ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

読書感想文の宿題について思うこと

こんにちは。

 

夜勤に出掛ける夫を玄関の外で見送っていた次男。

手を振りながら大声で「パパ、大好きだよ~!」と叫んでいました。

もう思春期の入口に立っている小6男子、まだまだ幼いです。

 

外では大人しくて必要以上に人目を気にしてしまう敏感さんですが、たまにテンションが高くなると、こんな一面もあるんです。

今日はお友達とオンラインゲームをする約束をしたからハイテンションだったのかなぁ。

 

カウンセリングみたいな小説『お探し物は図書室まで』

 

今日はちょっと、最近読んだ本の感想を。

私はだいたい月に4~5冊くらいのペースで本(ほぼ小説)を読みますが、その中で心にちゃんと残る作品は年に数冊程度。

図書館本を読んで、これは手元に置いておきたい! と思う作品は、1年に1冊あるかどうかです。

 

今回読んだ本は、2021年本屋大賞ノミネート作の『お探し物は図書室まで』

青山美智子さんの作品は、繊細な優しさを感じられて心地良いです。

 

 

今の自分の心理状態にすごくしっくりきた作品でした。

体温が同じ。

声のトーンが同じ。

空気感が同じ。

みたいな感じで。

 

『お探し物は図書室まで』は、一言で表すと、「気づき」を与えてくれるお話です。

人が変わろうと思うのに必要なきっかけは、ほんの些細なこと。

直接的でもなければ、説教臭さもありません。

なんだか、カウンセリングを受けているみたいな感覚になりました。

 

本も映画もドラマも、その時の心理状態によって受け止め方が異なるものです。

生活が充実していて心に余裕がある時と、悩みやストレスで心が疲れている時では、読みたくなる作品が全然違う。

ここ2年ほどの私は、癒し系の優しいお話を好んで読んでいます。

 

ちなみに、本屋大賞を受賞した『52ヘルツのクジラたち』もつい先日読みました。

タイトル、テーマが秀逸だし、一気読みしたくなるストーリー展開。

大賞受賞も頷ける。

でも、読んでいて苦しくなる場面も多くて。

これを読みたいのは今じゃない、というのが率直な感想でした。

 

読書感想文の宿題について思うこと

 

夏休みに読書感想文の宿題に苦戦したというお子さん、多いと思います。

もしかしたら、サポートする親御さんも。

(うちの子の学校は、読書感想文の宿題がありません。あっても多分やらないけど・・・)

 

私は本を読むのも文章を書くのも好きなので、読書感想文を書くのに苦労したことはあまりないのですが、読書感想文の宿題ははっきり言って嫌いです。

だって、感想文を書くことを前提に本を読むなんて、ナンセンスだと思うから。

 

夏休み前になると、読書感想文の書き方のハウツー本がよく売れると聞きます。

よく課題図書と一緒に、書店に山積みにされていますよね。

この光景を見ると、なんともやるせない気持ちになります。

 

課題図書に指定された本たちは、読んでみたらすごく面白くて感動するお話かもしれない。

でも、私は「課題図書にされちゃったんだね・・・可哀想に」と思ってしまう。

読書の楽しみは、本を手に取って「この本読んでみたい」「どんなお話だろう」と期待するところから既に始まっているのに。

その時の心理状態で、読みたいと思う本も違う。

読んだ時の受け止め方も違う。

課題図書としてレッテルを貼られて義務的に読まれる本は、課題図書としてしか読めない気がします。

 

とはいえ、課題図書を読んで読書感想文に一生懸命取り組んだお子さん、親御さんも沢山いらっしゃるはず。

頭が下がります。

きっと私も、我が子が普通に学校に通っていたら、ハウツー本なんかを頼りに感想文の宿題をやっつけていたことでしょう。 

 

作文の宿題を出すなら、好きなこと、興味のあることについて書けばOKでいいのに。

きっと生き生きした文章を書く子が沢山出てくると思います。

大好きなゲームのこと、アニメのこと、ペットのこと、習い事のこと、なんでもいい。

子どもは自分の好きなことなら語れるだろうし、先生はその子のことをより知ることが出来て、Win-Winだと思うのだけど。

実際にそういう取り組みをしている学校も出てきているようですね。

学校の在り方も、どんどんアップデートしていけば良いと思います。

 

 

長男との料理が楽しい

こんにちは。

 

昨日発現したモデルナアーム、今朝になったらめちゃめちゃ痒い!

