることも。

その一方で、メディアで話題の本を読んでみたら、う~ん・・・なことも。

それはそれで本を売り込みたいという戦略に感心します。

 

家から一歩も出ずに週末を過ごした双子は、こんな風に偶然出会う楽しみを味わえません。

安心できるお家で変わらない日常を送る。

それが今の彼らにとっては大切なのだろうけど。

いつか偶然の出会いを求めて気持ちが外に向かうようになったら嬉しいです。

 

ドラマ『厨房のありす』

 

昨日から放送が始まった『厨房のありす』というドラマ。

ご覧になった方、いらっしゃいますか?

門脇麦さん演じる自閉スペクトラム症(ASD)の女性が主人公のお話です。

 

www.ntv.co.jp

 

早速第一話を観て思うこと。

 

ASDと言っても特性はひとによって全然違う。

ドラマの中でも特性を説明する際に

ASDと言っても個人差はあるから、あくまでもありす(主人公)の場合は」

と念を押すセリフがありました。

これ、大事なのでしょうね。

 

長男は自閉スペクトラム症の診断を受けているけれど、ドラマの主人公、ありすちゃんとは全然違います。

特性の強弱にも違いがありそう。

そもそも長男は傍目にはASDだとわかりません。

少し接しただけでも、多分わからない。

時間をかけてじっくり付き合えば、あ~、こういうところか。とわかるかもしれません。

 

長男は想像力豊かだし、空気も読む方です。

一対一のコミュニケーションならそれなりに会話できます。

一方で、集団が苦手、マイナスな感情表現が苦手、自己主張がうまくできない、不安が強いなどの特性があります。

自分の意見を求められたり、感情表現を要する内容になったりすると、途端に会話が成立しなくなる。

そして、傍からは障害とわかり難いことが生きづらさだったりもするのでは、と思います。

 

だから当事者の親としてドラマを観ても、わかるわかる! とはならず。

ASDと言っても本当に千差万別だなぁと、興味深く観ました。

 

ドラマを通して発達障害への理解が広まるのはとてもありがたいことです。

ただし、これがステレオタイプになると困るという当事者も沢山いるんじゃないかな。

あくまでもフィクション、エンターテインメントとして、次回も楽しみにしたいと思います。

特性&精神疾患持ちの防災対策

こんにちは。

 

年が明けて早々に起こった自然災害。

被災地の方々には心よりお見舞い申し上げます。

多くの方が寒さと不安で今も眠れない夜を過ごされていると思うと、本当に胸が痛みます。

どうか一日も早く安心して眠れる日が訪れますように。

 

不安との向き合い方

 

地震の第一報直後。

テレビをつけると必死に避難を呼びかけるアナウンサーの声。

スマホに届く速報。

Xであがってくるリアルタイムな情報や過去の津波映像。

 

私が中学生の時に起きた阪神大震災と比べると、今は情報の入り方が全く違います。

ものすごいスピードで情報が更新され、広がっていく。

意識していないと情報の波に溺れてしまいそうなほど。

 

もともと不安が強い双子。

ニュースをしばらくつけていたら、不安が大きくなってしまいました。

 

何が起きているのか把握することは大切です。

でも、何も手につかなくなったり、具合が悪くなったりするほど不安が大きくなってしまうのなら、自分の心を守る方を優先して良い。

意識的に情報を遮断した方が良い時もあるよ、と伝えました。

 

好きな動画を見たり、ゲームを楽しんだりしていい

まずは自分の心を保って、生活を続けること

被災地の方のために何かしたければ、後で寄付などの手段を考えればいい

 

私自身も気分が滅入ってしまいそうだったけれど、子どもたちに言い聞かせることで自分も落ち着くことができました。

 

次男は不安を感じながらも案外強くて。

不安を口に出す

自分たちに何ができるかを話し合う

自分が被災したら? を話し合う

ことができました。

 

そのおかげもあってか、怖さを引きずっている様子はさほどありません。

どちらかというと、今まさに避難生活を送っている方々を案じる気持ちの方が強そう。

 

一方、長男は数日経った今も不安をあまり言葉にできずにいます。

ニュース、地震の話題を避けて普段通りに過ごしているように見えるものの、いまいち元気がありません。

 

だから、ちょっとした行動で「大丈夫」を伝えています。

ポンポンと頭を撫でたり、好きなおかずを一品足したり、桃鉄をやっている横で読書したり。

少しずつ笑顔は増えています。

 

話す=はなす=放す

 

不安を口に出すって、とても大切。

不安を口に出せる相手がいることが大切ですね。

 

特性&精神疾患持ちの防災対策

 

今回、自宅の防災用品も見直しました。

備品のチェックだけでなく、置き場所も大事。

シューズクローゼットに持ち出し用のリュックを2つ置いています。

 

今までもリュックの中には家族(夫と私の実家含む)の連絡先等のコピーと家族&うさぎのこみみの写真は入れてありました。

今回新たに加えたのが、

・家族全員の保険証とお薬手帳のコピー

・双子の精神障害者保健福祉手帳のコピー

 

そして、早々に加えておきたいと思ったのが

・ヘルプマーク

・ヘルプカード(支援を受ける時に配慮してほしいことを記載したもの)

の2つ。

 

ヘルプマークは見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp

 

ヘルプマークの使用は、病気、疾患、障害など決まった基準が定められておらず、援助や配慮を必要とするすべての人が利用対象とされています。

 

長男は自閉スペクトラム症と病気不安、自然災害に対する不安もかなり強いタイプ。

次男は社交不安障害と気分障害

 

2人とも日常的にヘルプマークを利用する必要は感じません(特定の人としか関わっていないので)

でも、非常事態に症状が悪化することは十分予想されます。

強いストレスによる動揺、パニックなどもあり得えます。

私が一緒にいない場合も想定しておかなくてはいけません。

そんな時に周囲に対応を求められるよう、避難用リュックにはヘルプマークを付けておいた方が良いように思います。

 

ヘルプマークもヘルプカードも、自治体で指定された窓口で利用を申し出れば入手できます(ヘルプカードはダウンロードして使える自治体もあるし、自作しても良いと思います)

近々、市の保健福祉課にちょうど用事があるのでもらって来ようと思います。

 

NHKのこちらのサイト。

防災、減災のための準備や対応が障害別にまとめられていて参考になりました。

www.nhk.or.jp

 

今年もゆるゆると更新していきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。