ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

中学卒業後の未来の話

こんばんは。

 

今日から双子は冬休みです。

年中お休みの次男も、冬休みに入ったら少し気が楽になったみたい。

 

昨日の終業式は、朝から登校した長男。

一度帰宅してごはんを食べてから、三者面談にも行きました。

12月は休まず給食登校し、5時間目に出た日もあって、さすがに疲れたようです。

 

すっかり存在を忘れていた通知表を持ち帰ったので出席日数を見たら、長男の2学期の欠席は13日でした。

週に4日以上は登校している計算。

学校にいる時間は短いものの、こんなに登校できたのは何年ぶり?

本当によく頑張りました。

 

年末に色々壊れる

 

先日から電子レンジの調子が悪く、ついに温めができなくなりました。

買ってまだ2年なのに!!

幸い販売店の長期保証期間内なので修理してもらうことに。

でも、修理センターに問い合わせても、いつ直るかは明言してくれない。

年内に修理できるかな・・・。

 

私が物心ついた時には、すでに家に電子レンジがありました。

だから、レンジがない生活ってものすごく不便。

冷凍ごはんの温めさえ面倒臭い。

子どもたちに「ごはん温めて食べてね!」ということもできない。

クリスマスや年末年始のご馳走作り、レンジなしで乗り越えられるかしら。

 

壊れたと言えば、ノートPCの「W」のキーが20回に1回くらいしか反応しなくなってしまいました。

原因は次男がマイクラで多用しているから。

 

文章を打っていて「W」が抜けちゃうのって、地味にストレス。

「を」が「お」になっちゃう。(「を」はコピペしてます)

一度は次男がキーを分解して修理してくれたけど、やっぱり駄目なようで。

外付けキーボードも買わなきゃ。

 

なにかとバタバタする年末に色々壊れるとがっくりきますね・・・。

 

中学を卒業したらどうしよう?って考えたことある?

 

終業式の午後、長男の三者面談に行ってきました。

長男「次男は行かなくていいのに、なんで僕は行かなきゃいけないの?」

 

まぁ・・・そう言いたくなる気持ちはわかります。

普段は信頼できる先生と楽しく過ごせていても、親がいる場で改まって話をする空気感って楽しいモノじゃないよね。

私としては長男に行くことを強要しているつもりはありません。

でも、一緒に行くよね? という圧は感じているだろうな。

 

先生からは2つお話がありました。

 

先生「2学期、たくさん登校して楽しく過ごせていた。

この調子で少しずつ学校にいる時間を延ばしていけるといいね。

 

中学を卒業したらどうしよう? って考えたことある?

進学するとしても色々な学校があって、長男くんのペースで楽しく学べる学校もあると思う。

まだ1年生と思うかもしれないけど、来年1年間使って考えてみようか」

 

進学に向けたかなりざっくりとした流れも教えてくれました。

不登校傾向の長男にとって、中学卒業の先の未来を想像するって難しいことだと思います。

授業も定期テストも受けていないし、通常の学校生活とはやっぱり違うので。

 

いつもニコニコ顔の長男が、しかめっ面で口を一文字にして先生の話を聞いていました。

聞きたくないオーラ全開。

まだまだ中学卒業後の未来のことなんて考えたくない。

向き合う気持ちになれない。

そういうことでしょうね。

 

だからこそ、今のタイミングで先生からお話して頂いて良かったと思います。

ゆっくり時間をかけて、向き合う準備をすればいい。

私が焦って背中を押しすぎないように、ゆっくり伴走していかなくては。

次男は要らないけれど長男には必要なもの

こんにちは。

 

残り物のカレーで、長男とカレーパンを作りました。

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個人的には焼きカレーパンの方が好みだけど、これはこれで美味しい♪

我が家はいつも次男の好みに合わせて3種類のルーをブレンドした甘口カレー。

もうちょっとパンチがあってもいいかも。

 

早いもので、明後日にはもう終業式です。

今月は休まず頑張っている長男。

「冬休みまであと〇日!」と、毎日カウントダウンしています。

 

次男不在の個人面談

 

先週、次男の個人面談のために学校に行ってきました。

本来は三者面談だけど、当然の如く次男は行かず。

 

我が家の双子は支援級で同じクラスに在籍しています。

だから長男のお迎えの度に担任の先生と顔を合わせる。

でも、次男の話をすることはほとんどありません。

長男が登校している時は、意識的に次男の話はしないようにして下さっているようです。

 

完全不登校の子のことで学校と面談する時、皆さんどんな話をされますか?