長男に「掻いちゃダメだよ。我慢我慢」と諭され、保冷剤で冷やしています。

だいたい4~5日くらいで治まるとのこと。

たまに出る蕁麻疹もそうだけど、痒みに耐えるって苦手です・・・。

 

料理とごっこ遊びとクイズ

 

最近、長男と一緒に料理をするのが楽しみです。

先日は一緒にカレーを作りました。

一緒にと言っても私は教えただけで、実際に作ったのは全て長男。

長男も料理をするのは楽しいようで、ちょくちょく手伝いもしてくれます。

  

長男と料理をする時、大抵ごっこ遊びとクイズがセットです。

私がお料理の先生役、長男が生徒役。

長男「先生、人参はどうやって切ればいいですか?」

eco「お好きにどうぞ~。ただし、同じくらいの大きさに揃えるといいですよ」

私はかなり適当な先生ですが・・・。

料理の基礎は教えようと思っているけれど、型にはまったやり方でなくてもOK! というのが基本方針です。

 

そして、手を動かしながらどんどんクイズを出して、楽しく頭を使ってもらう。

知識がなくても考えて答えられそうなこと、どこかで耳にしたことがありそうなことをクイズにしています。

 

〈カレー編〉

・野菜を同じくらいの大きさに揃えるといいのはなぜ?

・このじゃがいもは北海道産です。北海道で有名な農産物を3つ言って下さい。

・お肉200gってどれくらいだろうね? 目指せピタリ賞! (目測で当てっこ)

・食材はどういう順番で炒めたらいいと思う? そう思う理由は?

・煮込む時に、お鍋の蓋をして強火のままにしたらどうなる?

・火傷ってどういう現象? 体の細胞で何が起こってると思う?

 

〈ホットケーキ編〉

ホットケーキミックスが4分の3袋だから、ほかの材料も4分の3ずつね。はい、計算して!

・ホットケーキの表面がぷつぷつしてくる現象は、何が起こってるの?

 

〈麻婆豆腐編〉

・片栗粉って何?

・お豆腐の作り方、知ってる? 豆腐作りの過程でできる湯葉は、どうやってできるでしょう?(湯葉は私の大好物です)

 

私が思いついたままに出しているクイズだけど、家庭科の実習をしながら、算数、理科、社会辺りまで範囲が広がっています。

お喋りをしながら料理をするのは衛生上良くないですが、長男が楽しくできることが大事。

作った料理を家族に美味しく食べてもらえると、本人の美味しさも満足度も倍増。

次に繋がりやすい楽しさがありそうです。

 

発達に凸凹のある長男と料理の相性

 

長男は特性上、マルチタスクが苦手です。

段取りを考えて、効率良く作業を進めることも苦手です。

はっきり言ってしまえば、恐らく長男と料理の相性は良くないと思います。

ひとりで数品作ろうと思うと、なかなか難しそう。

 

でも、わかりやすいレシピを見ながら1品だけ作るなら出来ます。

私の助手として「これやって」「次はこれやって」と1つずつ指示を出してやる分には、十分戦力にもなります。

まずは、それだけ出来れば花丸でしょう。

 

料理をしながらクイズをたくさん出すのには、楽しんでもらう以外にも理由があります。

長男はWISC検査結果でワーキングメモリが著しく低く、短期記憶、作業記憶が何より苦手です。

1回聞いただけ、1回やっただけのことは、なかなか覚えられません。

でも、そこに「考える」過程を挟むと、かなりの高確率で記憶に残るみたい。

頭を使ってクイズの答えを考えることで、新しい知識も長期記憶の引き出しに入れることができるようです。

長期記憶自体は得意な長男。

頭の中でジャンル分けされた記憶の引き出しは、感心するほど良く繋がっています。

クイズは、知識を効率良く長期記憶に入れるのに一役買っているんです。

 

料理は出来ないよりは出来た方がいい。

楽しく続けていけたら、私も嬉しいです。

何より、長男の相手をしつつ、ご飯の支度が捗るというのが最高です♪

 

 

