ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

精神障害者保健福祉手帳の更新手続きをしました

こんにちは。

 

最近、更新が滞りがちにも関わらず、見に来て下さってありがとうございます。

 

今年に入って始めたことがあるのです。

次男のぬいぐるみ製作に関する広報活動。

オンライン販売に向けて、私が広報担当としてSNSで発信を始めました。

 

元来SNSの類が苦手(ブログは例外)な私。

やろうやろうと思いつつ、1年前にアカウントを作ってから放置していました。

いざ始めてみると、それなりに楽しくもあります。

 

その広報活動と、このブログを紐づける予定はありません。

過去に次男の作ったぬいぐるみの写真を載せたことが何度かありましたが、今後は載せない方針としたいと思います。

 

次男の様子についてはこれまで通りお伝えしていきます。

製作活動について触れることはあると思いますので、温かく見守って頂ければ嬉しいです。

 

精神障害者保健福祉手帳の更新

 

我が家の双子は精神障害者保健福祉手帳を持っています。

中学入学前に、中学の特別支援学級の先生からのすすめで取得しました。

等級は3。

 

精神障害者保健福祉手帳は2年ごとに更新があり、

医師の診断書の提出 → 等級の判定

という流れで審査があります。

 

1カ月半ほど前に診断書を市の窓口に提出し、先日、郵便で判定結果が届きました。

これがね、開けてびっくり。

次男の等級判定が2級になっていました。

 

2年前の判定では等級3だったのが、今回の判定では、次男は以前よりも症状が重くなったと判断されたことになります。

 

判定の基準を考えれば、まぁ・・・うん、そうか。と、納得はできる。

 

精神障害者保健福祉手帳の障害等級の判定基準

【1級】精神障害であって、日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの

【2級】精神障害であって、日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの

【3級】精神障害であって、日常生活若しくは社会生活が制限を受けるか、又は日常生活若しくは社会生活に制限を加えることを必要とする程度のもの

 

www.mhlw.go.jp

 

実際のところ、3級から2級になったところで何が変わるというわけではありません。

受けられる支援やサービスも大きくは変わらない。

精神障害の場合、うちの自治体では2級以上が公共交通機関の利用券を使えます。

が、次男は公共交通機関を使う予定も当面ないし、使えたら苦労はない・・・という話なので。

 

2級に変わって気になることがあるとすれば、本人がどう受け止めるか、くらいかな。

 

客観的な判定と家族の認識のギャップ

 

毎日一緒に過ごしている家族から見れば、次男の状態は以前より安定しています。

気分の波はあるものの、自傷行為希死念慮によって家族まで神経をすり減らす・・・というほどの状態ではありません。

 

でも、客観的視点では2級に該当する程度の配慮や援助が必要な状態、ということなのでしょうね。

 

この話を夫にしたところ

「ふーん・・・本人を見たわけじゃないのに、そう判断されるんだね」

と、少々含みのある言い方をしていました。

 

客観的な判断と、親としての認識にギャップを感じているような。

 

私もよくわからなくなります。

 

長年の不登校、かつ支援級在籍

広義的には引きこもりに該当し、発達障害やら精神疾患やらで投薬治療中

ということが、社会的にどういう意味を持つのか。

 

普段の生活の中で目が向くのはそれぞれの特性や状態であって。

困ることはあるし悩みもするけれど、私にとってはそれが当たり前で、日常です。

 

診断名とか障害の等級は、ビンの外に貼られたシール(つまりレッテル)という感じ。

ビンの中からは表示が見えない。

 

ただし、他人に理解や支援を求める場合には、やっぱり客観的な視点が必要だったりもします。

目に見えない分野だからこそ。

 

このビンの中身、なに?

何か怪しいものが入っているのでは?

 

と不審感を抱かせるよりは、

 

ここに説明書きがあるよ!