今は学校に関して困っていることはない。

学校に対する要望もない。

正直、話すことって特にないんですよね・・・。

 

とりあえずお話したのは、次男の日頃の生活と調子の波のこと。

ぬいぐるみ作りや整頓ボランティアなど、スイッチが入ると自分で色々考えて動いていることをお話しました。

次男の許可をもらっていたので、アプリで描いたイラストもお見せしました。

 

あとは適応指導教室にはもう行く意思がないこと。

学校や適応指導教室といった「枠組み」への抵抗感の強さ。

先生と生徒という立場の違いが、次男にとっては高い障壁になってしまうこと。

 

恐らく次男の中に、もう学校に求めていることがないんです。

こうすれば行く気になるとか、こんな環境だったらとか、もう望んでいません。

唯一望んでいることと言えば、そっとしておいて欲しいということくらいだと思います。

 

先生「学校としては次男くんとの繋がりをもう少し作りたいところ。少しでも何かできることがあればと思うのですが・・・。次男くんは自分で色々取り組んでいて、お家で安定した生活ができているようなので、今の距離感が良いのでしょうね」

 

次男の現状を説明したら、すんなりと受け入れて下さいました。

理解のある先生で本当にありがたいです。

 

長男の面談前にお願いしたこと

 

先週は次男不在の面談でしたが、今週は長男の面談があります。

こちらは長男も同席の三者面談。

 

長男の三者面談に先立って、先生にひとつお願いをしました。

中学卒業後の進路について選択肢を持てるように、長いスパンで指導して欲しいというお願いです。

 

長男は自閉スペクトラム症のタイプ別で言うと「受動型のASD」だと言われています。

eco-hs-o.hatenablog.com

 

次男のように、自分で考えて急に動き出すタイプではありません。

周りがちょっと背中を押したり、サポートしながら自己決定を促さないと、いつまでものんびりとぬるま湯につかっているタイプ。(逆に言えば、背中を押せば動けることもある)

 

長男は小3からずっと不登校傾向で支援級在籍。

通常学級で普通に学校生活を送っている子に比べ、そもそも選択肢が少ないのは明らかです。

でも、長男には夢があるので。

その夢に到達するためのルートを自己決定できるように。

 

あと2年なんて、多分あっという間。

長男が納得して進路選択できるようにするには、学校と家庭で連携してサポートするのがベストじゃないかと思います。

ちゃらんぽらんな世界

こんにちは。

 

今日は冷たい風が吹いていますね。

今シーズン一番の冷え込みだとか。

 

さっき給食登校から帰ってきた長男は、温かいカフェラテを飲みながらマンガを読んでいます。

次男もふわふわのカーペットの上で、毛布にくるまってゴロゴロ。

 

こーんな居心地良い家、ある?

外は寒くても、暖かくてくつろげるお家があるって幸せですね。

 

3本目のメガネ

 

私は子どもの頃から視力が良くて、今も日常生活は裸眼で過ごしています。

それなのに・・・なんと今年一年で、メガネを3本も作りました。

 

1本目のメガネは運転の時に使う近視用。

運転免許の更新前に視力検査が心配で作りました。

結果的には裸眼でクリアできたけど、今はもうメガネなしの運転は怖いです。

以前から怖かった夜間や雨の日の運転が怖くなくなりました。

 

2本目のメガネはPC用の中近両用。

昨年くらいから、PCの文字や線がぼやっとしているのがずっと気になっていて。

見えているし字も読めるけど、目がすごく疲れる。

 

近視用のメガネをかけると、モニターははっきり見えるようになります。

けど、今度は手元の資料の文字がぼんやり。(図面の文字って細かくて)

PCのモニターと手元の資料、両方に対応するために中近両用を勧められました。

 

