ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

不登校の子が抱く罪悪感がなくなったら

こんにちは。

 

午前中はがっつり畑の草むしりをしました。

抜いても抜いても生えてきて、春から秋にかけては毎年雑草との戦いです。

彼らの生存戦略はすごい。

休みの度に草むしりばかりやっている気がします…。

 

長男は1時間ほど手伝いに出てきてくれたけど、手より口の方がよく動く。

ひたすらマイクラの話でした。

私はさっぱりわからなくて右から左だったけど、長男はとっても楽しそうでした。

 

不登校の子に罪悪感を抱いて欲しくない

 

今週の双子は学校へ行くことはありませんでした。

次男は先週まで週に1~2回登校していたので、1週間全部お休みしたのは久しぶり。

ちょっと疲れが出てきたのかもしれないな。

  

1年前くらいまでは、予定していた時に登校できないと、双子も私もがっかりしてドーンと落ち込んでいました。

今は予定通りに行かなくても、「まぁいいよね。のんびりしよ!」という感じ。

双子も罪悪感で押しつぶされそうになっていた以前のような様子はありません。

うんうん、良かった。

 

不登校や登校渋りで学校に行けないことに、罪悪感を抱いて欲しくないと思うんです。

我が子だけではなく、不登校で苦しんでいる子たちみんな。

学校に行けないのは罪でも悪事でもない。

罪悪感、後ろめたさ、劣等感・・・そういう気持ちを子どもに抱かせるのは、日本の今の社会と大人の責任だと思います。

 

罪悪感は自分を追い詰めてしまうだけ

 

何かしらの理由で心のエネルギーを失ったり、バランスが取れなくなって不登校に陥ったお子さん。

不登校初期って、きっと罪悪感や劣等感で頭の中がいっぱいになる。

本当は不登校に至るまでに、もう限界になるまで必死で闘ってきたはずで、そうじゃなければ不登校になっていないと思うのだけど。

 

自分は親に迷惑をかけている。

みんなが当たり前に出来ていることが出来ない。

 

そう自分を責めて追い詰めてしまうことが一層エネルギー奪って、事態を重くしてしまうことになる気がします。

 

不登校初期、夫からも義母からも理解を得られず、双子は罪悪感と劣等感の塊でした。

私も子どもの意思を尊重すると言いながら、「学校に行かなくていい」とは言えませんでした。

強い罪悪感を抱いていた子どもたちが「学校に行きたくない」「学校きらい」と、本音を口にできるようになるまで、2年以上かかってしまいました。

 

変わるべきなのは社会と大人

 

日本の教育制度システムは、何年も前から世界的にも問題視され、国連・子供の権利委員会から是正勧告を受けています。

画一的で過度に競争的なため、子どもの身体や精神の健康に悪影響を与えていると指摘されているのです。

 

また、2020年にユニセフがまとめた先進国の子どもの幸福度ランキングでは、日本の子どもの精神的健康は、38ヵ国中なんと37位でした。(総合では20位)

www.unicef.or.jp

 

これらの話は、双子の主治医である児童精神科の先生が教えて下さいました。

Dr.「不登校になるのはその子が悪いんじゃない。親が悪いわけでもない。学校のあり方に問題があるんですよ」

 

学校に行けない子がおかしいわけじゃない。

自分を変えなきゃいけないわけじゃない。

変わるべきなのは、今の社会と大人たちなのですよね。

 

だから、不登校で罪悪感を抱いているお子さんがいたら、まずはその罪悪感を取り除いてあげられたらいいと思う。

罪悪感がなくなったら、元気が出てきて、好きなことを見つけられるようになって、きっと自己肯定感も育っていくと思います。

 

うちの双子は、やっと罪悪感がなくなってきたところ。

まだまだこれから。

でも、ようやくステージを1つ上がれた気がしています。