ちなみに、次男も料理する時はします。

でも、誰かに指示されてやるのはイヤ、自分でやりたいという気持ちが強く、長男とのようにはいかないです。

逆に言えば、次男は放っておいても勝手にできるようになるのでは? と思う。

自分でレシピ動画を見て作ることもあるし、我流で冷蔵庫にあるものをかき集めてランチ(サンドイッチとか)を作ることもあります。

ただ、こっちの都合はお構いなしで突然やり出すことと、キッチンが大惨事になるのが玉に瑕・・・。

 

 

我が家は自主休校の予定です

こんにちは。

 

千葉に住んでいる母から、荷物が届きました。

日々のご飯の支度が少しでも楽になるようにとお惣菜の素や佃煮、子どもたちにはTシャツやお菓子を詰めて送ってくれました。

長男は大好きなピーナッツみそに大喜び。

私は地元を出るまで、ピーナッツみそが千葉の名産品だって知らなかったな。

 

両親にはもう2年半会っていません。

電話が苦手な子どもたちは、あまり電話で話すこともない。

それでも、昨日は長男が電話口に出てお礼を言いました。

家族全員がワクチンを接種して、世間の感染状況ももっと落ち着いたら、子どもたちを会わせてあげられるかな。

早くそんな日が来て欲しいと、切実に思います。

 

1回目のワクチン接種から1週間

 

新型コロナワクチンの1回目の接種から1週間以上経ちましたが、注射を打った左腕が腫れてきています。

いわゆるモデルナアーム厚労省Q&Aページにとびます)のようです。

 

接触の体温計で計ってみたら、

左腕 37.2℃ / 右腕 36.4℃ / 額 36.6℃(平熱)

明らかに熱を持っています。

赤みは直径5センチくらい。

腕がパンパンに腫れるほどではない。

「モデルナアーム」で画像検索すると出てくる画像と全く同じです。

多少痛みと痒みがあるけど、酷いものではありません。

 

2~3日前には、脇のリンパ節の腫れ+耳に違和感がありました。

接種翌日の腕の痛みはすぐに治まったけど、その後もじわじわと副反応が出てくるところに、これまで打ったことのあるワクチンとの違いを感じます。

 

いずれの症状も自然に治まっていくようだし、特に生活に支障はありません。

ただ、不快であることは確か・・・。

ここ数日、異様なほどの眠気に襲われるのも何か関係があるのかしら。

 

感染急増の中で始まる2学期、どうしますか?

 

双子の学校は8月31日が始業式です。

早いところでは今週から2学期が始まるようですが、8月いっぱいは休校を決めた自治体もありますね。

うちの自治体は今のところ何の連絡もありません。

きっと多くの子どもや保護者が不安に思っているだろう中、対応が遅いと言われても致し方ないような・・・。

感染予防のために自主休校する場合は欠席という扱いにはならないと思いますが、行政が一斉休校という措置を取らずに、家庭の判断で自主休校するご家庭がどれだけあるんでしょう。

なかなか勇気のいる決断だと思います。

 

我が家の双子は不登校4年目です。

別室登校や五月雨登校していた時期もありましたが、今年度はたまに放課後登校している程度です。

1学期の終わり頃、「2学期は給食を食べに行こうかな」と、学校に行く意思を表明していた双子。

でも、元々コロナに対する不安も強いため、恐らく当面は登校しないと思います。

するとしても、感染リスクが高まる給食は避け、放課後かな。

 

元々不登校の子は、勉強が遅れる、お友だちとの関わりがなくなるという心配がありません。

既にさんざん色々な機会を見送ってきたので、今更べつに・・・です。

だから、感染予防のために自主休校します! と迷わず言える。

せっかく子どもたちが少しずつ学校生活を取り戻したいと考えていたのに、という水をさされたようなガッカリ感はあるけど。

でも、我が家のように考える家庭は稀でしょうね。

 

長い夏休み+自粛生活で、子どもも家に居るのが限界。

感染は心配だけど、みんな普通に登校するなら・・・。

勉強が遅れても困るし、自主休校後に友達の輪に入っていけなくなったら困る。

 

きっとこんな風に考えて、不安に感じつつもお子さんの背中を見送る親御さんが多いんだろうな。

お子さん自身が友達に会いたい、勉強が遅れるのはイヤという場合もあるでしょう。

同調圧力の強いこの国で、みんなと異なる選択をするのはとても勇気のいること。

でも、ちゃんと心の声を聞いて判断できるといいなと思います。

 