で、先日作った3本目は、いわゆる老眼鏡です。

子どもの頃から視力には自信があったのに、42歳で老眼鏡のお世話になるとは・・・。

 

私、手芸やミニチュア作りが趣味で、細かい作業が大好きです。

でもね、以前は裸眼で難なくできていた作業が、見えない! できない! というのがだんだんストレスになってきました。

人間、加齢とともに手指の巧緻性も衰えて行くけど、先に衰えを実感するのは視力の方でした・・・。

 

視力検査の結果では、今のところ老視の入り口に立っている程度。

普通の生活を送る分には、まだまだ老眼鏡はなくても大丈夫だそうです。

新聞も本も裸眼で読めるしね。

でも、細い針に糸を通すような作業はやっぱり困難なので、少しだけ度が入ったメガネを作ってもらいました。

 

店員さん曰く、40代にもなればみんな老視は始まっているそうです。

ただ、いつそれに気づくかの違いなのだとか。

「もともと視力の良い方ほど、早く違和感に気づくんですよ~」と教えてくれました。

リップサービスも入っているかもしれないけど、ちょっと納得。

 

脳内のイメージと実際の情景

 

この手元用のメガネ。(老眼鏡って言葉、イヤですよね・・・)

度が弱いので、夫がかけてみても「全然変わらない」と言われるんです。

 

でも、私がかけて細かい作業をしてみると。

うん、ちゃんと見える!

頑張らなくても焦点が合って、細かい作業がストレスにならない。

 

もともと視力が良かった私は、裸眼でもクリアに見えるのが当たり前でした。

でも、脳内に描くクリアなイメージと、実際に見える情景にだんだんと差が生じてきて。

わずかだけど、その差に違和感があってストレス。

 

普段はコンタクトをしている夫は、遠視と乱視があります。

おまけに左目だけ白内障の手術をして左右で見え方も違うらしく、なんだか複雑な目をしています。

たぶん、私とはもともと持っている脳内のイメージが違う。

見えている情景も違うのでしょうね。

 

これって、人間も一緒かも。

 

根が真面目だったり、完璧主義的な思考があるひとほど、不登校うつ病になる傾向があると言われていますよね。

きっと、脳内に鮮明なイメージがあるのだと思います。

理想とする世界に、理想とする自分。

 

でも、現実の世界はそんなに完璧じゃない。

だから脳内のイメージに届かない現実にストレスを感じるし、イメージに近づくためにがんばらなきゃと思う。

脳内のイメージがもっとちゃらんぽらんな世界だったら、そんなストレスは感じないのかもしれません。

それほど鮮明じゃなくて。

ちょっといい加減で、適当で、ざっくりした世界。

 

うちの双子も根が真面目なタイプ。

子どもらしからぬ「べき思考」に色々縛られている気がします。

きっとそれを植え付けてしまったのは私・・・。

今は私も子どもたちもだいぶ柔軟になってはきたけど、根本的にはなかなか変わらないものなのだと思います。

脳内のイメージが、もう少しちゃらんぽらんな世界だったらいいのにな。

 

ロケット発射と安定の低空飛行

こんにちは。

 

今日は我が家の可愛い末っ子、うさぎのこみみの誕生日です。

こみみ、4歳になりました♪

プレゼントは大好物のバナナ。

美味しそうに夢中で食べてくれました。

 

うさぎの4歳は、人間で言うと40歳くらいだそうです。

あら、同年代。

でもこみみはうさぎだから、あっという間に追い越されちゃうんだよね。

わかってはいても、切ない。

こみみのお誕生日は成長を祝う日でもあるけど、1日でも長く元気でいて欲しいと強く願う日でもあります。


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やっぱりエネルギー切れ

 

10~11月は精力的に活動していた次男。(普段に比べれば)

私の職場で整頓ボランティアをしたり、朝活をしたり、ぬいぐるみ製作に熱を入れていました。

ところが、先週くらいからエネルギーが切れてしまったようで、只今充電中。

 

次男「先週ゆっくりしたから今週は動けると思ったのにだるい」

  「どうしよう、がんばれる気がしない」

本人としても、あんなに元気に動けていたのになんで? という気持ちがあるようです。

 

世の中の大抵のひとは、日々色んな活動をしていてもある程度のエネルギーを保持することができます。

一晩休めば使ったエネルギーを補填できるのか。

それとも一晩で補填できる分しかエネルギーを使わないのかな?

