ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

意味を感じられなかった数年前の経験が

こんにちは。

 

やっと金曜日。

今週の長男は4日連続登校できました。

2年生になって初かな?

週末はこれでもかと言うくらい、のんびり過ごすと思います。

 

先日、急激に調子が落ちてしまった次男は、昨日から新たなぬいぐるみ作りに取り掛かることができています。

調子が落ちても、自分のペースを取り戻せればそれでOK。

回復までにかかる時間が、少しずつ短くなっている気がします。

 

とはいえ、不安を口にしたり甘えてくる頻度は高め。

ぼちぼち行けばいいんだよ。

 

次男流キャラぬいの作り方

 

直近3ヵ月で次男が作ったキャラぬいは12体に上ります。

参考にしているのは、去年プレゼントしたこの本。

 

作り方の解説がわかりやすく、服やヘアスタイルの型紙が充実している、初心者にオススメの懇切丁寧な本です。

 

次男はキャラぬいの体と髪型のベースとなる部分だけは、この本の型紙を使っています。

でも、自分が好きなキャラを作りたいため、服とヘアスタイル、目の刺繍はオリジナル。

キャラクターの前後左右、時には横からのイラストを見ながら、自分で下絵を描いて再現するという作業をしています。

髪型、難しいと思うのだけど。

 

だって2次元の絵を見ながら3次元をイメージしなきゃいけない。

出来上がりは3次元だけど、作る型紙は2次元。

参考にしている画像をそのまま型にできるわけではないから、すごく難しい。

(大変伝わりにくい表現ですみません。とにかく難しいという話です)

 

服に至っては、下絵一切なし。

いきなり布にハサミを入れて、細かいパーツを作っていきます。

 

これらの作業、私には真似できません。

服は縫うよりもボンドで貼る方が多いとはいえ、よくそんなに感覚だけで作れるね?

次男は空間把握能力みたいなものが高いのかしら。

なんだか不思議なものを見ている気分です。

 

意味を感じられなかった数年前の経験が

 

そういえば・・・と、最近ふと思い出したことが。

 

不登校になり暇な時間がたっぷりできてから、次男は折り紙にはまっていた時期があります。

小学校4~5年生くらいかな。

 

折り紙を折るのも好きだったけれど、もっと好きだったのは折り紙を切り貼りして好きなキャラクターを作ること。

家の隣に100均があるのをいいことに、折り紙と糊をしょっちゅう買わされました。

 

当時から手先は器用で、イラストを見ながら作るキャラクターの完成度はなかなかのものでした。

確かに上手だし、次男の器用さにも集中力にも心から感心していました。

 

でもね、当時の私は、

これが何になるんだろう・・・

という気持ちも少なからずありました。

好きなことを伸ばすと良いって言うけど、それが折り紙? と内心思っていました。

 

だって、しばらく飾って、次に良い作品ができたらゴミ箱へポイ。

ぬいぐるみとは違い、折り紙の命は次男の中でも軽かったようです。

 

私からすると、ただの暇つぶし。

上手いとは思うけれど、伸ばして何かに繋がるようなものとは思えませんでした。

ゲームをずっとやっているよりは健全だからいいか、くらいの気持ちでした。

不登校の子がゲームにはまる気持ち、今は重々理解しています)

 

ところが、折り紙を切って貼って遊んでいたその経験が、今、活きています。

折り紙が布になり、2次元が3次元になって。

 

わずか数年前は特に意味なんて感じず、ただの暇つぶしとしか思っていなかった趣味が、こんな風に活きてくるなんて。

 

大人からすると一見、意味がないと思うこと。

無駄だと思うこと。

子どもの興味や好奇心って、どこにどう繋がるかわかりませんね。

 

あの時、折り紙を買ってあげてよかった。

芽を摘まなくて良かったです。