 

と提示できるようにしておく方が、スムーズに事が運ぶこともあるんじゃないかな。

 

診断名や障害者手帳はそういう存在で、一応、懐に持っておく、というスタンスです。

(あくまでも個人的な考えとしてご理解ください)

 

ASDの女性が主人公のドラマ『厨房のありす』

こんにちは。

 

1月ももう4週目。

長男は先週2回登校したものの、まだ十分にエンジンがかからないようです。

今日もお休み。

苦手な月曜日を克服できる日は来るのかしら。

 

家では勉強にも手をつけられるくらいには元気。

調子が悪いと訴えてくるわけではないのです。

でも、モンハンをやるから見ていて欲しいと言ってきたり、やることがない、次男が遊んでくれないなどのちょっとした不満を訴えてきたり。

なんとなく気持ちが晴れないのでしょうね。

 

次男も、可もなく不可もなく。

たくさん寝て、ちょっとぬいぐるみ作りをして、イラストを描いて、再びごろごろして。

好きなように過ごしています。

気分の波にそれほど振り回されている様子はなく、疲れることも特にしていません。

 

でも頻繁に「疲れた」と口にします。

自由に過ごしていても疲れるということは、見た目ほど調子が安定しているわけではないのかな・・・。

 

eco流、本屋さんの楽しみ方

 

週末は大好きな友達とお茶をした後、本屋さんをひとりでふらふら。

パッとしないお天気でしたが、なんとなく気持ちが軽くなりました。

 

今は自宅にいても本を買うことができる時代。

本屋さん、だいぶ減りましたよね。

私も好きな作家さんの本は新着情報の通知が来たらネットでポチッとしています。

 

それでも本屋さんをうろうろするのは大好き。

色んな本を手にとってパラパラ見ること2時間弱。

小説、漫画、児童書、雑誌、専門書まで、店内を何周もしてしまいました。

 

その書店がどんな作品や作家さんを推しているのかを、品揃えや陳列の仕方から推測してみたり。

読みたいと思わせてくれたPOP、No.1を勝手に決めたり。

本屋さんに足を運ばないと味わえない、偶然の出会いを楽しめる時間。

 

何気なく手に取った一冊にぐっと心を掴まれることもあります。

文庫本の帯を読むだけで、編集者のものすごい熱量を感じることも。

その一方で、メディアで話題の本を読んでみたら、う~ん・・・なことも。

それはそれで本を売り込みたいという戦略に感心します。

 

家から一歩も出ずに週末を過ごした双子は、こんな風に偶然出会う楽しみを味わえません。

安心できるお家で変わらない日常を送る。

それが今の彼らにとっては大切なのだろうけど。

いつか偶然の出会いを求めて気持ちが外に向かうようになったら嬉しいです。

 

ドラマ『厨房のありす』

 

昨日から放送が始まった『厨房のありす』というドラマ。

ご覧になった方、いらっしゃいますか?

門脇麦さん演じる自閉スペクトラム症(ASD)の女性が主人公のお話です。

 

www.ntv.co.jp

 

早速第一話を観て思うこと。

 

ASDと言っても特性はひとによって全然違う。

ドラマの中でも特性を説明する際に

ASDと言っても個人差はあるから、あくまでもありす(主人公)の場合は」

と念を押すセリフがありました。

これ、大事なのでしょうね。

 

長男は自閉スペクトラム症の診断を受けているけれど、ドラマの主人公、ありすちゃんとは全然違います。

特性の強弱にも違いがありそう。

そもそも長男は傍目にはASDだとわかりません。

少し接しただけでも、多分わからない。

時間をかけてじっくり付き合えば、あ~、こういうところか。とわかるかもしれません。

 

長男は想像力豊かだし、空気も読む方です。

一対一のコミュニケーションならそれなりに会話できます。

一方で、集団が苦手、マイナスな感情表現が苦手、自己主張がうまくできない、不安が強いなどの特性があります。

自分の意見を求められたり、感情表現を要する内容になったりすると、途端に会話が成立しなくなる。

そして、傍からは障害とわかり難いことが生きづらさだったりもするのでは、と思います。

 