お子さんが不安を口にできる環境、

親御さんがそれを学校に相談できる環境、

それぞれの判断をお互いに尊重できる環境があって欲しい。

行政がかける号令に頼らなくても、当たり前に自主休校やオンライン登校を選択できることが望ましいのだと思います。

 

こんな世の中だからこそ、子どもたちにとって学校が安心できる居場所であって欲しいです。

 

 

次男の安心に重要なファクターは“話し方”

こんばんは。

 

今夜は家族で『風の谷のナウシカ』を観ました。

先週、子どもたちと一緒に『もののけ姫』を観たら、ほかのジブリ作品も観たい!と。

 

怖がりな双子は、ジブリといえば『となりのトトロ』や『魔女の宅急便』くらいしかまともに観たことがなかったんです。

6年生になって精神的に成長したのか、もう怖いという感覚はなく楽しめたみたい。

鬼滅の刃』や『呪術廻戦』を観ていれば、そりゃ免疫もつきますね。

 

次男、がんばりました。

 

お盆前に「卒アルに載らなくてもいい」と言って、写真を撮らない選択をした次男。

eco-hs-o.hatenablog.com

 

でも実は、写真を撮るのを止めると言ったことが、ずっと気にかかっていたそうです。

「やっぱり、写真撮りに行くよ」

と、自分から意思表示してくれました。

すぐに写真屋さんに電話して予約を取り、今日、無事に撮影してきました。

 

予約の電話を傍で聞いていた次男は

「ぼく、がんばる」

そう自分で言ってから、

「がんばらなくていいんだよね。緊張すると、ついがんばるって言っちゃうんだよ」

と言い直していました。

昨晩、寝る前もすごく緊張していた。

 

それくらい、覚悟を決めてかかる必要があるんだね。

普通に考えたら、たかが写真撮影です。

でも、次男にとっては一大決心。

卒業アルバムにはそれぞれ小学校の思い出が詰まっているものだろうけど、きっと私と次男が卒アルを見て思い出すのは、撮影に至るまでの心の葛藤だろうな。

 

不登校の子の卒業アルバム問題。

私は子どもの意思に任せれば良いと思っています。

 

3年生から不登校の次男には、同級生との思い出が少ないです。

クラブや委員会の活動に参加していないのに、集合写真だけ写っているのも違和感がある。

だから、卒アルに執着する気持ちは子どもにもないかと思っていました。

でも、自分の存在をアルバムに残したいと言っていた次男。

そういう意思がある以上、本人の後悔がないように撮影できて良かったです。

 

撮影は緊張でガチガチでした。

カメラマンのお兄さんが上手に声かけをしてくれて、ニッコリした写真もなんとかクリア。

笑顔を必死で作ろうとする次男が今にも泣き出すんじゃないかと思ったけれど、無事に乗り切りました。

 

大事なのは話し方

 

写真屋さんの後は、年に一度の眼形成外科受診のために総合病院へ。

次男は4歳と5歳の時に逆さ睫毛(下)の手術を受けています。

すぐに手術することは考えていませんが、上睫毛も手術の適応らしいので経過を診てもらっています。

 

今回の受診では、主治医が新しい先生になりました。

年に一度しか受診しないから、前の先生も3回くらいしか会ってないですが…。

 

人見知りで初対面が苦手な次男、

「どんな先生かな…。優しい先生がいい…」

と、ここでも緊張。

年に一度しか会わないのだから割り切れば良いと思うけど、そうはいかないのが次男です。

 

結論としては、次男にとってかなり好印象の先生でした!

そして、“話し方”が次男にとって安心できる相手を見極めるための重要なファクターなのだとよくわかりました。

 

声の大きさ、トーン

話す速さ

間の取り方

口調の優しさ、柔らかさ

 

確かに話し方って色々な情報を含んでいますよね。

見た目以上に、人柄が表れやすいかもしれません。

次男は、落ち着いた抑え気味の声で、ゆっくりと優しい口調で語りかけてくれる人に安心するようです。

赤ちゃんに話し掛ける感じ。

いや、どちらかというと、そういう話し方の人じゃないと安心できないと言った方が正しいのかも。

 

よくよく考えたら、学校の先生は逆のタイプの方が多い気がします。

声は大きいし、多忙さ故に早口の先生がとても多い。

それくらいでなくては、クラスを纏めることができないのでしょう。

優しい支援級の先生方でさえ、早口で間があまりない印象。

学校ではきっと、それがごく当たり前のことなのだと思います。

次男が学校に疲れてしまったり、合わないと感じるのは無理もないのかもしれません。

怒る長男、怒らない次男

こんにちは。

 

今日も断続的な雨と雷。

夜中よく眠れなかったので、今日は20分程お昼寝しました。

 

今朝、昨日は振られたゴミ捨てに長男を誘ってみたところ、今日は乗ってくれました!

