ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

長男「お友だちとイオンに行きたい」

こんにちは。

 

夏休みに入ってからというもの、長男が毎日お手伝いをしてくれます。

洗濯物を畳んだり、料理の手伝いも助かるけど、名もなき家事をちょこちょことやってくれるのがありがたい。

除湿機に貯まった水を捨てたり、回覧板を届けに行ったり。

新聞と雑誌をまとめてくれたり。

「ママの大変さがわかる!」そうです。

こういう細かいことをやってくれると助かりますよね。

 

次男も夏休みに入ってホッとしたのか、少しだけ落ち着いているような。

長男と一緒にお手伝いしてくれることもあります。

平穏な日々に、私もホッとしています。

 

長男「お友だちとイオンに行きたい」

 

いつものようにお友だちとフォートナイトを楽しんでいた長男。

仲良しの4人でイオンに行こうという話になったそうです。

 

我が家の双子は、お友だちの家にお邪魔する以外で、保護者の付き添いなしに遊びに行った経験がほとんどありません。

特に禁止していたわけではなく、もともと不安が強い特性であること。

不登校×コロナ禍で、お友だちとの交流が途絶えていた時期があったことなどによって、機会を逃してしまっていました。

 

でも、もう中学生。

子どもだけで出掛けたいというのも自然な流れなのでしょうね。

 

大人不在で出掛ける経験によって得るものは、沢山あると思います。

どれも学校や家庭では学べないこと。

 

時間、場所、交通手段を決めて待ち合わせる。

みんなで話し合って散策する。

他人に迷惑をかけないように行動する。

お金と時間の使い方や、困ったことが起きた場合の対処の仕方も。

 

長男の自信になって成長に繋がるなら、私は背中を押してあげたい。

世界を広げるチャンスです。

 

でも、残念ながら今回は断念しました。

 

コロナがなければ

 

お友だちの誘いを断った理由は、今のコロナの感染状況。

 

夫は高齢者施設で介護の仕事をしています。

子どもたちは

職員が発熱した

職員の家族が陽性だった

などで、休日でも勤務調整に追われたり、急遽勤務変更になって大変そうな父親の姿を普段から目の当たりにしています。

もし自分がコロナに感染したら、周囲に色んな迷惑がかかってしまうことを認識しています。

 

長男「みんな、フードコートでご飯を食べるんだって。ぼくは行くのやめておく」

 

平日で、飲食などをしなければ行こうかとも思ったけれど、自分で今の状況を考え、遊びに行くのはお断りしたそうです。

少し残念そうな表情。

 

eco「それで良かったの? 本当は行きたかったんじゃない?」

長男「うーん・・・行きたかったけど、ぼくもコロナに罹るの怖いから」

 

心気症(病気不安障害)と診断されている長男。

ちょっと具合が悪くなると、重篤な病気ではないかと強い不安に襲われ、さらに具合が悪くなってしまいます。

幸い、この半年ほどは比較的良い調子。

不安が強くなるとわかっていて、わざわざ感染のリスクを冒すのは、自分でも違うと思ったのでしょうね。

eco-hs-o.hatenablog.com

 

本当は、私から「行っちゃダメ」と言うべきだと思っていました。

以前の私だったら、考える間もなく言っていたと思います。

でも、子どもたちが不登校になって、親の都合、親の価値観でせっかくの楽しみを取り上げちゃいけないと、立ち止まって考えるようになりました。

どうしたら最小限のリスクで楽しく遊びに行けるだろう? と。

コロナさえなければ、快く背中を押してあげられるのに。

 

長男の判断は間違っていないはず。

お友だちと出掛ける経験はこれから先もできます。

みんなが楽しく計画を立てていても流されずにリスクヘッジできた長男。

けっこう頼もしいじゃない、と思った出来事でした。