だから当事者の親としてドラマを観ても、わかるわかる! とはならず。

ASDと言っても本当に千差万別だなぁと、興味深く観ました。

 

ドラマを通して発達障害への理解が広まるのはとてもありがたいことです。

ただし、これがステレオタイプになると困るという当事者も沢山いるんじゃないかな。

あくまでもフィクション、エンターテインメントとして、次回も楽しみにしたいと思います。

特性&精神疾患持ちの防災対策

こんにちは。

 

年が明けて早々に起こった自然災害。

被災地の方々には心よりお見舞い申し上げます。

多くの方が寒さと不安で今も眠れない夜を過ごされていると思うと、本当に胸が痛みます。

どうか一日も早く安心して眠れる日が訪れますように。

 

不安との向き合い方

 

地震の第一報直後。

テレビをつけると必死に避難を呼びかけるアナウンサーの声。

スマホに届く速報。

Xであがってくるリアルタイムな情報や過去の津波映像。

 

私が中学生の時に起きた阪神大震災と比べると、今は情報の入り方が全く違います。

ものすごいスピードで情報が更新され、広がっていく。

意識していないと情報の波に溺れてしまいそうなほど。

 

もともと不安が強い双子。

ニュースをしばらくつけていたら、不安が大きくなってしまいました。

 

何が起きているのか把握することは大切です。

でも、何も手につかなくなったり、具合が悪くなったりするほど不安が大きくなってしまうのなら、自分の心を守る方を優先して良い。

意識的に情報を遮断した方が良い時もあるよ、と伝えました。

 

好きな動画を見たり、ゲームを楽しんだりしていい

まずは自分の心を保って、生活を続けること

被災地の方のために何かしたければ、後で寄付などの手段を考えればいい

 

私自身も気分が滅入ってしまいそうだったけれど、子どもたちに言い聞かせることで自分も落ち着くことができました。

 

次男は不安を感じながらも案外強くて。

不安を口に出す

自分たちに何ができるかを話し合う

自分が被災したら? を話し合う

ことができました。

 

そのおかげもあってか、怖さを引きずっている様子はさほどありません。

どちらかというと、今まさに避難生活を送っている方々を案じる気持ちの方が強そう。

 

一方、長男は数日経った今も不安をあまり言葉にできずにいます。

ニュース、地震の話題を避けて普段通りに過ごしているように見えるものの、いまいち元気がありません。

 

だから、ちょっとした行動で「大丈夫」を伝えています。

ポンポンと頭を撫でたり、好きなおかずを一品足したり、桃鉄をやっている横で読書したり。

少しずつ笑顔は増えています。

 

話す=はなす=放す

 

不安を口に出すって、とても大切。

不安を口に出せる相手がいることが大切ですね。

 

特性&精神疾患持ちの防災対策

 

今回、自宅の防災用品も見直しました。

備品のチェックだけでなく、置き場所も大事。

シューズクローゼットに持ち出し用のリュックを2つ置いています。

 

今までもリュックの中には家族(夫と私の実家含む)の連絡先等のコピーと家族&うさぎのこみみの写真は入れてありました。

今回新たに加えたのが、

・家族全員の保険証とお薬手帳のコピー

・双子の精神障害者保健福祉手帳のコピー

 

そして、早々に加えておきたいと思ったのが

・ヘルプマーク

・ヘルプカード(支援を受ける時に配慮してほしいことを記載したもの)

の2つ。

 

ヘルプマークは見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp

 

ヘルプマークの使用は、病気、疾患、障害など決まった基準が定められておらず、援助や配慮を必要とするすべての人が利用対象とされています。

 

長男は自閉スペクトラム症と病気不安、自然災害に対する不安もかなり強いタイプ。

次男は社交不安障害と気分障害

 

2人とも日常的にヘルプマークを利用する必要は感じません(特定の人としか関わっていないので)

でも、非常事態に症状が悪化することは十分予想されます。

強いストレスによる動揺、パニックなどもあり得えます。

私が一緒にいない場合も想定しておかなくてはいけません。

そんな時に周囲に対応を求められるよう、避難用リュックにはヘルプマークを付けておいた方が良いように思います。

 

