ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

ひきこもり支援のお話

こんにちは。

 

今週は中学の文化祭があります。

文化祭と言っても、1日目は有志によるステージ発表、2日は音楽ホールで行われる合唱コンクール

 

↓ 去年合唱コンクールを見に行った時の記事

eco-hs-o.hatenablog.com

 

1日目は教室からモニターで少し見るそうで、2日目の合唱コンクールは2年生の発表だけ聴きに行ってきます。

本人はたいして関心なさそうだけど。

今回の音楽ホールも完全個室の親子席があるそうなので安心です。

 

さて、不登校やひきこもりの合同相談会で、ひきこもり支援について情報収集してきた件の続きです。

eco-hs-o.hatenablog.com

 

そもそも、いわゆるひきこもりとは?

 

次男は家族以外との社会の繋がりがありません。

学校は完全不登校

基本的にお家でぬいぐるみを作ったり、イラストを描いたり、ゲームをして過ごしています。

 

家族以外の人と話すことも無いに等しい。

でも、親が一緒ならコンビニやスーパーには行けるし、趣味のためなら外出もできます。

病院にも一応行けます。

たまに地域活動に参加したり、過去には私の会社に整頓ボランティアに行ってくれたことも。

でも継続的な繋がりにはならず、会話ができるような相手はいません。

 

こうして羅列すると、立派な「ひきこもり」ですね。

 

定義上はひきこもりの状態にもレベルがあるそうです。

「自室から出ない」「自室からは出るが家から出ない」が狭義のひきこもり。

「近所のコンビニなどには出掛ける」「趣味の用事のときだけ外出する」のが準ひきこもり

これら全てをひっくるめて、広義のひきこもりとされているようです。

 

次男の場合は、中学生という肩書がなくなったら準ひきこもりに該当しそうですね。

 

ひきこもりだと困ること

 

次男にはぬいぐるみを作って販売したいという夢があります。

ゆくゆくはオンラインショップやハンドメイドマルシェでぬいぐるみを販売したいそうです。

 

今のところは、中学卒業後に進学、就職する気はない様子。

本人は所属がなくなってホッとする部分もあると思います。

やっと「不登校」ではなくなる。

 

私としては、次男にはぬいぐるみ作りがあるから大丈夫と思う気持ちと、中学を卒業したらどこにも所属しなくなるという不安と、今は半々というところ。

 

どこにも所属しないということは、何か困った時に拠り所になるのは家庭だけ。

友達もいない、先生も、同僚や上司もいない。

いざという時、誰にどうやって相談すればいいの?

 

今かかっている児童精神科も、中学を卒業したら診療を受けられなくなります。

どこかの精神科を紹介してもらって転院するのだろうけど、そこがいざという時の拠り所になり得るかどうかは疑問です。

 

次男の場合、そもそも私への依存度が高いのが一番難しくて。

私が一本立ちで支えるには、重圧がかかりすぎる。

長男と夫、時に相談に乗ってくれる両親、姉、友人(ブロ友さん含む)、学校の先生、児童精神科の先生なんかが周りで支えてくれて、やっとなんです。

 

理想は次男にとっての心の拠り所(ひとやコミュニティ)を見つけること。

支えはひとつだけじゃなく、複数あった方がいい。

もしぬいぐるみ作りでお金を稼ぐことができるようになって、生活には困らないとしても、心理的な支えは必要だと思います。

 

ひきこもり支援の話

 

前置きが長くなりましたが、合同相談会で情報を得てきたひきこもり支援について。

 

私が直接お話を聞いたのはひとつの団体だけです。

自治体や団体によって方針が異なると思うので、あくまでも一例としてご理解下さい。

 

ひきこもり支援の基本的な目標は、その人が社会に出て自活すること。

そのための就労支援がメインとなるそうです。

 

職業訓練を紹介、サポートしたり、家から出ることが難しい場合は訪問支援によるカウンセリングやPCの講座の受講を紹介したり。

その人の好きな事、得意な事に合わせたサポートを探せる場合もあるとのこと。

例えば、趣味で動画編集ができる場合は、その分野での仕事を探したり。

また、昼夜逆転を改善するための生活支援なども行うことがあるそうです。

 

話を伺って思ったのは、次男はこの手のひきこもり支援に甘んじる気がしない、ということ。

 

やりたいことがはっきりしていて、将来ビジョンもある次男。

カービィのゲームのように筋道が見える人生よりも、マイクラみたいな自由を選ぶ子です。

eco-hs-o.hatenablog.com

 

支援団体の方々が対象としているひきこもりとは、ちょっとカラーが違うような気がします。

 

ちなみにお話して下さったスタッフの方からは

「ぬいぐるみ作りなんて素敵ですね。すごい才能。ぜひ伸ばしてあげてくださいね。その上で就労も検討することがあれば、いつでもご相談くださいね」

と優しい言葉をかけて頂きました。

 

先のことはわかりません。

学校というレールから外れていると、たった2年先の未来がどこに向かっているのか、全くわかりません。

ぬいぐるみ作家として大活躍している可能性だってゼロじゃないしね。

 

でも、社会との繋がりを作るために、いつか相談してみるのも有りかな。

もし困ることがあったら、頼ってみようと思います。

「もしも」の相談先をひとつ見つけられただけでも、良い収穫でした。