たぶんポイントは長男だけを誘うこと。

次男が行かないと言うと、長男も行かないので・・・。

今朝はまだ次男が寝ているうちに長男を誘い、家から5分ほどのゴミ捨て場まで散歩しました。 

ちょうど家に帰りつき屋根の下に入った途端、バケツをひっくり返したような土砂降り。

途中で降られなくて良かった~。

 

怒る長男 

 

最近また双子のケンカが激しくて、一緒にいる私は少々参っています。

どっちもどっちだし、私に矛先を向けるのも勘弁して欲しい・・・。

 

eco-hs-o.hatenablog.com

 

以前の記事にも書いた通り、怒り出すのはいつも長男です。

思い込みの激しい長男は、

 いつも自分ばかり次男の言うことを聞いてあげている

 ぼくの要望は聞いてもらえていない

 ママも次男の味方をして、誰もぼくの味方をしてくれない

と常々感じているようで、怒り出すとその不満をいつも口にします。

要するに、自分は尊重されていないと感じている様子。

(そして私にも矛先を向けてくる)

 

私から見ると、次男は「しょうがないなぁ」と長男に付き合うことも多いし、ちゃんと長男の意見を聞いてあげているように思います。

気持ちに余裕がある時は。

ただ、虫の居所が悪いと口調が雑になったり、無意味に煽ったりする。

そういう態度が長男の怒りのトリガーになるんです・・・。

 

正直、長男の主張は一方的な場合も多々あります。

特に、怒り出すと相手の都合を無視して自分の主張を押し付けがち。

聞いていて、それは次男だってイヤだよ・・・と同情したくなります。

 

かと言って、あからさまに次男を庇ったり味方につくということもできず。

基本的には口出ししたくないけれど、あまりに理不尽に次男が責め立てられている時は、中立の立場で状況を整理することに徹しています。

まぁ、長男はそれすらも「ママは次男の味方をしている!」と受け取ってしまうのですが。

 

怒らない次男

 

次男は長男のように怒り出すことはまずありません。

長男を怒らせた時にすぐ謝ることもある。

でも、反論もしっかりするので、それじゃ謝っていることにならないよ・・とは思います。

言いたいことはちゃんと言うという意地が、次男にもあるのでしょう。

それでも最終的に仲直りのきっかけを作るのは、100%次男。

よく怒らないね?

 

次男は「怒るのって苦手なんだよ。怒ると疲れる」と言います。

私もそういうタイプなので、高校時代に部活の顧問から「ecoはもっと怒れ!」と怒られたことがある。

だから、次男の気持ちはよくわかります。

 

ケンカをするのは、言いたいことを言えている証拠。

自分の気持ちを抑え込まずに言える相手だから、ぶつかれる。

きっかけはいつも些細な事なんです。

お互いに相手を尊重する気持ちがもう少しだけあれば、ケンカにはならない気もします。

2人とももう少し大人になる必要があるのでしょうね。

 

長男の名誉のために書き添えておきますが、普段の長男は、ニコニコしていて穏やかでご機嫌な子です。

全然怒りっぽい要素はなく、むしろ平和主義。

次男とは仲が良い故なのか、一緒に居過ぎる故なのか・・・。

同い年の兄弟喧嘩は難しいです。

 

 

長男がカードゲーム製作過程でつまずいたこと

こんにちは。 

 

コロナに大雨続きで、ひきこもり生活の子どもたち。

幸か不幸か、うちの双子はおうち生活が大好きです。

どこにも行けないことに対するストレスはあまり無いみたい。

朝、ゴミ捨てに行ったら曇っていて涼しかったので「散歩でも行かない?」と誘ってみたけれど、あっさり振られました。

そろそろ太陽が恋しくならないの?