ヘルプマークもヘルプカードも、自治体で指定された窓口で利用を申し出れば入手できます(ヘルプカードはダウンロードして使える自治体もあるし、自作しても良いと思います)

近々、市の保健福祉課にちょうど用事があるのでもらって来ようと思います。

 

NHKのこちらのサイト。

防災、減災のための準備や対応が障害別にまとめられていて参考になりました。

www.nhk.or.jp

 

今年もゆるゆると更新していきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

それぞれの2023年を振り返って

こんばんは。

 

2023年も残すところ僅かとなりましたね。

今年も当ブログを読んで下さってありがとうございました。

お住まいもお顔も知らないどなたかが目に留めて下さり、読んで下さっていると思うだけで日々の励みになっています。

 

長男の2023年

 

冬休み中の長男、昨日は大掃除、今日はおせち作りの手伝いを頑張ってくれました。

 

「ぼくだってね、実は色々考えてるんだよ」

 

今年、何度か長男から出た言葉。

 

元来マイペースで受け身なことが多いけれど、実はじっくりと考えているみたい。

判断したり、意思表示するまでにかかる時間が他人より長いだけ。

そんな風に自己理解をするようになりました。

 

中学卒業後の進路に関する話ができるようになったのも、大きな成長かな。

学校見学にも行くことができました。

 

eco-hs-o.hatenablog.com

 

そして2学期からは勉強の方も少しずつ動きが。

今は小学校の算数と、「Duolingo」というアプリで英語の勉強をぼちぼち続けています。

 

長男は次男がメンタルの調子を崩すとどうしても引きずられがち。

でも、今年は大きく調子を崩すことなく過ごせました。

 

ぼくはぼく

次男は次男

 

境界線が存在することをやっと理解できてきた感じ。

 

次男の2023年

 

次男はこの1年、たくさんのぬいぐるみを作り腕を磨きました。

今年作ったぬいぐるみを数えてみたら、

 

動物ぬいぐるみ28体

キャラぬい17体

その他小物や服など5点以上

 

数字で見るとすごいな。

1年前の拙い作品と比べると、クオリティも格段に上がっています。

 

年初に立てた目標は、「売れる」ぬいぐるみを作ることでした。

eco-hs-o.hatenablog.com

 

縫製技術を磨き、オリジナルのぬいぐるみを私と共同開発し、兎にも角にも目標達成。

11月の某大学学園祭で販売することができました。

しかも、その後もいくつか依頼を頂いて。

 

eco-hs-o.hatenablog.com

 

自分の作った作品を手に取ってもらい、喜んでもらえるという体験は本当に貴重。

お客様から頂いたお礼や喜びの言葉は、次男の宝物です。

 

メンタルの波と付き合いながら日々を過ごす中で、次男も自己理解が進んできています。

次男にとっては呪縛に等しかった「学校」について、9割くらいは吹っ切れてきたんじゃないかな。

がんばりすぎず、がんばる。

 

「今年がんばったよね。ぼく成長したな〜」

という自己評価を聞けただけで、私は大満足です。

 

ecoの2023年

 

ちょうど2年前。

不眠症状やら気分の落ち込みやらがひどく適応障害と診断されてから、お薬の助けを借りながらの生活が続いています。

 

どうしようもなくやる気が出ない

とにかくひとりになりたい

前向きな気持ちになれない

ほんの些細な言葉に傷ついてしまう

 

みたいなことが今年も度々あって、2ヶ月ほど前にお薬の調整をしてもらいました。

そのおかげか、ここしばらくは晴れやかな気分。

 

似ているようで全然違う個性を持った双子と、手のかかる夫に疲れ果ててしまうこともあります。

お薬を飲んだからといって、スッと解決するわけじゃない。

不登校を受け入れたり環境調整をしたからといって、学校に行けるようになるわけではないのと同じです。

そういう子どもの葛藤を身をもって知ることはできたかな。

 

