ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

王道の勉強法が合う子、合わない子

こんにちは。

 

庭の草がボーボーに伸びてきました。

しばらく腱鞘炎がひどくて草むしり出来ずにいたら。

さすがにひどい有様。

腱鞘炎がだいぶ良くなったので、草むしりしなきゃ! と意を決したものの、この暑さにげんなり。

早朝に決行するしかなさそうです。

 

週末、4時起きでがんばるかな・・・。

なんと次男も一緒にやってくれるそうです(起きられるかどうかは不明)

 

不登校と勉強

 

小学校3年生から不登校が始まった双子は、5年生くらいで学習がストップしています。

それまでは学校に行けなくても勉強だけはさせたいと必死で、家庭学習をさせていました。

 

今は、心が壊れてしまっていた子になんて酷いことをしていたんだろう・・・と、思います。

 

子どもをコントロールしようとするのをやめる

なにかを「させる」という考え方をやめる

そう決意して、今に至っています。

 

でも、小学校の学習さえ終えていないと、日常会話の中でも、

あ~・・・そうか、知らないのか

と思うことが多々あります。

 

例えば、ニュースを見ながら世界情勢の話をしていても、かなり曖昧な理解なのではないかと思います。

話題に上っている地名が国名なのか都市名なのか、実はわかってない・・・。

 

1000円のお買い物で15%引きと200円引き、どっちがお得かわからない。

 

漢字は読めるけど、書けない。

長男と行った通信制高校オープンキャンパスで、自分の中学校の名前が書けないのを見て、思わず言葉を失いました。

 

義務教育を受けていないって、こういうことなのだと思います。

 

小中学校の勉強の全てが大人になって必要とは思いません。

多くのことは忘れてしまうし、これ、何の役に立つの? と思うこともいっぱいある。

 

学校の勉強の仕方にも疑問を感じることはあるし。

知識をつめこみ、ひたすら計算、ひたすら書き取り・・・みたいな、試験のためだけの勉強はなんだか違う。

 

だから、小学校の学習範囲を網羅して欲しいというわけではないです。

ただ、小学校で習う程度の教養は身につけて欲しいな・・・というささやかな親の願いはあります。

 

夏休み、お勉強をしています

 

そんな我が家なので、夏休みの宿題をやる予定はありません。

どんな宿題が出されているかもよく知らない・・・。

 

ですがこの夏、長男が自主的に勉強をしています。

 

毎日朝10時、「あ、勉強しよ~」と、仕事をしている私の隣に来ます。

今やっているのは(なぜか)小学校5年生の社会。

左ページに要点がまとめられていて、そこを読めば右ページの問題に答えられるという簡単な教材です。

 

「教えて」と言うものの、要点を読めば問題は自分でサクサク解けます。

私の出る幕はほとんどない。

ただ、文章で答える問題には自信がないのか、答えの内容ではなく「答え方」を聞いてきます。

 

もともと字を書くことが好きではありません。

でも、書けない漢字を一生懸命書いて、新しい知識を蓄積していくこの作業、長男は嫌いじゃないんだろうな。

なにより、王道の勉強の仕方が苦手なわけではなさそう。

問題の意図を読み取ったり、まとめのページから適切な答えを探し出したり。

 

通信制高校に行こうと思うのなら、これができるって大事。

レポート課題もなんとかこなせるんじゃないかと、ちょっと安心しました。

 

王道の勉強法が合わない子

 

そもそも、学校に行っている多くのお子さんにとっては、教科書を見ながら問題を解くのは楽勝だと思います。

実際、試験の時は暗記もして、応用問題が出たりもするわけで。

積み重ねによって王道の勉強方法を身につけ、受験という大波も乗り越えていく。

 

一方で、そういう王道の勉強方法が合わない子もいます。

次男は王道が合わないタイプ。

 

興味本位?なのか、次男も同じ教材で勉強してみると言うので付き合いました。

 

次男の勉強の仕方は、長男と全然違いました。

思考が違うというか。

 

問いの答えがわかればOK! と、次々答えを埋めていく勉強法ではありません。

まとめられている要点をじっくり読んで、深く理解しようとする。

疑問を感じたら追求する。

納得しないと次に行かない。

 

「経度0度はなんでロンドンなの?」

「日本は小さい国なのに海岸線が世界の6番目に長いってわざわざ書いてあるのはなんで? 海岸線の長さって大事なの?」

 

なんで?

どうして?

どういう意味?

 

ネットで調べたり、中学、高校で習う範囲まで掘り下げて説明したり。

次男の勉強に付き合うには、こっちも気合が必要。

広く浅く学ぶよりも、何かを深く追求して学ぶ方が性に合うのでしょうね。

学校が合わないのも納得・・・。

 

いわゆる受験戦争に勝てるような王道の勉強と、次男のような探求型の勉強。

どちらも有りだと思います。

 

次男みたいな学び方は頭にちゃんと残るし、思考力も育つ。

そして楽しそうです。

ただ、長男のように高校に行きたい子にとっては、王道の勉強の仕方が出来た方がスムーズに前に進めるでしょうね。

頭に残るかどうかは疑問だけど。

 

双子でもこんなに違うんだから、学校には色々な子がいて当たり前ですね。