 

長男が作った微妙なカードゲーム

 

長男が3ヵ月くらいコツコツと時間をかけて、オリジナルのカードゲームを作りました。 

うちにはボードゲームはわりと色々ありますが、ポケカとかデュエマみたいな子どもに人気のカードゲームとは無縁です。

夫もやったことがないと言うし、私も全然知識がなくて。

長男が目指したのは、そんな類のカードゲームです。

 

でも、なんか微妙・・・というのが正直な感想。

なぜかというと、複雑で難しいから。

辻褄が合わないのでは? という事態が度々起こるから。

 

長男が考えたゲームなので、辻褄が合わないところが出るのは想定内。

改善の余地ありだし、遊びながら改善を繰り返して完成形を目指せば良いと思う。

それでも、やってみると意外に楽しめます。

負けそう! と思った時でも持ち直せたり、余裕で勝てると思っていたのに一気に窮地に追い込まれたりするからかな。

運と戦略と駆け引きのバランスは、なかなか良い感じです。

 

長男がカードゲーム製作過程でつまずいたこと

 

全体像が伝わってこない。

 

カードゲーム制作の総合プロデューサーは長男。

私は画用紙を切り揃えたり、PCで作りたい部分を教えて欲しいと依頼されました。

次男はキャラデザインを一任されていました。

 

ただ、どんなゲームを作りたいのか長男に話を聞いても、全体像がちっとも見えてこない。

このキャラの攻撃は〇〇で・・・

回復キャラは□□と△△にしようかな

みたいな、詳細な話はどんどん出てくるのに。

 

おかげで、どんな絵をどれだけ描けばよいかわからず、すっかりやる気をなくす次男。

私も何をすれば良いのかわからず、

カードは何枚くらい作るの? 大きさは? 絵の他にどんな情報を書くの?

と、事細かく聴き取らないといけませんでした。

「大きな紙をカードに見立てて、ひとつお手本を作ってみて!」

とお願いして、ようやくカードのイメージが伝わってきた。

 

自閉特性がある長男。

完成形はイメージできても、そこに到達する道筋を考えるのは苦手だということがよくわかりました。

私が思っていた以上に・・・。

タスク管理とか苦手なんだろうな。

 

長男は自分の作ったゲームを家族にやって欲しくて、ルールブックも作成しました。

ところが、そのルールブックもさっぱり伝わらない。

なんていうか、すごく断片的な説明なんです。

やっぱり全体像が伝わらない。 

 

恐らく、長男の頭の中ではルールのシミュレーションがしっかりできています。

でも、アウトプットできない。

どうやって文章化すれば良いかわからないそうです。

伝えるための構成とかもわからない。

この手のことが苦手なのは薄々感じていたものの、私が考えた以上に出来ないことにちょっと衝撃を受けました。

 

普通に学校生活を送っていると、目標を達成するための道筋を考えたり、相手にわかるように説明する機会が自然にありますよね。

学校に行っていない長男は、圧倒的な経験の足りなさもあると思う。

けれど、きっと自閉特性によるところが大きいのでしょうね。

 

自閉スペクトラム症と言っても、長男の特性は薄い方だと思います。

そして、端から見て非常にわかりにくいと言われています。

児童精神科の先生によると、小学校低学年くらいまでは、能力の凹の部分を凸で補えるので、あまり困りごとが見えないそう。

でも、高学年になると、補いきれない部分が急に多くなるそうです。

 

確かに、ここ最近、将来困るだろうなという場面に度々遭遇する。

なかなか手強いなぁと思います。

家庭の中では苦手なことに目を瞑ってしまえば困らないけれど、果たしてそれでいいの?

得意なことで苦手な部分を補って生きていく術を身につけるためには、家の外に居場所を求めた方が良い気がします。

長男が書字を嫌いになった理由

こんにちは。

 

昨日のワクチン接種の副反応、腕の痛みだけで済んだようです。

腕の痛みというか、肩凝りのような重い感じ。

洗濯物を干すのに腕を上げようとすると、ちょっと痛いくらいです。

 

昨晩、うさぎのこみみのために段ボールハウスを作っていた次男。

朝からそれをせっせと破壊するこみみ・・・。

ホリホリガリガリを繰り返してリフォーム中。

新たな通路を作ろうとしています。

次男は唖然としていたけど、うさぎの本能だから仕方ない。

こみみの遊び場を作ってあげたかった次男の思惑とは多少違うものの、こみみはとっても楽しそうです♪

 

書字が嫌いな長男

 

長男は字を書くことが嫌いです。

嫌いというより、苦痛だそうです。

先日、その理由を話してくれました。

 