不登校6年目。

やっとやっと光が見えてきた気がしています。

 

でも、それはトンネルの出口とかではなくて。

どちらかというとマッチ売りの少女が持つような、小さなマッチに灯る明かり。

風に吹かれて揺らめいたり消えそうになったりしている、頼りない光です。

少しずつ風を遮る方法を覚えて、火が消えてもマッチを擦るコツをつかんで、いつか松明に火を移すことを覚えて、力強い光になっていけばいい。

 

そんな風に考えられるようになったのが、前を向けている証なのかもしれません。

 

来年もゆっくりと歩みを進められますように。

温かく見守って頂ければ幸いです。

 

 

 

皆様、良いお年をお迎えください。

 

一生もののフリーレンとブランケット

こんにちは。

 

今日はクリスマスですね。

 

eco家では23日に一足早くクリスマスパーティをしました。

長男が塩パンを焼いてくれて、私はサラダとスープ、そして桃と生カスタードのタルトケーキ(タルト生地は市販品)を作りました。

メインは予約してあったモスチキン♪

 

家族みんなで平和で穏やかにクリスマスを過ごせるって幸せ。

子どもたちはあとどれくらい、家族で過ごすクリスマスを楽しんでくれるかな。

 

ところが、おいしくごちそうを食べた後、次男はお腹を壊していました。

どうやらお腹が虚弱な次男(不登校のはじまりも腹痛でした)

焼肉とかちょっとお高いハンバーグを食べると、決まってお腹を壊します。

気の毒すぎる・・・。

 

欲しいものが思いつかない

 

毎年10月くらいから欲しいプレゼントを考えはじめ、クリスマス当日まで待ちきれない! というのが例年の次男。

珍しいことに、今年は欲しいものが思いつかないままクリスマスを迎えてしまいました。

 

欲しいものが思いつかないくらい充足した日々を送れていたということなのかも。

だったら無理やり欲しいものをひねり出す必要はありませんよね。

現金で取っておいて欲しいものを思いついた時に買ってあげるよ~と伝えたのですが。

「プレゼントの楽しみがないクリスマスなんて・・・」

と、ここ数日は何度も口にしていました。

 

まぁまぁ。

次男のそういう気持ちがわからない母ではありません。

長男には希望通りのプレゼント(桃鉄ワールド)を用意し、次男に何もなしというのもね。

 

というわけで、次男には本をプレゼントしました。

ヨシタケシンスケさんの『メメンとモリ』

yomeruba.com

「生きる意味」や「生きる目的」って必要ですか?

と考えさせられる短いお話が3篇入った長編絵本です。

 

本を読むのが苦手な次男でもさらっと読めて、心に響くんじゃないかなぁと。

小学生の時から「生きる」ことに悩んできた次男にぴったりの本だと思います。

 

私にもプレゼントが!

 

今年は私も双子からプレゼントをもらいました。

 

次男からは『葬送のフリーレン』の主人公、フリーレンのぬいぐるみ。

もちろん次男のお手製です。

11月のうちに「はい、クリスマスプレゼント!」と渡されました。

 

手の込んだ一点もの。

再現度が高い!

縫製もかなり上達しました。

 

そして長男からはふわっふわの大判ブランケットをもらいました。

 

私の誕生日や母の日に手づくりカードのプレゼントや、パンを作ってくれたことはありますが、お小遣いでプレゼントを買ってくれたのは初めて。

 

11月のとある日のこと。

長男「買いたいものがあるんだけど・・・。ネットで買える? これ」

と見せられたのが、楽天の商品ページ。

ミッフィーのブランケットでした。

 

もう、なんだか笑ってしまって。

 

次男に感化されたのか、「今年はママにプレゼントしよう」と思い立った長男。

でも、自分ひとりで買い物に行くという経験は皆無に等しい。

どうやって買おう?

