ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

双子を「兄」「弟」として区別するということ

この週末、私は畑の草むしりに勤しみました。

午前中は畑が日陰になるので、今の時期はまだまだ作業がしやすいです。

 

その間、双子は水鉄砲で遊んだり、畑の土をふるいにかけてさらさらになった土で泥団子を作ったり、楽しそうにしていました。

遊び方が幼稚園児みたいですが。

陽の光を浴びて、弾ける笑顔で遊んでいる姿を見ると、とても学校に行けない子には見えません。

 

 

今日から毎日学校です。

支援級は1クラス6、7人しかいないので、教室が密になる心配はありません。

もともと席と席の間隔がすごく広い。

でも、30人いる普通級では間隔を取るのは難しいはず。

どうしているのかな。

 

我が家は今日は児童精神科の予約の日です。

学校はお休みして、3人で児童精神科に行ってこようと思います。

 

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細かいことだけど、すごく気になるんです

 

先月から新しくなった児童精神科の先生、お話していてすごく気になってしまうことがあります。

 

それは、長男を「お兄ちゃん」、次男を「弟」と呼ぶこと。

 

長男と次男は双子です。

このブログでは便宜上「長男」「次男」と呼んでいますが、それは戸籍上、制度上の区別です。

我が家では「お兄ちゃん」「弟」という区別をしたことはありません。

 

次男は長男が生まれた後、1分も経たずに産まれました。

先に生まれた子が長男。

後から生まれた子が次男。

出生届では出生時刻に1分以上の差をつけなければいけないそうです。

これは完全に制度上の話。

 

昔は後から生まれた子が「兄」「姉」だったけど、ある時から出生順に改められたらしい。

双子のおばあちゃんとして有名なきんさんぎんさんも、後から生まれたきんさんがお姉さんだそうです。

 

そんなわけで、長男が「長男」であることも次男が「次男」であることも、たまたまなんです。

一緒にお腹の中で育ち、一緒に生まれ、一緒に育ってきた双子。

「お兄ちゃん」「弟」という意識は、親の私も本人たちも全くありません。

 

だから、「お兄ちゃん」「弟」と呼ばれたことに違和感があって、なんというか、すごく抵抗を感じてしまいました。

しかも「弟がいないと不安?」など、本人に向かって話かけるときも変わらなかったので、すごくモヤモヤ・・・。

 

「兄」として「弟」として育てられると

 

以前、長年双子の研究をしている東大のレポートを読んだことがあります。

単なる興味本位なので、気になるところだけ拾い読みですが。

そのレポートからわかったこと。

 

・現代家庭では「兄」「弟」「姉」「妹」のような上下の区別をつけずに双子を育てている家庭が大半である

・兄弟姉妹の区別をつけて育てた家庭と、区別せずに育てた家庭の双子では、明らかに双子の人格形成に影響があった

 

つまり、「兄」として育てれば兄らしく、「弟」として育てれば弟らしく育った、ということです。

 

よく、長男気質とか末っ子気質とか言いますよね。

一人っ子っぽいというのもそう。

兄弟の構成とその扱い方が、人格形成上の大きな環境因子のひとつになるのではないかと思います。

 

そんな豆知識も私の中にあるため、細かいことだけど気になっています。

「どっちがお兄ちゃんなの?」と興味本位で聞いてくる近所のおばちゃんやママ友が言うのであればスルーできるけど、児童精神科の先生だから抵抗感があるのかも。

 

細かいことを気にしすぎなんでしょうか・・・。

たぶん、他人には取るに足らないことだと思う。

そもそも本人たちだって気にしていないかもしれないし、こんなに気にしているのは私だけかも。

 

でも、今日も「お兄ちゃん」「弟」と言われたら、「名前で呼んでください」って言ってもいいかな。

言っちゃおうかな。