「書き取りの宿題がなかったら、こんなに字を書くことが苦痛にならなかった」

 

恐らくほとんどの日本の小学生が課せられたことのある書き取りの宿題。

うちの学校では、毎日必ず出される宿題のひとつです。

学年によって書く内容も文字数は違うものの、

正しく書く・丁寧に書く・繰り返し書く

ことで、漢字を覚えるのが目的の宿題ですよね。

 

長男が1年生の時の担任は、書写のように整った形の字を書かないと花丸にはしてくれない先生でした。

花丸を貰えなかったら、翌日に直して再提出。

花丸が貰えると、ノートの表紙にシールを貼ってくれて、シールの数は書き取りを頑張った勲章のようなものでした。

 

一発で花丸を貰いたい。

シールをたくさん集めたい。

素直な子ほど、先生の思惑にぴたっとはまって、頑張っていたと思います。

 

まさに長男はそういうタイプ。

一発で花丸を貰うために、書いては消し、書いては消し。

時には涙を流しながら、1時間近くもかかって宿題をしていました。

お手本のような字でノートのページが埋まるまで。

私がいくら「きれいに書けてるよ。消さなくて大丈夫だよ」と声を掛けても、「はねやはらいが出来ていればいいんだよ」「30分で終わるのを目標にしてみたら?」と言ってみても、長男には届かなかった。

 

1年生の子にとって、先生の存在は圧倒的に大きいです。

親の言うことは素直に聞かなくても、先生が言うことが正しいと信じてしまうこともある。

先生が一発で花丸をくれるような字を書くことが、書き取りの正義。

長男の頭にはそう刷り込まれていました。

 

年度末、クラス全員からのメッセージを纏めたカードを貰ってきた長男。

「長男くんは字がとてもきれいだね」

「字が上手だね」

と書いてくれているお友達が5~6人はいたと記憶しています。

1年を通して、クラスで最も多くの花丸=シールを獲得したのは長男でした。

 

一転して、2年生の担任は、字の形はほどほどでも花丸をくれる先生。

長男の書き取りの宿題は、15分で終わるようになりました。

保護者の間では、あまりやる気がなく可もなく不可もない先生だと評判だったけれど、私は長男の書き取りの呪縛が解けて良かった! くらいに思っていました。

 

そして3年生、花丸のハードルがぐっと高い先生が担任になりました。

3年生では文字数も増えるし、字の画数も多い。

再び、泣きながら1時間もかけて書き取りに向き合う日々に。

 

ここで、1年生の時にはなかった問題も出てきました。

毎日こんなにも時間と労力をかけて書き取りをやっても、字を覚えない・・・。

書き取りの宿題は、もはや綺麗に書くことが目的になってしまっていて、毎日真面目に宿題をやっているのに、字を覚えられるわけではなかったんです。

 「字を覚えるのが目的なんだから、形はほどほどでいいんだよ」と諭してみても、相変わらず一発で花丸を貰うことにこだわる長男。

途中で五月雨登校になってからも、長男の心がポキっと折れて笑顔が消えるまで、書き取りの呪縛はずっと続きました。

 

努力と報い

 

6年生の今、双子は特別支援学級に在籍していて不登校です。

書き取りの宿題を出されることはありません。

以前、漢字の練習プリントを頂いた時、長男は「見るだけで苦しくなる」と言って拒絶しました。

先生には私から事の次第をお話しし、そういうことなら無理は止めておこうと言って下さいました。

 

あんなに努力して取り組んだ書き取りなのに、長男にとっては報われなかった苦しい記憶でしかない。

獲得するはずだった漢字の知識はきちんと獲得できず、実際に獲得したのは沢山の花丸とシール。

字を書くのがイヤだと言う長男を、私は責める気になれません。

何かを頑張るために一歩踏み出すには、「努力すれば報われる」と信じられることが必要なのだと思います。

 

そうは言っても、親としては小学校で習う漢字くらいはせめて読み書きできるようになってもらいたいのが本音。

長男は読む方は得意なので、例えばこのブログくらいの文章なら難なく読めます。

次男に至っては読むのも心許ない・・・。

学校の書き取りのやり方はともかく、漢字を覚えるのにはある程度の努力を要することは事実ですよね。

自分に合った覚え方で覚えればいい。

いつか必要性を感じて、勉強しようと思う時が来るのかな。