と考えたのでしょうね。

 

困ったはてに、よりによって贈る相手を頼ったわけです。

そういうのはパパに頼んでイオンにこっそり連れて行ってもらうとか、方法があるのでは。

プレゼントする相手にいきなり相談しちゃうところがまだまだ可愛いと思う親バカです。

 

結局、買い物には私が付き添いました。

「好きなの選んでいいよ。でも値段は見ちゃダメ」と言う太っ腹な長男に甘えて、クマさん柄の大判ブランケットを選択。

クリスマス当日までおあずけにされていたブランケット、今日ようやく受け取ることができました。

ふわふわ~。

 

とても暖かくて、長男の気持ちも嬉しくて。

もちろん次男のくれたフリーレンもお気に入り。

一生大事にしよう。

次男の悪夢は学校の夢

こんにちは。

 

今日は2学期の終業式。

猛暑から始まった長い2学期、皆さまお疲れ様でした。

 

先週1週間お休みした長男は、今週火曜日に三者面談を終えたら通常運転に戻りました。

どうやら三者面談のことを考えて憂鬱になっていたようです。

 

面談の畏まった空気が苦手

進路の話が憂鬱

というお子さんは、発達障害の有無に関わらず決して少なくないと思います。

だからと言って、10日も休むとは。

「そんなにもイヤなんだ・・・よっぽどだね」というのが先生と私の本音。

 

でも、なんだかんだ言っても面談にはちゃんと出向く真面目な長男。

進路の話もそれなりにできました。

2学期もよく頑張りました。

冬休み中は毎日算数(小学校の振り返り)の勉強をするんですって。

ほんとに?

 

イヤな夢ばかり

 

ここ最近はひどいうつ状態になることもなければ、すごく調子が良いというわけでもない次男。

面談(本人不在)では、安定の低空飛行中とお話しました。

 

気分の波があり双極性障害の疑いがある次男は、安定した日々を過ごすことが第一優先。

本人としてはもう少し活動的に過ごしたいと考えているかもしれませんが、今の状態はそれほど悪くないのでは、と思います。

 

ただひとつ、どうにかならないかな・・・と思うのは、ほとんど毎朝「イヤな夢を見た」と言って目覚めること。

夢見が悪いと、寝起きってスッキリしませんよね。

そんな目覚めが毎日のように続くので、午前中はあまり覇気がありません。

 

次男の悪夢=学校の夢

 

次男が頻繁に見るイヤな夢は、学校の夢だそうです。

具体的にどんな夢なのかは教えてくれないのでわかりません。

中学には数えるほどしか足を踏み入れたことがないので、たぶん小学校の夢。

 

次男「また学校が出てきた。本当に悪夢。もう学校を見たくない」

 

次男が不登校になった原因は、今もはっきりとしたことはわかりません。

少なくとも、いじめにあったとか、お友達や先生と合わなかったとか、勉強で躓いたという理由ではないと思っています。

 

ただ漠然と学校に抱いているイメージが「負」

みんなに合わせて行動しなければいけない

枠からはみ出してはいけない

自分を出せない

次男にとって、自分の意思と対極にあるのが学校のようです。

 

今は学校に行くつもりもなく、お家で好きなことに没頭して過ごしています。

学校に行けない自分を責めていた頃に比べれば、とても穏やか。

それでも毎日学校の夢を見るなんて。

トラウマと言うには大げさかもしれないけれど、やっぱりトラウマなのでしょうね。

 

毎晩「おやすみ」と一緒に、必ず「いい夢見てね」と言ってくれる次男。

私も「次男もね」と返しています。

良い夢とまでの贅沢は言わないから、せめて穏やかな気持ちで目覚められるような夢を見られますように。

「お子さんに学校に行って欲しいですか?」

こんにちは。

 

先週までの暖かさが一転、今週は冬らしい寒さが続いていますね。

年末年始はまた暖かくなるのだとか。

 

春夏秋冬という熟語は春が始まりだけど、1年の始まりは冬だという考え方を聞いたことがあります。

葉を落として栄養を蓄えることに専念し、芽吹くための準備をする季節。

土の中で根を張り、支えとなる土台を作る季節。

 

