ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

次男 2年ぶりに小学校へ

こんばんは。

 

金曜日の夕方、私が仕事を終えて晩御飯の支度を始めると

「今週もお疲れさま」

と、必ず声をかけてくれる次男。

 

フルタイムでもないし、在宅ワークでひたすらPCに向かっているだけでも、「お疲れさま」の一言が嬉しいです。

 

長男は今週3回登校しました。

なんとなく気が乗らない空気を纏いながらも。

長男もお疲れさま!

 

次男 2年ぶりの小学校訪問

 

朝、次男から驚きの一言が。

「今日、小学校に行こう」

昨晩、急に思い立ったようで。

 

次男はいつも突然なんですよね。

しかも、思い立ったらすぐ動きたい。

先生がご不在の場合もあるし、会議中の場合もあると承知してもらったうえで、下校の時刻に合わせて行ってきました。

 

長男は小学校卒業後も何度か小学校に遊びに行っています。

次男は卒業以来初めて。

約2年ぶりです。

何度か「行きたい」という話は出ていたものの、実現には至りませんでした。

 

次男が小学校に行きたかった理由は4つ。

①支援級の担任の先生に会いたい

②さんざんお世話になった保健室の先生に会いたい

③上手に作れるようになったぬいぐるみを見てもらいたい

④仲が良かった2コ下の子たち(現6年生)にメッセージを残したい

 

これまで作ったぬいぐるみの写真を入れたファイルと、支援級の子たちへのメッセージと絵を描いた紙を持参しました。

 

残念ながら、①と②は叶わず。

担任の先生はしばらく入院されているようで、まさかの休職中。

保健室の先生は昨年度末に他校に異動されていました。

でも、長男の担任だった先生が対応して下さり、両先生に次男の訪問を伝えてくれるとのこと。

 

連れて行った4体のぬいぐるみを見た先生は

「すごい!! かわいい~! すごいよ次男くん!」

と、絶賛して下さいました。

写真もパシャ!

(「次男くんは写るのイヤだよね? ピースして手だけ入って」という声掛けが。さすが支援級の先生)

 

びっくりしたのが、次男がはっきりと声を出してしゃべっていたこと。

次男は場面緘黙症と診断されたことはありませんが、社交不安障害になって以来、ほとんど他人と言葉を交わすことがありません。

 

たまにご近所の方に会うと、本人的には「こんにちは」と挨拶しているのです。

蚊の鳴くような声で。

それ、絶対聞こえてない(会釈は通じていると思います)

相手が私の両親や義母の時でさえ、目も合わせられないし会話できません。

 

それなのに。

先生から作品について質問され、はっきりとした声量ではっきりとした言葉で返事をしていました!

言葉数は少ないし、やっぱり目は合わせられないけれど。

久々にそんな次男を見ることができました。

 

帰宅後の様子

 

2年ぶりの母校訪問、さすがに極度の緊張だったようです。

行きの車の中でも、小学校の頃に何度も車で通った道を走るだけで、動悸と腹痛に見舞われていました。

 

家に帰ってからしばらくは抜け殻状態。

話しかけても聞こえていないし、目も合わない。

おまけにお腹も下してしまったようで、2~3度トイレに籠っていました。

 

普段は安心安全な家の中で好きなことをして過ごす生活。

外に出ても基本的に人と関わる機会はとても少ない。

そんな次男が自ら「行きたい」と言い、行動に移せたのはとても嬉しいです。

がんばったんだね!

 

でも、やっぱり対人不安、緊張が尋常じゃないレベル。

本人も改めてそれを感じたと思います。

それは私も同じで、自ら行動してもやっぱりこうなるのか~・・・と、残念な気持ちはあります。

社交不安解障害の寛解まではまだまだ遠い。

 

次男の会いたかった先生は3月に復帰されるそうなので、調子が良ければまた会いに行く予定です。