ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

夫と児童精神科へ Dr.「お父さんはどうしたいですか?」

こんばんは。

 

昨晩、「最近よく怖い夢を見る・・・」と話していた次男。

睡眠に問題を抱えているというほどではなさそうだけど、安心して眠れるようにと、私が普段使っている抱き枕を貸しました。

(私は抱き枕がないと落ち着かないので、代わりに次男のぬいぐるみを借りました)

 

今朝の次男は「抱き枕のおかげで楽しい夢見たよ!」と笑顔で起きてきました。

そんなに効果があるものなのか・・・。

今夜も抱き枕は返して貰えないみたいです。

 

夫と児童精神科へ

 

先週の話ですが、夫と一緒に児童精神科を受診してきました。 

 

 ↓ 夫が受診に至るまでのお話です

 

eco-hs-o.hatenablog.com

 

診察は夫の話を中心に進み、私はほぼ聞いているだけ。

聞いている間、私は「この人すごいなぁ」と、あることにひたすら感心していました。

何がすごいかというと、夫が先生に自分の気持ちを包み隠さず打ち明けていたのがすごい。

 

それほど親しいわけでもない相手に、自分の正直な気持ちをさらけ出すこと、できますか?

自分のブラックな感情。

目を背けたくなるような気持ち。

相手に話したらどう思われるか気になって、多かれ少なかれオブラートに包んだり、掻い摘んで話したりしてしまうものじゃないかしら。

 

私はさらけ出すのは得意じゃありません。

例え相手が夫や母や信頼している相手でも、全てを話そうと思うと相当な勇気が要る。

そもそも、心の奥深くにある複雑な感情を表すことができる言葉を持ち合わせていないと、高校生くらいの時から思っています。

そう考えたら、夫も全てを話しているわけではないかもしれないけど。

 

夫は自分の迷いや葛藤を、少なくとも私が記事に書いたこと殆ど全て、自らの口で先生に話していました。

それだけ、現状をなんとかしたいという気持ちが強かったのかな。

 

Dr.「お父さんはどうしたいですか?」

 

児童精神科の先生、正直、今まで私はあまり寄り添ってくれるタイプではないと思っていました。

でも、ちゃんと夫に寄り添って話を聞いてくれました。

(私も気持ちをさらけ出せば、もっと寄り添ってくれるのかしら)

 

夫はありのまま子どもたちを受け入れたい、でも、気持ちがついていかないことで葛藤しています。

表面上平穏な生活を送るために、子どもたちを直視しないという方法で対処しています。

でも、それは健全な親子関係ではなく、お互いに苦しい。

 

Dr.「お父さんはどうしたいですか?」

 

このセリフ、先生からことあるごとに聞かれていました。

子どもたちときちんと向き合うには、まず夫自身が自分の気持ちと向き合う必要がある。

自分がどうしたいか。

純粋に自分の気持ちを問われると、意外と答えに困りますよね。

ひとの気持ちって、自分のものでさえ難しい。

 

子どもたちとちゃんと向き合いたい。

腫れ物に触るように接するのではなく、諦めの気持ちで接するのでもなく、対等な気持ちで。

言うべきことは言って、話し合うべきことを話し合える関係を作りたい。

 

夫は、そう話していました。

 

ひととの関係は一朝一夕でどうにかなるものではありません。

一緒に暮らしている親子だからこそ、日々積み重なってできた関係は簡単には変わらないと思います。

でも、夫が「こうなりたい」と思うことは、救いです。

少しずつ信頼を重ねていけば、親子だからこそ、揺るがない絆を築くことだってできる。

子どもたちとの関係も、変えていけると思います。

 

帰り道は少し吹っ切れたような表情で、カフェで30分ほどお茶をしていきました。

受診したことで夫の気持ちが楽になったかどうかはわかりません。

でも、来月も受診しようとは思っているみたい。

 

子育ての成果って、子どもがずっと大きくならないとわからないと思います。

今、良かれと思ってしていることが、本当に良いかどうかも判断が難しい。

だけど、子どもと向き合おうと必死で努力している父親としての夫の姿は、子どもたちに伝わるんじゃないかなと思います。