満タンにはならなくても、次の日にはまた動くことができるんですよね。

動けないほどのエネルギー切れは、そうしょっちゅうは起こらない。

 

でも、それが上手くできないのが次男です。

スイッチが入るとロケット発射のようにフルスロットル。

省エネモードは選択不可で、充電が切れるまで動いてしまう。

とっても不器用・・・。

 

適当に手を抜けばいいのに。

細かいことは気にしなくていいのに。

と思うけれど、それができないから生きづらい。

まぁ、それが次男の良さでもあるのかな・・・。

 

私はゆっくり休んでくれれば良いと思って見守っているけど、本人は苦しいようです。

エネルギーの使い方をだんだんと覚えていくしかありませんね。

 

安定の低空飛行

 

長男は「12月は毎日登校する」と宣言し、今のところ言葉通りに給食登校しています。

学校に行っている1時間半以外は、基本的におうちでゴロゴロ。

好きなことをして過ごしています。

 

給食登校にどのくらいのエネルギーを費やすかはわかりません。

毎日普通に学校に通える子にとっては、ほんの数パーセントかも。

給食を食べて、昼休みに少し遊んで帰るだけ。

楽勝かもしれません。

 

長男を見ていると、その気があればもう少し頑張れるんだろうなぁと思うんです。

でも、続けていくには常にこれくらいの余力が必要なんだな・・・とも思います。

 

コンスタントに登校しているし、時にはイベントなども参加する。

先生との関係も良好。

でも、授業を受ける気配はないし、学校で過ごす時間が思うように延びていかない。

ちょっと背中を押せば、ひとつ階段を上れるのでは?

恐らく夫や先生はそう感じている。

頑張れそうなのに動き出さない長男は、端から見ればもどかしい状態だと思います。

 

でも、ずっと次男を見ている私からすると、低空飛行し続けていられる長男、上手く自分をコントロールできてる!と思っています。

メンタル的にも安定しています。

調子は悪くないのでしょうね。

 

そうは言いつつも、いつ次のステップに進めるだろう? と考えるのは私も同じ。

背中を押すべきか?

本人のタイミングを待つべきか?

次男なら完全に後者だけど、長男はわからないんですよね・・・。

 

子育てって本当に難しいです。

 

次男のエネルギー切れとリブート法

こんにちは。

 

給食登校した長男を迎えに行ったら、

「2学期の登校日を数えたら、あと11日だったよ」

と話してくれました。

 

eco「そっか~、もうそれしかないんだね。すぐ冬休みだね」

長男「え~、まだ11日もあるよ!」

冬休みを励みに日々頑張っている長男と、少々認識が違ったみたいです。

 

次男、エネルギー切れ

 

ここのところ調子が良さそうだった次男。

朝活(早起きするだけ)やらぬいぐるみ製作を頑張っていました。

eco-hs-o.hatenablog.com

 

が、エネルギー切れ。

 

この数週間は本当に調子が良く、元気いっぱい動いていたのに。

気づいたら、プツっと電源が落ちたみたいになっています。

 

次男の中にはバッテリーの消費が激しいアプリでも入ってるのかな。

残念ながら、バッテリー残量が15%を切っても省エネモードが自動で起動するような便利機能は搭載していないようです。

 

今朝も長男と一緒に起きてきたけど、ごはんを食べずにひたすら寝てました。

「元気が出ない」

「疲れた」

「うつっぽい」

一日に何度もこの言葉を繰り返して、ずーっと私の近くに居たがります。

 

でも、食欲はあるし、夜になると少し元気が出てきます。

ゲームもできるし、長男とも遊んでいます。

 

本人も私も、しばらく充電すれば動き出すことがわかっているから大丈夫。

以前のように、突然の充電切れにオロオロすることは無くなりました。

 

次男のリブート法

 

エネルギーが切れてしまった次男は、とにかく寝ます。

リビングに毛布を持ってきて、お気に入りのぬいぐるみと一緒に床でゴロン。(せめてソファーで寝ればいいのに)