そう考えると、不登校の子どもたちは今まさに冬を過ごしていて、栄養を蓄えている最中なのかもしれません。

 

不登校で繋がる

 

我が家の不登校歴はもう6年目。

先日初めて、いわゆる不登校の親の会に参加してきました。

 

私には月1回、一緒にお茶会をする不登校ママ友がいます。

誰にでも話せるわけじゃない悩みや愚痴を打ち明けられる、もはや戦友のような存在。

 

そして不登校関連の情報会で4~5年前に知り合ったお友だちが2人。

LINEでたまに近況報告して、1年に1度くらいランチをする間柄。

繋がりは不登校というキーワードだけ。

それでも会えばお互いの話をうんうんと聴いて、励まし合える関係です。

 

そのうちの一人が親の会を立ち上げたので参加してみました。

見ず知らずの方が集まる、いわゆる「親の会」は初めてでした。

 

今まで親の会に行かなかった理由

 

子どもが不登校になった時、それまでの人生からは想像もしなかったほど、先の見えない真っ暗なトンネルに迷い込んだような気持ちでした。

 

だから、本当はすぐにでも誰かと繋がりたかった。

この気持ちを理解してくれるひと。

大丈夫と言ってくれるひと。

情けなくて惨めで、どうしようもなく自分を責めたり卑下してしまう気持ちを受け止めてくれるひと。

子ども達のためではなく、私自身の支えになってくれる誰かと繋がりたいと思っていました。

 

でも、勇気が出なかったんです。

 

市内の親の会やフリースクールを調べたり、教育支援センターに電話してみたりしたけど、自分の弱さをさらけ出すのが怖くて。

勇気がなくて。

親の会の扉を叩くことさえできませんでした。

 

年月とともに色んな価値観を少しずつ手放して、不登校を受け入れられるようになりました。

 

今の私は、もう親の会は自分には必要ないと思っています。

何でも話せる友だちがいて、ブロ友さんもいて。

不登校、つまり学校に行けないことに悩んでいるわけじゃない。

子ども達、そして私自身の生き方の悩みだから(それって誰もが悩むことですよね)

 

そんな理由で、今までいわゆる「親の会」には参加したことはありませんでした。

 

でも、今回行ってみて良かったです。

長い不登校歴を持つ今の私だから、みんなの話を受け止められるし、言えることもある。

双子が生後半年の時に、縋るような想いで初めて双子サークルに参加した時のことを思い出しました。

親の会とかピアサポートって、実は精神科医やカウンセラーのような専門家とは違った意味で、大切な支援のひとつなんですね。

 

「お子さんに学校に行って欲しいですか?」

 

途中から、地元のお寺の住職さんが参加して下さいました。

ありがたいお話もして下さり、でも、それ以上に不登校の子や親の実態を知りたかったご様子。

 

住職さん「お母さん方、お子さんに学校に行って欲しいですか?」

 

案外こんな風にストレートに聞かれることって少ないですよね。

なかなか核心を突いた質問。

 

参加者のほとんどは、不登校歴半年~2年くらい。

主催していたお友だちと私だけ6年。

 

住職さんからの質問に、う~ん・・・と顔を見合わせる皆さん。

「最低限の勉強は身につけて欲しい」

「お友達との関わりも必要」

「嫌な事でも多少の我慢はすることを覚えて欲しいし、努力も必要」

皆さん、やっぱり学校に行ってくれればと願っているようです。

 

一方、不登校歴の長い主催者さんと私。

「学校に行って欲しいという気持ちはなくなった」

 

私は今も、行けるのなら行くに越したことはないと思っています。

学校って効率良く勉強も社会性も身について、色々な経験ができる便利な場だから。

でも、自分自身を犠牲にしてまで行って欲しいとは思いません。

 

学校に行くか行かないかの問題ではなく、どう生きていくか。

学校から焦点をずらせば、違う景色が見えてくる。

 

まだまだ手放せないものを多く抱えているお母さんたちに、そんなことを伝えていけたらいいな。

都合が合えば次回も参加してみようと思います。