イヤホンで音楽を聴きながら、ほとんど身動きすることもなく寝ます。

うさぎのこみみに踏みつけられようと、おひげで顔をくすぐられようと起きません。

 

たっぷり寝た後は、決まって牛乳を飲んでバナナを食べます。

ちゃんとわかっているのか、わかっていないのか、「セロトニン(=幸せホルモン)補充する」と言いながら。

 

あとはひたすら好きなことをします。

ゲーム、YouTube、アニメを観る、うさぎとぬいぐるみとゴロゴロ・・・。

そうして、だんだん回復していくのがいつものパターン。

 

エネルギーのコントロールが下手なりに成長しています。

自分でリブートできるようになってきた気がする。

エネルギー切れを自覚して、意識的に休んで、「こうすれば回復できる」という方法を実行できるようになりました。

 

今までエネルギーが切れると、不安が増大して気持ちの落ち込みが激しくなり、自傷行為(手首を噛む)が増え、見るからにうつ状態のような感じでした。

最近になって、エネルギーが切れた時の自分との付き合い方がわかってきたのかもしれません。

 

今日は午後になってから、笑顔もいっぱい出るように。

イラストアプリでお絵かきもしているようなので、ちょっと元気が出てきたようです。

焦らず充電してもらおうと思います。

 

ぬいぐるみ好きのきっかけ

こんにちは。

 

今年も残すところ1ヵ月となりましたね。

 

週4ペースで給食登校を続けている長男から、先日とある宣言が。
「12月は休まず行くつもり」
ほ~・・・がんばるね。
宣言通り通えるかどうかわかりませんが、長男のがんばりたい気持ちをサポートしていきます。

 

さて、今回の記事は、次男がぬいぐるみ好きになったきっかけであるゾウさんと次男のお話です。
ちょっといつもと趣向を変えて、物語風に。
お時間がある方は良かったらお付き合いください♪

 

はじまりのぬいぐるみ


男の子は車にお座りしているゾウさんが好きでした。
白くて、ぽてっとしていて、何か言いたげにじっと見つめてくるゾウさんがとても可愛いのです。

 

ぼくにちょうだい

 

お母さんにとってもお気に入りのゾウさんでしたが

 

大事にしてね

 

男の子は嬉しそうに、両手でゾウさんを包むように抱えました。

 

遊ぶ時も、お出かけの時も、寝る時も、男の子はいつもゾウさんと一緒。
大切な親友でした。


ところがある日、ゾウさんの背中からポロポロポロ。
白いプラスチックの粒がこぼれ出てきたのです。

 

ゾウさんの体には、プラスチックのペレットが入っていました。
いつしか白いフワフワの毛はほとんど抜けて、生地も薄れてしまい、その隙間からペレットが出てきてしまったのです。

 

男の子は涙を流しながら、ゾウさんをお母さんのところへ連れて行きました。

 

大丈夫、手術して治してあげるね

 

ゾウさんは手術を受けて、元気になりました。
でも、それからというもの、同じことが何度も起こったのです。

 

男の子は言いました。

 

ゾウさんが死んじゃったらどうしよう。もう遊ばない。飾っておく

 

* * * * *

 

数ヵ月経った頃、男の子にあるプレゼントが届きました。

 

白いゾウさんです。
それも新品でフワフワの。
男の子はまたゾウさんと一緒に遊んだり、お出かけできるようになりました。

 

ボロボロで色褪せてしまったゾウさんも、男の子にとっては大切な親友。
新しい相棒を得てからも、ベッドの横に飾ってたくさん話しかけていました。

 

* * * * *

 

男の子は大きくなりました。
ゾウさんが親友であることは変わりません。
うさぎさん、くまさん、イルカちゃん。
ゾウさんのほかにもお友だちがたくさん出来ました。

 

でも、新しくてフワフワだったゾウさんは、またボロボロになってしまいました。
毛が抜けて、色も褪せて、手術した傷跡がいっぱいです。
お座りさせてあげても、体がくてんと倒れてしまいます。

 

男の子は、もうゾウさんと遊ぶことは止めました。
ベッドの横に2匹のゾウさんを並べ、毎晩「おやすみ」を言います。

 

* * * * * 


年月が経ち、男の子はさらに大きくなりました。

 

ぼく、ぬいぐるみを作れるようになりたい

 

ぬいぐるみはいつも男の子の味方でした。
いつでも話を聞いてくれて、励ましてくれる声が聞こえるのです。


ぬいぐるみを作れるようになった男の子は、大切なゾウさんを元気にしてあげる方法を思いつきました。
抜けてしまった毛は元に戻りません。
でも、体の中身を入れ替えてあげれば、また目をキラキラさせてお座りしてくれるのではないかと思ったのです。

 

男の子はゾウさんに麻酔をかけて、手術を始めました。
慎重に背中の糸をほどき、体の中身を取り出しました。
手足の綿は固まってボロボロでした。
新しいペレットと綿を少しずつ体に詰めて、優しく形を整えました。
最後に背中の縫合です。
一針一針丁寧に。

 

ゾウさんは、顔を上げて座れるようになりました。
男の子をじっと見つめてきます。

 

ありがと


手術をしてお座りできるようになっても、やっぱりゾウさんはボロボロです。
でも、男の子は満足でした。

 

やりたかったことがひとつできた。嬉しい

 

今日も2匹のゾウさんは、ベッドの横に座っています。


今、男の子は13歳。
夢に向かって一歩ずつ進んでいます。

 

次男が朝活を続けてみたら

こんにちは。

 

明日? 明後日? くらいから、急に気温が下がるようですね。

皆さん、冬の準備はお済みですか?

 

双子の学校では、登下校時にウィンドブレーカーを着用して良いそうです。

しかも、部活ごとに購入したものでも、学校を通して購入したものでも、個人で購入したものでも良いのだとか。

色の指定もありません。

登下校の風景が、かなりカラフルになるんじゃないかしら。

もはや制服の意味は・・・?

 

ロングスリーパー傾向のある子が朝活を続けるとこうなる

 

少し前から朝活をがんばっている双子。

今朝も眠い目をこすり、ちゃんと起きてきました。

eco-hs-o.hatenablog.com

 

もともと寝起きが良い長男は、寝る時間も少し早くなったおかげで朝からすっきり顔。

睡眠時間もちょうど良さそうです。

 

一方、ロングスリーパーの傾向がある次男。

朝活をすることで、どうしても睡眠不足気味になります。

 

なにも6時に起きなくても、7時くらいにしたら?(どうせ暇だし・・・)

週末くらい好きなだけ寝たら?

と思いつつ本人の意思に任せていたら、週末もちゃんと早く起きてきました。

 

ところがです。

週末、朝ごはんを食べ終えてどうしても睡魔に勝てなくなり・・・。

リビングの床に横になったかと思うと、あっという間に夢の中。

土曜日の午前中、ひたすら寝ていた次男でした。

 

エネルギーの使い方

 

次男のエネルギーの使い方が、なんだか赤ちゃんみたい。

 

動く時は一気に100%の力で動いて、急にエネルギーが無くなってパタンと寝てしまう。

赤ちゃんのそういう行動ってすごく可愛いけど。

成長するにつれて、エネルギーの使い方をだんだんと覚えていくものですよね。

次男は未だにそんな感じです。

 

思えば、不登校になった当時もそんな感じだったのかもしれません。

毎日学校に行くことに全力を注いでいたけれど、ある日エネルギーがすっからかんになって。

 

でも、その当時の私は、そっと寝かせておいてあげませんでした。

エネルギーがプツンと切れて動けなくなった次男を、なんとかして叩き起こし、手を引いてでも歩かせようとしていました。

 

そんな必要なかったな。

そっと寝かせてあげれば良かった。

 

今はそう思います。

だって、しっかりと睡眠を取れた後は、ちゃんとエネルギーが復活するんだもの。

土曜日の午後は断捨離を手伝ってくれて、次の日もちゃんと早起きしました。

今日も元気に過ごしています。

 

エネルギーの使い方が上手いか下手かで言えば、下手だなぁと思います。

でも、それをコントロールしようとしても無理だし、自分で学んでいく以外にないのでしょうね。

長~い目で見守っていきます。